趣味Web 小説 2007-03-10

ヘンな期待を背負わされてる分裂さん

もうあまり覚えていないのだけれど、名が売れ出した頃の分裂さんは、まずパンチのある主張を提示し、続いてそれをひっくり返す、といった一人漫才のようなテキスト芸が特徴的だったように思う。それを見て、「全部ネタなんだな」と思った人は多かった。

でも、これは後出しジャンケンだけど、私はちょっと違う印象を持っていた。たしかに話の結論だけ見れば180度逆転しているかのように見える2つの記事だけど、よく読めば後発の記事は先発の記事を決して全否定していない。だから「分裂さんのホンネはどっち?」という疑問の答えは、「どちらも真実を含んでいる」ではないのかな、と。

しばらく更新が続く中で、この見立ては間違っていなかったな、と思うようになった。ここしばらく、過去の記事を参考リンクするケースが多い。相反する主張と読者が捉えた複数の記事にも並列でリンクして、A方向に極論すればこうなり、B方向に極論すればこうなる、と一言添える。今回の「プロフィール欄の秘密」はダメ押しの一撃。

ところがその後も、「全部ネタ」という前提に基づく感想コメントが絶えない。面白いのは、「分裂君の記事は全部ネタであるべき」という主張もあること。「最近はネタ性が落ちて中の人が見えちゃってる。パワーダウン気味?」みたいな意見がその代表だけど、まあ、期待するのは勝手なんで、別にいいわけですが。

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