趣味Web 小説 2005-06-29

アクセスアップの鉄則

今までリンクされたことがない、というサイトに fujipon さんがどうやってたどりついたのか。そのあたりが、ちょっと気になる。

興味を持ってサイト内を見て回ったら、かなり驚かされました。まずデザインのデザインと構成にたいへん手間がかかっていますね。このリッチな構成を見て連想したのはマダファカ!!!でした(キュウテキを参照のこと)。

そして何よりコンテンツの充実ぶりがすごい。日記やテキストは質も量もいい感じなのですが、特設コンテンツがとくに印象的。丸ビルグルメは衝撃のコンテンツ。関東人ならともかく、北海道在住なのです。これからも東京に年に一度は赴き、全店制覇を目指していきます。……その情熱はどこから? 東京の観光名所は丸ビルだけじゃないのに。

姉妹でこんなに頑張っていて、「この読者数はないよなー」と思う。

こうして悩んでしまうのも当然ですよね。私はこの記事で紹介されているホームページ アクセスアップの鉄則について、悪い本だとは思わないけれども、肝心なところがうまく伝わっていないと思っています。

簡単にいって、読者を増やすには、新規読者数が消え行く読者数を上回ればよいわけです。旧来のアクセス向上教本は、入り口論として検索エンジンを持ち出し、出口論としてデザインの改善とかテーマの絞込みなどを挙げます。この戦略は間違いとはいえないものの、テキストサイトの場合、どうもうまくいかないのが実情です。

ブログは検索エンジンに強いといわれます。私もそれは実感していますが、結局のところ検索エンジン頼りでは高が知れています。なぜなら、人気上昇にしたがって検索経由の読者も増えるからです。その逆はあまりない。検索エンジン対策で人気サイトを目指すのは、日記やエッセイを中心としたサイトでは難しいのです。

テキストサイトの入り口論は、「大手サイトからのリンクをいかにして得るか」を抜きに語れません。方法は主に2つ。ひとつはリンク報告、もうひとつは文中リンクです(ブログならトラックバックも併用)。

内容がないサイトからのリンク報告はたいてい無視されますが、素晴らしい内容のあるサイトなら話は別。かつて斬鉄剣たろたまを発掘したきっかけもリンク報告のメールでした。斬鉄剣の「発掘」は、基本的にリンク報告とアクセス解析のチェックによるものだったことは(一部で)よく知られています。

侍魂がスタートダッシュに成功し、さらに傑作テキストの公開と同時に大手サイトからリンクされたのも、リンク報告のメールを律儀に出していた結果です。リンクの許可を求めるメールはしばしば嫌われますが、「リンクしました!」という報告は好きな方が多い。

文中リンクはリンク報告のメールほど確実ではありません。そもそも相手が数日間アクセス解析画面を見なかったら、ログが流れて消えてしまいますしね。また、リンクした記事が興味深い内容でなければ、やはり意味がない。リンク元は毎日多数ありますから(当サイトの場合、検索エンジンとアンテナとオンライン RSS リーダを排除しても1日100件以上)、リンク元からのアクセス人数が1人程度だと、そもそもチェックされないし(時間の都合)、4~5人いても、当該記事だけしか読まないことがふつうです。

……と書くと、あたかもリンク報告のメールが一番いいといっているかのようですが、そうとは言い切れません。リンク報告は1回しかできませんが、文中リンクは毎日やってもいいわけです。

以上が入り口論の概要。サイトの内容さえ素晴らしければ、必ず逆リンクが返ってきます。

そして出口論なのですが、ここが難しい。デザインやサイト内のナビゲーションは、きちんとしている方がいい。では、それだけでいいか。そんなことはない。正直、デザインのひどい人気サイトは多いです。結局は内容なんですね。ただし日々の更新がどうこうという話ではなく、いかに読者に期待させるかが重要。

重要、なんていわれても、どうしようもない? その通り。だから私は、基本的にはこういうことにしています。

自分の書きたいことを書けばいい。出口論は忘れていい。ただし入り口論は、ときどき思い出してください。

というわけで、そんなに悩むことないのでは? 正直、現状に問題があるとすれば、リンクされないという1点にあります。その原因は知名度が低いこと。まあ最初はみんなそうなんだから仕方がない。運がよければわらしべ長者のように大手サイトの管理人にたどりつくのですが、途中をすっ飛ばす方法がふたつあって、それは既に書きました。

アクセス向上は地道な戦いでありまして、琥珀色の戯言Target capture で紹介されたら即座に知名度がアップする、というものでもありません。カトゆー家断絶で紹介されれば数千人が読みにきますが、それも一過性。気長に構えて楽しく更新を続けられることを期待します。

いくら書いてもベスト1000レビュアーにもなれないし。これからはamazonのレビューに注いでいた情熱を、HPの「本紹介」に注ごうと思う。

イクヤさんが Amazon で参考になった票を集められないなんてことがあるかな? と思って調べてみたら、案の定「参考になった」票が投稿数の6倍超でした。ほとんどのレビューで「参考になった」票が優勢。名レビュアーの素質あり。これがお世辞じゃないことは、ベスト1000レビュアー達と比べてみればすぐにわかります。

とりあえず100件、レビューされることですね。そうすれば、必ずベスト1000レビュアーになれます。もちろん、評価されるのを前提に本の感想を書くなんて何かおかしい。少なくとも私は居心地が悪かった。とのことなので、無理にとは申しませんが、50件で諦めるのはもったいない。

最後に再び、日記にリンク。最初から順に読んでいくことを勧めます。新しい日付の記事が上なので、ちょっとつらいですけど、アクセス向上に悩む話が好きな人(?)にはたまらない内容。Folio に関わってウェブで活動している作家の卵さんらを眺めていることもあって、個人的には二重に興味深かったです。

Information

注意書き