趣味Web 小説 2006-03-07

読んでみたら面白い、という最悪

これね、けっこう面倒くさい話題なんです。id:churchiller は id:churchill さんのサブアカウント。「伸びろ!脳ミソ!」は趣味のお買い物の記録らしい。なんで、その人となりがよくわかるのはメインアカウントの日記「へいうま」(旧称:平成に生まれて)の方。へいうまといえば、以前、テラヤマアニさんがはてなブックマークでフィーチャーして話題になった日記で、加野瀬さんも好意的に紹介してた。ようするに、おじさん受けする女の子。

さて、その id:churchill さんが「80年代に一世を風靡した音楽グループの CD をレンタルしたよ」とサブ日記に書いた。これに対しトニオさんが「これでまたおじさんたちのハートをうまく掴んだね」と慨嘆したところ、言葉の端々に好きな音楽を素直に聴くことへの妨害を感じたアミさんがマジ説教モードで長文を著した……そんな話。

私は迎賓館裏口でへいうまの更新再開を知りましたが、こういうの(=天性の***)にハマるとろくなことがないと思って避けていたのです。なのにアミさんの記事に引っ掛けられてついフラフラと手を伸ばし、案の定、ね。あーあ。

中学生や高校生で日記を書いている人はいくらでもいて、でもその大半は、全然、おじさんやおばさんの注目を集めない。オッサンはいやだよは全く本音なのだろうし、自然な振る舞いの結果なのはわかるけど、id:churchill さんは中学生属性を売るのがうますぎる。その雰囲気がヤバげだったから敬して遠ざけていたのに。

昔、佐藤友哉さんの「フリッカー式」がメフィストに投稿されたとき、編集者による匿名選考会で太田克史さんがなんでこの人は僕がこんなに大事に思っているものをこんなふうに無造作にポンッとひっぱってきちゃうんだ!と怒りをぶちまけたのだけれど、「じゃあ読まなきゃいいじゃん」という話ではない。それでも読んでしまうのだし、高く評価せざるを得ない。太田さんはそんな自分を肯定されましたが、私は忸怩たる思いを拭えない。

フリッカー式―鏡公彦にうってつけの殺人 エナメルを塗った魂の比重―鏡稜子ときせかえ密室 水没ピアノ―鏡創士がひきもどす犯罪 クリスマス・テロル―invisible×inventor

佐藤さんの売れなかった頃の本は、みんな読みました。でも、すぐに読んだのは「フリッカー式」と「クリスマス・テロル」だけ。「テロル」を読んで可哀想に思い、書店に本が残っている内に買っておこうと思って「エナメルを塗った魂の比重」と「水没ピアノ」を買ったのだけれど、読んだのは佐藤さんが少し売れるようになってからの話。ひどいよなー。

で、読んでみたら面白いんだもの、我ながら最悪。(説明不足ですが詳細は略す)

鏡姉妹の飛ぶ教室 子供たち怒る怒る怒る

id:odakin さんのそうです。自分では認めたくないだろうけどトニオさんはチャーチルさんに恋をしているのです。というコメントに、苦笑い。続く一文で打ち消しているけれど、じつはこれが正直な感想だったのではないか。しかしトニオさんを評す言葉なら「恋」でいいけど、私を評す言葉は……。

ただ、10日ほど経って私のアタマも冷めたし、ホッとして落ち着きました。時間が解決する問題って、あると思う。逆に、瞬間沸騰みたいな、魔が差す瞬間もあるんだな、とあらためて実感させられました。怖い。(追記 2006-03-17)

しまった。某氏向けにコメントアウトを解除してたんだけど、閉じるの忘れてた(また閉じました)。補足すると、この記事は id:churchill さんがどうとかこうとかいいたいのではなく、読み手としての自分の中にわいた感情の気持ち悪さを書き留めたものなんです。

天性の***ってなに?天性のばいた?売女?サセコ?という id:churchill さんの言葉は私の意図とかけはなれていて、イジメだと思った。私は「オッサンはいやだよ」は全く本音なのだろうし、自然な振る舞いの結果なのはわかると書いているのに。しかし誤解であれ読み手が傷ついたなら、罰を受けて当然なのか。(追記 2006-03-27)

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