趣味Web 小説 2007-05-08

自慢話はやせ我慢して聞け

「自慢話はカッコ悪い、他人の承認を求めずにいられないのは余裕がない証拠」という意見、わからないではない。しかしその理屈でいうと、他人の自慢話にいちいち不快感を表明するのもカッコ悪いのではないか、と思う。自慢話くらい、静かに聴いて「すごいねー、よかったねー」といってあげたらいいのではないか。

「お、俺のコンプレックスを刺激するなー!」という被害者スタンスなら、筋が通っています。本当に余裕がないのは自分だと、事実上の告白をしているわけですから。

というか、自分が他人に自慢話をするときって、単に何も考えていないだけ。嬉しかったりなんかして、聞かされる側の気持ちにまで頭が回っていない。だったら「余裕がない」で当たっているじゃないか、って? うん、でも少なくとも「こういう人は本当は不幸なんだよね」みたいな意見は当てはまらないように思う。

中には自分の不幸を直視できずに、「私は幸せですよね、ね?」と迫るケースもある。あるけど、大半はそういうのじゃない感じがするな。

あと、「余裕」てのは本当に余裕があるかどうかはあまり問題ではなくて、余裕があるかのように振る舞いさえすれば、万事まるくおさまることが多いように見える。だから、やせ我慢でいいんじゃないですかね。相手がどうこうじゃなくて、自分がやせ我慢すればいい。

こういうことをいうと、「それじゃ自分ばっかり損だ」みたいなことをいう人がいるけれど、つまんない衝突をするコストと、どっちがいいかという話ですよね。戦う方がいいというなら、これ以上、説得の言葉を私は持ちませんが……。

Information

注意書き