趣味Web 小説 2007-11-12

何とかクラッシャー問題、「敵」は独占欲

よくわからない。何とかクラッシャーとか呼ばれる人が責められるような社会はよくない。せっかく幼稚園や小学校の先生が「蜘蛛の糸」のお話を教えてくれたのに、てんで身についていない人が多過ぎる。なぜ人の好意的な振る舞いを独占したがるんだろうね。

いい加減、人間は独占欲を克服することを真剣に考えるべきだと思う。変な思い込みに基づく不自然な文化のために、どれだけの人が不幸になっているか。何とかクラッシャーを冷遇するのは馬鹿げてる。万人が万人に対して好意的に振舞う社会の方が楽しいに決まってる、と私は思うのだけれど。

そういえば以前、こんな記事も書いていた。※「現代社会の」とは「いまだに克服されていない」といった意味

1対1の関係のみを「正常」とし、恋愛関係に独占欲を持ち込むことを全肯定する考え方を幼少時より刷り込んでいく教育に起因する不幸が、この世の中にはあまりにも多すぎる。(中略)恋愛関係は多対多が正常で、1対1はバリエーションのひとつに過ぎない、ってことにしておけばいいのに。

家族愛や友愛は多対多で問題ないのに、どうして色恋沙汰になると1対1ルールの遵守が正しいという考え方を疑わないのか。価値観闘争に勝利してきた考え方なのだから、それなりにメリットがあるのだろうけれど、「価値観は可換である」という前提に立って、冷静に語りなおす価値は小さくないのではないか。

今日もまた、テレビの向こうの世界では「痴情のもつれ」とやらが原因で人が殺されている。どうせ殺人事件なんて、自殺や交通事故と比較すれば少ないものなのだけれど、私は釈然としない。

ほとんど関係ないけど、面白いと思った記事を最後にひとつ。

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