趣味Web 小説 2005-04-06

最近の読書「ユリイカ」「キューブサット物語」他

私はなかなか本や雑誌を全部読むことができなくて、でも全部読まないと処分できない性格なのでダメだと思う。最近、「捨てる!」技術なんていうつまらない本(どうつまらないかというと、読んでも新しい発見がひとつもない。でも「無駄にした時間を何とかして取り返さねば!」と強く思い、たくさんのモノを捨てる動機付けになったので、有用な本ではありました)を読んで久々に一念発起してたくさん処分したのだけれど、1年後の引越し時にはまた悩ましい事態に直面するのでしょう。社員寮にいられるのも今年度いっぱいです。来年からは金欠になるのだと思います。

で、何の話をメモっておこうと思ったのかというと、ユリイカを買ってきたのだけれど、これを完読するのは無理っぽいという話。私が文芸春秋とかを買わないのは、完読できないに決まっていて、つまり部屋が確実に狭くなるとわかっているから。ユリイカは目次をみたら特集関連の記事ばっかりで、よくわからない連載記事みたいなものがほとんどなかったので大丈夫だろうと思ったのだけれど、甘かった。スズキトモユさんの文章あたりで体調不良となり、上野俊哉さんの文章が記憶に全然残ってなくて、しばらくページをパラパラめくりつつげんなりして、鈴木一誌さんの文章のところで「こりゃあかん」と放り投げました。

気力が充実するまで完読は無理っぽい。無念なり。あと、最初は不安だった詩は、案外、すいすい読めました。春だからでしょうか。(中略)個性的な詩が集まりました。という選評を読んだら、何となく書きかえたい言葉一覧を思い出しました。まあ、気のせいでしょう。

余談

ユリイカはもうしまいこんでしまったのですが、一緒に買ってきたキューブサット物語が面白くて、もうすぐ読み終わりそう。上がれ! 空き缶衛星の後輩達の奮闘を描いたノンフィクション。

私は理系の道を進んで現在も技術者をしているし、大学に入る頃まで長らく宇宙開発を志望していたのだけれど、じつは私には宇宙に賭ける意気込みがよく理解できません。だから宇宙に夢があるのか、人類は宇宙開発をすべきなのか、という疑問など軽々と飛び越えて、学生達は衛星を作って、宇宙へ打ち上げて、運用している。という著者の感動はよくわからない。私が宇宙開発を志望していたのは、「科学と医療を手放すことができない人類は滅亡へ向かって一直線に走っていて、そんな状況下で生きる私が、もっとも人間らしい道を目指すとすれば、人類の英知と馬鹿馬鹿しさの最先端である宇宙開発だな」といった理由だったのです。ひとつの説明としては。

とはいえ、人のやることに何でもかんでもケチつけるつもりはなくて、夢に向かって頑張る人たちがいて、見事に目標を達成しましたという物語は、個人的感情を押えて読めば、なるほど面白いし素朴に感動もします。でもやっぱり、私は私であることから逃れられないのだな、とも思いますね。面白いし、お勧めもしたいのだけれど、「ひたむきな姿勢」とか「チャレンジ精神」とかいって技術バカが免罪されていいのか、なんて言葉もムズムズするんですね。宇宙開発がテーマだけに。

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