趣味Web 小説 2007-10-18

核の傘

核の傘……例えば北朝鮮が東京に原爆を落としたら、アメリカが平壌に原爆を落とすのかな。

自分が被害にあったら、大火傷してから死ぬまでの間、「北朝鮮のやつらをぶっ殺せ!」と訴えるかもしれない。でもそれは、ショックで我を忘れた状態での発言。どうか聞き流してほしい。平和な生活を送っている今の私は、やはり原爆は必要悪の範囲を超えていると思う。

原爆による無差別大量殺戮の非道に、同じ非道で返して本当に嬉しいか。私は核の傘から脱退すべきだとはいってない。「可能性」を保留しておく意義はわかる。でも、ギリギリの場面で、日本の世論が核攻撃に対して核による反撃を望むなら、平和国家60年の歴史も虚しい。

あるいは、火曜サスペンス劇場とかで「復讐に何の意味がある!」などと刑事さんが犯人を諭す場面を何十回も見てきたのは何だったのか、ということにもなると思う。

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