趣味Web 小説 2006-08-11

サイト管理ツール HTML Dwarf のご紹介

サーバの負荷が高まっているようで、503エラー続出。さくらインターネットのサーバ設定が少し変わって、1アカウントあたりの制限値が厳しくなったらしい。2ch 情報で出典は謎だけど、とにかくエラー続出で困っているのは私だけじゃないとのこと。

当サイトの場合、転載版:妖精現実へのアクセスが減少するなど、総ページビューは昨年より減っているし、ふつうの HTML 文書が表示されないわけではない。問題は CGI なのであり、となると怪しいのは Wiki しかない。「夏休みの宿題」がガンガン利用されていて、動的生成の負荷がキツイ様子。でも、だからといってサーバの負荷がきついので閉鎖するなんて嫌だな、と思う。そこでアクセス解析 CGI を停止してみた。

すると、夜間はエラーが解消された。ところが昼間はいけない。これでもエラーが出てくる。大人向けだって前書きに記してあるのに、子どもが読んでいるんだなあ。きっと「何じゃこりゃあ! 時間の無駄だった!」と怒っているに違いない。

一晩考えたが、やっぱりアクセス解析が使えないのも嫌だし、Wiki をやめることにした。@wIki なら各文書の URI がスッキリしているので、静的生成の HTML 文書で置き換えるのも簡単なのだが、FreeStyleWiki はふつうの Wiki なので、URI が汚い。サーバのお勉強か何かをすれば、それでも Wiki を停止しつつ静的なページへの自動転送も可能なのだろう。でも私にその気はない。

とりあえず移転先を作って、Wiki のテンプレートを非常に簡素な移転案内に差し替えた。Yahoo カテゴリの登録情報が新 URI へ変更されたら、Wiki 版の削除も検討する。サーバを移るのは面倒くさいから却下。

いい機会なので新しいツールを試してみようと思い、HTML Dwarf という CGI を利用して作ってみた。(その後、MT も併用)

HTML Dwarf は本来、小説サイトの構築用に開発されたツールだ。「小説毎にテンプレートを変える」「古い記事のリニューアルはしない」といった方には非常に便利だと思う。「原稿テキストと HTML 文書の相互変換」機能は衝撃的。長大なテキストファイルから、記号を目印に自動でページを分割した HTML 文書を作成でき、小説を書くのは好きだけれどサイトを作るのは面倒くさいと思っていた人にとってこれほどの福音はない。

「個別記事用のテンプレートを複数用意し自由に選択する」機能や、いくつかの情報を引き継いで「続きの文書を作成する」機能はかなり便利。いずれも MT で単一ブログを作るのでは実現不可能なこと。また HTML Dwarf は直感的でわかりやすいオンライン FTP ツールとしても活用できるから、通常文書とデザインの異なる多様なページをアップロードしたい事情のある方にも都合がいい。

テンプレートの仕様はかなりシンプルで、複雑なことはできないけれど、通常のウェブサイトを作成・管理するには困らないのではないか。具体的にはインデックスの自動作成が弱いのだけれど、PHP で目次パーツを読み込むようにでもして、その目次パーツは自作すればいいと思う。ブログじゃあるまいし、毎日たくさんの記事を追加することもないだろう。また、新規作成画面から入力できる情報がかなり多いのも面白いところ。カテゴリ機能がないといった問題も、じつは擬似的に自主対応が可能なのです。

HTML Dwarf で残念なのは、テンプレートを修正した際に既に存在する記事を「まとめて再構築」する機能がないこと。しかし作者さんも再構築機能の開発意欲を持っていらっしゃるので、将来、実装される可能性がありそう。期待して待ちたい。

MT にせよ HTML Dwarf にせよ、一長一短がある。どこに自由度を持たせるか。何を自動化するか。おそらく私の希望だけなら、全部実装するのも不可能ではないのだろうけれど、大勢の人が私と同じような要望を持つことは考えにくく、いつまでたっても私は何かしら不満を持ちながら高級なツールと格闘し続けるのだろうな。頑張って勉強して自分好みのツールを作ってしまえばいいのだろうが、それほどのやる気はない。

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