リアリストが、リアリストとしての自分の限界を突き付けられた時、そのような「現実」を拒否して、自分のリアリスト的観点に固執すると、「現実主義というイデオロギー」の信者となる。その「現実」を受けいれられる人、リアリスト的観点の限界を目の前で起きた「現実」に添って認めることができる人、それが本当のリアリスト、言わばメタリアリストである。
一般人にはおよびもつかない世界ですな~。
こっちは「大丈夫、まだ間に合う」なんてのんきにやってたら会社に遅刻しそうになって猛ダッシュ、とかそういうレベルだから。「願望と現実を混同してはいけませんっ!」みたいな小学生レベルのことをいまだにやってる。こりゃ死ぬまで治らんね。これ以上の進歩もないような気がする(現状に満足してるから)。
私は決して梅田さんの脚を引っ張るつもりはないし、essa さんの高揚した気分に水を差すつもりもない。これは私の立場表明、あるいはアイデンティティの確認です。
梅田本はもう買いました(まだ読んでない)。近藤さんの本もインタビューを読みたいので買ってみようかな。でも、私は梅田本も近藤本も、自分に関係のない話として読みます。「へー、世の中、偉い人がいるもんだなー」といった感じ。以前「すごい会議」をパラパラ眺めましたけど、別に自分の関わる会議を改革しようとは思ってない。
どうせ、日本人の8割、あえて踏み込めば9割超は「こっち側」でしょう。それで「負け組」になったって、何せこっちは人数が多いのだから、生きていけないほど貧窮することはない。そこそこまじめに生きて、みんなと仲良くしていけば、殺されはしないだろう、という「読み」が、あるわけなんですよね。祖父母も両親も、若い頃は散々脅かされたけど、何とか無事に21世紀まで幸福な暮らしを継続できました。
80年生まれの私の余生は(事故や病気がなければ)あと30年か40年。無力なロマンチストは崖っぷち逃避行を最後まで続けられるかな? どんな谷にも底があるさ、と悟りを開きたいけど、私は聖人じゃない。怖い怖いといいながら、足を踏み外すか体力が尽きるまでトコトコ歩いていくつもりです。