清潔志向って、社会全体に広がってきているんだな、と思いました。私はもう少しダーティというか、いい加減な世界に暮らしたいです。高山正之先生もときどきポンと地方記者時代の思い出話を書かれて、これがまた滅法いい。ある意味、無茶苦茶な時代だったのでしょうが、お話として読む分には面白いのですね。
ともかく、こんな記事がひょいと出てくるから花岡信昭さんのブログ(私はメルマガの方を購読しているのですが)は面白い。
ところで、記事中で少し気になったのは、あのころは殺人事件となると、社会面にでかでかと扱った。最近は、子供がからんでいる、込み入った現代的事情がある、ガイシャ(被害者)が美人女子大生!、といったようなものでない限り、単なる(といっては申し訳ないが)殺しでは、大きな記事にはならない。
というくだり。
日本の殺人事件は、1950年代には年間3000件起きており、100万人あたり40件前後でした。ここしばらくは1200~1500件ほどで100万人あたり10数人となっています。つまり殺人事件は減っているのに、個々の扱いが小さくなっているのでしょうか?