この作法がディープダイアラーへの道
として通用するのは、所属するコミュニティがはてなだから。自称ブログ、実質 mixi の Cafesta では全くといっていいほど無意味。今回の被害者は自分をうまく売れる場所を選択したのだが、同時に一定のリスクをとらざるをえなかった。もちろん悪党がいなければ一番いい。だけどそうもいかないのが渡世のつらいところだと思う。
ところで加野瀬さんが例示している「リリカの仮綴じ〆」はきれいサッパリ消滅していて、もったいない話だと思う。教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書には、女子中高生らが築いては壊してきた膨大なサイト群とコミュニティの歴史が全く書かれていない。しかしそれは無理もない。彼女らは100万ヒットの人気サイトでもアッサリと消してしまう。歴史を作ったり残したりすることに関心がない。全員が、とはいわない。でも、大半がそう。これでは、仮にばるぼらさんがこのジャンルに関心を持っていたとしても歴史は書けない。
ヤプログでトップクラスのアクセスを誇っていた「まいまいの生存歴」が、いつの間にか削除されていた。調べたら「面白いサイトを見つけたよ。」の4月25日付記事で既に閲覧不能と報告されているので驚いた。というのは、まいまいさんのインタビューが掲載された本が、ちょうどその頃の発売だったから。まいまいさんはインタビューされて喜んでいたのに……。著者は気にしていないみたいだけど、読者としては「エエ~?」って感じ。
これまでサイト批評サイトリンク集に掲載してきたサイトの大半は女子中高生のもの。1ヶ月でドンドン閉鎖していくので、リンク切れを作らないよう頑張っていた頃には本当に嫌になった。昨日も閉鎖、今日も閉鎖、明日も閉鎖。私がアドバイスした相手も女子中高生がけっこう多い。先日、アドバイス先を全チェックしたのだけれど、これまた閉鎖、閉鎖、閉鎖の山。
はてなダイアリーのブログアイドル達は、おじさんおばさんの心を掴むのがうまい。何か、老人達のセンスに感応するものがあるんだろうね。でもやっぱり彼女らは女子中高生らしくアッサリ過去ログを消すに違いない。それに対して、「そういうお年頃なんでしょうな」と愚痴るのは老人の特権。
数年前は、どうしてガキんちょは「継続する」ってことができんのだ。こんなことでは日本の未来は真っ暗だ。とか思っていたのですが、どういうわけか歳をとるとリセット狂時代を卒業してしまうらしい。少し注意して見て回ると、小中高と進むにつれて次第に気が長くなる傾向があるような……。ま、データにしてないのでいい加減ですが。