私が高校生の頃、千葉県富里町(当時)のローソンはふつうに深夜は閉めてましたけど、いつのまに全店24時間営業になったんでしょうね? 現在でも深夜は閉まっているコンビニは田舎では珍しくないと思います。
セブンイレブンだって私が小学生の頃はその名の通り午前7時開店、午後11時閉店でした(千葉県成田市)。次第に人気店から24時間化していったと記憶しています。田舎では微妙にコンビニが遠く、行ってみて閉まっていると、別の店舗まで20分も歩かなければいけなかったりするわけです。家を出て道を右に行くか、左に行くか、と考えねばならない。そのような状況を前提に、当時は24時間化が他店に対する差別化として機能しており、「深夜は赤字なんだけど、いつでも開いているお店という安心感が、他店が営業中の時間帯にも集客力を上げる効果がある」という説明がなされていました。
つまり、微妙な時間帯において、いつも「家を出て右へ行く」という習慣づけが行われると、いつしかコンビニへ行こうというときに、「家を出て左へ行く」発想が消えるだろう、と。
朝日新聞の記者も不思議に思わなかったのか思っていて書かなかったのか、深夜の客がペイしなければ深夜営業は閉じるというだけの話でもあり、そうした経営が店舗経営として成立しなければ消えるということだ。
そんな単純な話なら、最初から24時間化していない。みんなが24時間化して、しかも全国津々浦々過当競争となっており、「24時間化による差別化」という戦略の見直しが求められつつある、ということではないかなあ。家を出て右へ行っても左へ行っても2~3件のコンビニがあるということになると、とりあえず行ってみて、開いている店舗に入るようになるわけで、24時間営業による来店の習慣づけという戦略の有効性は失われる、と。
素人考えなんですけど。