「素人でもできる」ことと、実際にやるということとの断絶を、読んでいるだけでもひしひしと感じた。「できそうだ」と思っても、実際にはできないことは多々ある。だんだん勘が冴えてきて、「できそうだ」といま自分は思っているが、実際にはできないだろうな、なんて厄介なことを考えたりする。それはようするに「できなさそうだ」ということじゃないのかい? という突込みまで自分でやるのだから忙しい。
私がこういうのを見たり読んだりしていて思うのは、重い腰を上げるコストですね。自炊もたまにしかやらないから面倒なので、毎日やれば、手間は同じでも気分はだんだん楽になる。最初の一歩、二歩、三歩くらいまでに必要なエネルギーが小さい性格を羨む人は多いけれど、けっこう危なっかしいんですよね。ま、私は面倒くさがりの自分とずっと付き合っていくつもりです。これはこれで、発想を変えれば生きやすいのです。
ところで、私の居室(木造の賃貸ワンルーム)は耐荷重に制限があって、そもそも壁一面の本棚はダメなのだった。……ということを調べて、何となくホッとするのが我ながらおかしい。