趣味Web 小説 2007-02-28

やじうまプラスが面白い

テレビ朝日が早朝に放送している情報番組。政治と社会問題のニュースに重点を置き、旅やグルメの情報からは距離を置いているのが特徴。

社員寮にいた頃はフジテレビの「めざましテレビ」が好きで、大塚に移ってからもしばらくはそうだったのですが、ここしばらくは「やじうまプラス」の面白さにハマってる感じ。ちなみに私が視聴しているのは朝6時50分からの40分間のみ。

何が面白いのかというと、庶民感情の代弁者を自任する局アナが大上段に振りかぶって政治家・官僚・大企業をぶった切るのに対し、コメンテーターがザバザバ冷水を浴びせかける掛け合い漫才が高頻度で発生するのですね。

最近では東国原宮崎県知事の女性問題報道についてのやり取りが興味深いものでした。週刊誌が女性2人の知事宅宿泊を知事との男女関係を連想させるような書き方で報じたところから始まったスキャンダルですが、コメンテーターはその1人が知事を取材中の記者だったとし、取材対象に接近し過ぎてはいないか、と記者を批判。また別のコメンテーターは、報道された内容だけでは非難すべきことかどうか判断できない、これで騒動になるならマスコミの報じ方にこそ問題がある、と。対して「しかし県民はどう判断するのでしょうか」と引き取って次のニュースへ移った局アナもきっちり仕事をしましたね。

三反園訓さんはテレビ朝日の解説委員なのに、局アナの味方をしないことが多い注目株。同職の川村晃司さんとは対照的です。岩見隆夫さんは政治家にもいろいろ事情があるんですよという話が得意。二木啓孝さんは単純すぎる物言いに苛立ちを見せる。デーブ・スペクターさんは芸能人を擁護する発言が記憶に残る。

もちろん大谷昭宏さんや吉永みち子さんのように局アナとほぼ同傾向の発言をする人もいます。勝谷さんは何でも怒ってるのが面白い。江川招子さんは時々そもそも論に踏み込んで1分以上も喋り続け番組の進行を妨げる困ったさん。

テレビ朝日は朝のワイドショーでもしばしば自社の報道姿勢と真っ向から対立するようなコメンテーターを呼ぶので面白いです。いつぞやのバスジャック事件で犯人との交渉に臨む警察のやり方をコメンテーターが「間違いだ」と断じたので局アナが「ではどうすべきだと?」すると間髪入れず「射殺です!」これには唖然とした。私は射殺に賛成だったけれども、テレビ朝日的にこれでいいのかと……。お節介ですけど。

そういえば保守色の強い「TVタックル」もテレビ朝日でしたね。面白いテレビ局だと思います。どんな視聴者層に向けて番組を作っているのかな。

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