趣味Web 小説 2008-04-15

「行間を読む」のは自殺行為じゃない

ナツさんは、ナツさんのブログの固定読者層(数千人)に対して説得力の大きな書き方を選択しているので、ナツさんのブログの読者という枠内でノイジーマイノリティーに類する人々に「そんな事は一言も言ってない」「そんな事は考えた事もない」と返されるコストを見込んでも黒字なんだと思う。

つまり、別に自殺行為じゃない。真に共感してほしい相手は観客であり、相手が何といおうと、読者に「さもありなん」と思わせることができればオッケーなんじゃないですか。どうせ特定少数の説得なんて無理なんだし、ていうかそもそもブログに書くという時点で、「読者向け」の文章にするのは当たり前。

ていうか、「そんな事は一言も言ってない」「そんな事は考えた事もない」とかいう反論は、「たしかにそうはいってませんけどね……」みたいなところがあって、集団の判断に対して無力なんですよね。こういうのって、再反論できるできないとは別次元なのです。

言葉が伝わるカラクリと同じで、人はどんな話も既知の類型に当てはめて理解する、ということなんだと思う。心外な批判に悔しく思うこともあるけど、1を聞いて10を知る仕組みのおかげで情報処理を効率化でき、人間は貧弱な脳みそで文明を築いてきたのだから、デメリットばかりいっても仕方ない。

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