いくら中国側が、「チベットは発展し、チベット人は幸せになった」と述べ立てたところで、今回の事件は、中国の統治下におかれたチベット人は、まったく幸福ではない、というチベット人の明確なメッセージなのです。
多くの日本人の共感を得ている意見、らしい。「日本は朝鮮(or 満州)によいこともした」論が、それを口にするだけで批判されることと、整合が取れている。日本も独立運動を武力で鎮圧し、多くの死者を出しているんだよね……。「よいこともした」にせよ、それをいっても仕方ないというか、逆効果なんだろう。
義務教育の歴史の教科書に「よいこともした」を書いてもいいんだけど、教える先生はたいへんだろうな。「じゃあどうして日本人は憎まれたのか」を説明するのがね。まあ、素朴に、ということになるのだろうけれど。