なぜこの記事が共感を集めているのか。それは素朴な結論に帰着させているから、のような気がする。状況整理のディテールを取っ払ってみると、50年前の文章だといわれても違和感がない。ディテールで納得させ、ありふれた本旨で共感させる。王道のパターン。
財団法人社会経済生産性本部の発表する毎年度の新入社員のタイプが、手を変え品を変えしつつ、結局は同じことをいっているようなもの。
……というのは批判ではなくて、今、突然に気付いたということ。あ、そうか、と。でも、気付いたことを言葉にしてみると、これって先月も同じことを気付いて一人で感動していたような気がする。小寺さんも社会経済生産性本部も、毎回、頭を絞って新しいことを考えているのに、結果的に大いなるマンネリズムに取り込まれていく。そういうものだよな、と自分の備忘録を読み返しながら再確認する。