趣味Web 小説 2008-01-16

「明らか」じゃないでしょう、明らかに

「明らかに」という言葉、たいてい明らかならざる場面で使われているように感じる。恋愛もののドラマや映画が、これだけ人気があって、みんながみていて、それでどうして、「明らかに」がはびこるのだろう。言動の背景にある人の気持ちを読み取ることが如何に難しいか、繰り返し描かれているのに。

「すれ違い」の物語は「ドラマの登場人物って、バカばっかり。俺ならこんな愚かなことはしないのに」という消費のされ方をしているのだろうか……。ブログ検索で感想を拾っていくと、まさにそのような内容の記事が相当に多く、何だか悲しくなってくる。

ともあれ、私はなるべく(とくに人の心情を決め付けて)「明らかに」という言葉を使わないようにしよう、と思っている。「きっと」「絶対」も同じく。無論、ついつい、ということはある。また、推測まで放棄するわけでもない。確率分布を考えることは、むしろ人生のトラブルを避けるうえで重要だと思う。

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