もう少し話を一般化しておいた方がいいかな。じつはこれって、議論術の有名なテクニックなのです。
立証責任は、相手に持たせるべし。
つまり、議論になったとき、常に自分が質問する側に立つことを心がけなさい、と。しばらくは相手がいいたいことを言い尽くすよう誘導し、それから攻撃を仕掛けていく。たいていの議論に双方納得の結論は要らない。自分の希望が実現されればよい。そう割り切れば、多くの場合、自説を主張する意義は薄いと気付く。
木俣さんの示した例に即していえば、相手が「リンクの自由」説に納得しなくたって、相手がリンクを禁止する理由さえ潰せば、こちらは文句をいわせずリンクできてしまう。自分が「リンクの自由」説の立証責任を負う必要はありません。