ちなみに最近では第2日本テレビがあまりにも酷くて、はてなブックマークでも話題になってますが。
で、思ったんですが、これって「HTMLでサイトを構成するメリット」を全く理解してないのが一因だと思いました。HTMLを使ってサイトを構成するメリットの一つに「検索エンジンで参照ができる」と言うことがあると思うんです。例えば、自動車会社ならHTMLでデータやスペックを記述することにより、購入しようとする車や、必要スペックの確認を一般的な検索エンジン経由でできるのに、画像やflashで作成しJavascriptでリンク貼ってて、あれで検索エンジンが捕捉できるのか疑問です。
それは発想の違いですね。第2日本テレビはレンタルビデオ屋になるつもりはないし、自動車メーカーは他社と共同でカタログを作ろうとは思っていない。「囲い込んだ消費者に対してお勧めの商品を紹介する」スタイルを採用しているのだと思います。
「比較できる」ことで、消費者は少しだけ得をするかもしれません。けれども、デジカメがそうだったように、安直に消費者が知っているスペックだけを競う虚しい戦いに陥る危険がますます高くなるので注意が必要です。画素数なんて、あえていってしまえば、どうだっていいんですよ。でも、そんなこと、皆さんご存じないわけです。画素数と値段と大きさだけを見比べて、「消費者が自分で選択する」のがどれだけいいことなのかどうか。
もちろん、「比較しづらい」よりは「比較しやすい」方が、賢い消費者にとってはいいのでしょう。ただ、企業活動は費用対効果で決まる面が大きいわけで、戦略的にどうなのか。昨今話題の Web2.0 みたいな方向性って、必ずしも……という感じはしますね、私は。第2日本テレビは会員制コンテンツですし、自動車も(事実上)会員販売のような売り方をする商品です。だから、現在のようなサイトの作り方をするのでしょう。