趣味Web 小説 2008-01-16

私の10年計画

意外と計画は実現していく、らしい。

うん、たしかに私の場合は(今のところ)当てはまる。私は大学を卒業するときに、今後の10年間について「一人で暮らす」「昇進しない」「勤務先を変えない」と計画した。もうすぐ6年目が終るけど、その通りに進んでいると思う。予定では、65歳までずーっと計画を変更しないことになっている。その先は白紙。

私が65歳になるまでには両親とも寿命を迎えている、両親とも生前に(私の)介護が必要な期間はゼロ、という想定。怪しいのは、ココかな。両親が生きている間は死ねないし、介護を他人任せにできないなら一人暮らしは強制終了、転職だって必要になるかもしれない。

しかしおそらくは先の話。給料も生活水準もこれ以上は必要ないので、当面、現状維持に汲々とする人生を過ごすことになると思う。その「当面」てのが、私の計画だと、これまで生きてきた時間より長い。あははははー。

自分が考えたこと、望んだことは早く訪れます。何事も計画通りに行くことはないということを重々承知ですが、計画の前倒しに対して、私が対応し得ていたかというと、これもまた、対応できたこともあれば、対応できなかったこともあります。

何も変化がないこと、を望む場合、どうなるのだろう。あーそうか、私の場合、両親の最期が早くに来て、私の寿命もそれから間もなく尽きる、ということか。65歳というのは、単に定年という以上の意味はない。両親が亡くなれば、「死ぬのが怖い」という消極的な生存理由くらいしか残らないもんなあ。

せっかくだから、ピンピンコロリで死ぬ、てのも計画に付け加えておこうと思う。期日は、両親の死後ならいつでもいい、ということにしておく。

ふと気付いた。真っ白けの人生計画からわかること……私には社会に恩返しする意志がない。

余談

こういう性分でしょ、苦労知らずの人生とはいえ、就職活動はつらかった。希望だか野望だか、いずれにせよ望みのない人間は要りません、ていうんだもんね。それなりの仕事はします、ってバカ正直にアピールしてた頃は、箸にも棒にも掛からない、門前払いという感じだった。アルバイトだと重宝がられるのに。

ま、私も「フリーターの収入じゃあ嫌だ」と思っていたわけで、だったら頑固になってちゃイカンわなあ、膝を屈しなきゃならんなあ、と。フフフン、という態度でも採用されるほど自分は優秀じゃないな、とは思い知らされましたね。わかりきってたことではありましたが。

で、あっちでもこっちでも意欲の叩き売りをやって、仕事の内容も、誰にでもできる「つまらない」仕事希望というのを引っ込めて、お勉強の成果を発揮できる仕事をやります、やります、といったら内定がポンポンときた。時間かけたおかげで今の勤務先に辿り着いたのは、運命に感謝というところ。

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