趣味Web 小説 2006-07-01

最低賃金と健康で文化的な生活

1カ月の生活費は、時給608円で22日間(1日8時間)勤務したと想定して計算。賃金10万7008円、手取り額9万4227円とした。住居費は青森市の標準生計費を基に、一律2万1820円に設定した。という。労組がやっている実験なので、結果ありきなのはわかりきっているが、それでも面白いね。

毎日新聞の記事は、きちんと出費の内訳を報じていた。3週間で食費が1万4千円~2万7千円となっていて、なるほどね、と。私は初めての一人暮らしでも週4千円からのスタートだった。今では週3000円まで落ちている。自炊なら、それでお腹いっぱい食べられる。当初、牛肉は無理だ、と思っていたけれど、特売を利用すれば問題ないことも判明。そういうものか、と思った。なお30代女性は家族で暮らしているそうなので、これは本当に奮闘した結果なのかもしれない。

最低賃金608円での生活体験(19日現在)
食費住居費衣料費その他支出総額残金
40代男性2179621820800114605587638351
20代男性142512182010550114862907937
40代女性1589521820028064052153706
30代女性2683821820041065897234504

ま、とりあえず一人暮らしなら、最初は慣れなくて苦労するにしても、すぐに家計は黒字になると思う。そうしようと努力すればね。私の家賃+光熱費+通信費を除く全支出は3月83605円、4月79363円、5月74483円、6月51086円となっている(家計簿による)。これくらいお金を使うと、4ヶ月で100冊の本を読み、98枚のDVDと11枚のCDをレンタルして視聴できる。満足というか、これ以上は時間が足りなくて無理。

ところで、高度成長期の日本人はもっと貧乏だった。当時は、みんなどうしていたの? 訊ねてみると、ルームシェアしたり、友人の家に泊めてもらったり、そうして家賃を少しでも浮かせていたんだ、という答えが返ってきた。なるほど、それなら生活の知恵も共有できるよね。そうしてレコードを買ったり、映画館へ行ったり、いろいろやっていたわけだ。

こちらは京都の事例。青森より大規模にしっかりデータを収集している様子。家族のいる人は給与補正を入れている。なのに、なぜ結果データを公開しないのかなあ。統計処理した結果ならプライバシーには引っかかるまいに。

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