よくわからない。科学的な研究からは少なくとも肯定的な結果が得られていない主張のリスト、ということかな。「ニセ科学」のリストとしては、ちょっと気になるものも。
例えば、血液型と性格に関係がある、という主張の多くは、別にニセ科学じゃないと思う。霊視や動物占いなどと同様、科学を装っていない。当たっている「気がする」の世界。もちろん、科学的根拠があると力説する人も少しはいる。いるから、リストに入ってる。それは分かるのだけれど、なんか気になるな。
あと、血液型と性格の無関係は、ちゃんと調べた結果として分かったこと。なのに科学的(or 論理的)に考えれば最初から無関係と分かりきっていた、みたいなことをいう人もいるから困る。たまたま結論は正しかったにせよ、ニセ科学じゃないのかね、それって。
星座(生まれた季節)とJリーグ選手になれる確率には関係がある、というと、ニセ科学でしょ、と決め付ける人が多い。でもこれは、(私は)信頼できる(と思う)研究があって、個人的には納得してる。当然、星座自体は関係なくて、日本の「学年」が4月スタートで、飛び級が基本的にない、というのがミソ。
こういうリストの丸暗記が怪しいってのは、そういう面もあると思うな。ニセ科学をニセ科学で切り捨てる、みたいなことになりやすい。まあ、結論さえ知ってりゃ、とりあえずオッケーということは多いんだけど。私もそうして生きてるし。
なので、私のよく知らないことについては、理屈はさておき、「ふーん、今のところ、肯定的な結果は出てないんだね」という風にだけ、受け止めておくのがいいかな、と思ってる。
こういうのを「完全否定されてはいないんだから」と捉えてしまうからいけないのであって、「もう少しマトモな結果の出てるものを選ぼう」という方向に進めばいい。他にいくらでも選択肢はある。
教科書に載ってないことをすぐ信じちゃうのも、権威主義っていうのかなあ。何とか博士、って肩書きだけでしょ。「私の主張を認めると価値観がひっくり返っちゃうから学会で無視されているんですよ!」……これで納得するのって、どうなんだろうか。
自動車の燃費改善グッズには怪しいものが山ほどある。エアロパーツで空気抵抗を下げるとかエンジンオイルを変えて摩擦抵抗を少なくするといった類いならばともかく、「セラミックで燃費改善」「イオンで燃費改善」など、要するに各種ニセ科学のキーワードを適当に拾ったような商品が非常に多い。
エアロパーツって、たいてい空気抵抗を上げてるように思う。シミュレーションソフトの実習で、「空気抵抗を下げるパーツ形状を探せ」てのをやったことがあるけど、素人の思いつきレベルだと、ことごとく空気抵抗が増大しちゃう。エアダクトも難しくて、すぐ乱流が発生して効果なし or 逆効果になりやすい。
唯一、ダウンフォース狙いで抵抗増を目指すパーツは、思いつきレベルのカタチでも、けっこう効果が出る。計算上、市街地走行で実感できるようなものではなかったですが……。
まあそんな経験から、純正品(?)みたいなものはともかく、オリジナルパーツの類は、ほとんどデッドウェイトなんだろうなあ、と思ってます。見た目だけ、ってのは承知の上、という人が多いようなんで、別にいいのですが。
ところで、シミュレーションしてて驚いたのは、そもそも車体自体の形状だって、割とどうでもいいというか。時速100km以下なら丸でも四角でも大差ない。なるほど、トラックやハイエースが当たり前のように高速道路を走るわけだ……。じゃあモデルを風洞実験したりするのは何のためなんだ? 気休めか。
追記:なにぶん6年も前のことで、いろいろ記憶が不正確でした。本項は取り下げます。