趣味Web 小説 2007-04-27

サービスと価格:余談

サービスと価格(2007-04-27)のオマケ。

そもそも従来、プリペイド方式のバスカードとかに割引設定があったのは何故だろう。

経済学の本を読むと、現在割引価値という考え方が出てくる。

お金というのは運用できるから、バス会社が先払いでお金を受け取ってから、運転手の賃金といった形で支払いが行われるまでの時間差を利用して、ちょっとお金を増やせる。インフレのときなら銀行に預けておくだけでも利子がつくだろうし、デフレなら物価が下がるから、もらったお金を使うのが遅くなるほどお得。

でもこれだけじゃ、割引率の全ては説明できないか……。

カードを落としちゃうとか、しまいこんで無くしちゃうとか。そういったプリ(先に)ペイド(払う)ことにはリスクがあって、その分が事業者の得になるので、お客さんに還元するのかな。

あとは純粋にサービスだろうね。安くしておくから他社に目移りしないでね、と。規模の利益というのがあって、基本的にはお客さんを増やして平均乗車率を高めることで利益が出やすくなる。仮に既に損益分岐点を越えているなら、後は大勢乗せた分がほとんど全部、丸儲けになる。だから多少の割引をしてもいい。

もっと他にも何か儲かる理由があるのかな? 素人の思い付きを並べただけなので、見落としは当然あると思うけど。

ちなみに利用者としての私がプリペイドカードを好きなのは、現金清算を面倒くさいと思っているから。この利点ひとつで満足なので、パスネットカードみたいに割引なし(ありましたっけ?)のプリペイドカードも進んで買ってきました。運賃表を見間違えて無駄に高い切符を買ってしまうことがないのも嬉しい。

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