大企業の人事部長さんの記事に、底辺の労働者を自認する人々が反発している理由は何だろう? 両者の見てる世界は違う。受ける面接も違うでしょ。現に愛社精神なんかないよといった人を落とした人事部長を馬鹿にする人も、仕事の苦労を書いている以上は、どこかで採用されたわけで。
以前も書いたけど、日本の失業率は1割に満たない。就職したいと思った人の9割以上がどこかで職を得ているわけで、「東証1部上場の大手IT系企業で面接に落ちる=行き場がない」なんてことはない。
私の観察では、ある種の組織の中で立派な業績をあげ偉くなるのは、本音を表に出さず、建前=本音と「みなす」ことができる人。だからその採用面接で「ウソをつくならつき通せる人」を選別しようとするのは当然だと思っています。ま、そういうのが嫌なら、もっと庶民的なところを目指せばいい。私もそうしましたよ。
よくわからないのは、「これでは社会不信になる」という意見。面接を受けに来る人がウソつきばかりだから本音を引き出すテクニックが開発されたわけで、順番が逆なんじゃないか。