趣味Web 小説 2007-11-02

オリビアの声は CM で使えない

Yahoo!ニュース掲載版がはてブでちょっと話題になっていた

なんかブクマコメントに勘違いがあるようだけど、CDとかの音源を使用すると、権利者との直接交渉になるから、スターの歌声は超高額で手が出せないという話。曲そのものはJASRACに登録されているから、めちゃくちゃ安価に使える。有象無象と一律の料金設定になっているからね。

そっくりさんが歌って、アレンジもそっくり仕上げにすれば、曲そのものの使用料と歌い手やアレンジャーの日当で足りるので、安く済む。問題は、「そっくり」が消費者の勘違いを企図したものかどうか、というあたりだろう。不正競争にあたらないかどうか。

JASRACは大スターの圧力に屈せず、一律料金制を堅持している。本の中でたった1回、歌詞をワンフレーズ使っただけでも規定の料金を払わされちゃう、という不満はわかる。だけど上から下まで一律料金というのは、総合的に見て優れたシステムだと思う。カラオケで「人気曲は別料金」だったりしたら、不便でしょ。

写真や映像の世界にもJASRACのような団体があったらいいのに、と私は常々思っている。CMには使われたくないとか、カラオケで歌われるのは嫌だとか、作者ってのはじつにいろいろな考えを持っている。JASRACがなかったら、この曲はヒロインが死ぬ作品には使用禁止とか、いちいち確認する必要が出てきたり。

JASRAC登録楽曲というのは、もうそれだけで非常に使いやすいんだよね。お金さえ払えば問題ない、と保証されている。しかも安い。出版や映像も、同じように小額で気軽に使えたらいいのに、という場面は多い。

ニコニコ動画がJASRACと交渉開始。1円の単位まで透明にやれ、みたいなことをいう人もいるけど、それを実現するためには、動画の投稿者が1秒の単位まで使用楽曲リストを作成しなきゃ無理。不可能でしょう、そんなの。JASRACの大雑把さには意義も理由もある。

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