趣味Web 小説 2007-04-03

震災報道のこと

能登半島地震でまたぞろマスコミの取材姿勢を糾弾する声が上がっているという。

リンク先のリンク先、GripBlog のアーカイブ記事は多くの方にご一読いただきたい。マスコミ亡国論の(膨らみすぎた)虚妄を撃つ内容。

新潟中越地震でマスコミの取材にいくつかの不快感を覚えた人がいる、取材者の配慮が行き届かない場面が全くなかったかといえばあった、その事実はつかめました、と。であるならば、ちょっと偏った性格の人がたまたまその現場にいたなら、怒り狂い、深く恨みを抱いてマスコミ批判を繰り返してもおかしくはない。

白黒ハッキリつくような話じゃないのだろう、と思う。GripBlog の泉あいさんは、自分のバランス感覚において、概ね報道機関の活動は被災者たちに感謝されている、と結論付けている。こんな取材は信用できない、と思うならそれはそれでいい。

新潟中越地震では支援物資の集配やボランティアの差配などの点でトラブルが続出した。このことは泉さんのリポートにもある通り。能登半島地震では、先の教訓を踏まえ、きちんとした体制を整えることに成功し、粛々と被災者支援と被災地復興が進められているという。

これはもちろん石川県や各市町村などの地方自治体、大小さまざまな地域コミュニティなどの努力によるものだろうが、ここしばらく防災担当国務大臣が半ば常設ポストとなり、国家レベルで防災体制の整備を進めてきた成果ともいえるのかもしれないな、と何となく思う。

*じつはリンク先記事では支援物資の件にほとんど触れていない。SANKEI EXPRESS の方が詳しかったのだけれど、EX には過去ログ閲覧システムがないのでやむなく……。コンパクトなのに私の読みたい記事はむしろ EX の方が詳しいというケースがこれまでにもしばしば。紙で購読するのは EX だけにしようかな。

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