趣味Web 小説 2006-05-27

税務調査

そういえば、消費税導入論議が盛んだった頃、国民の賛同を得るために持ち出されたのが「農家や自営業の人は収入の詳細が不透明でサラリーマンと比較して所得税の取りこぼしが多い」という主張でした。大平内閣が消費税の不人気で選挙に大負けしたこともあって、中曽根内閣はガンガンこのキャンペーンをぶった。それで農家をやっていた父方の祖父母の家には毎年のように税務署員がやってきました。

竹下内閣が苦心惨憺の末に消費税を実現したらパタッと税務調査がなくなったそうです。そして数年経ったら益税とやらが問題になり、今度はアパートと駐車場の件で税務調査がやってきました。田舎のワンルームアパートを8軒持っているだけで年収何千万円にもなるわけがないだろう。でも、「国民の突き上げがありますので」みたいなことで、数年間、調査にやってきたのだそうな。

父方の祖父は10年ほど前に株取引に目覚め、銀行株にたくさん投資して3000万円くらい儲かったのだそうな。今度は株取引の件で調査がくるのかもしれない。それにしても、「あなたはたくさん税金を納めたので表彰します」なんて賞状を額に入れて飾っているような人を一生懸命調査するのって、税金の無駄遣いじゃないのかなあ、と私などは思う。

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