趣味Web 小説 2008-07-07

数学の別解規制には合理的な理由がある

私は「別解規制は合理的」と考えてます。定期試験の目的は、授業で学んだことの定着度を確認する、というもの。問題の答えが合っていればいい、という話ではない、との認識です。

リンク先に挙げられているのはいずれも「知識」によってラクに答えを得る手法が否定された事例。しばしばその「別解」でしか問題を解けない生徒が発生する手法なので、もともと大いに警戒されていた事情があります。なので、塾に行けない子に合わせる、というのは、あくまでも規制する理由のひとつだと思います。

生徒が自分で見つけた素朴な別解まで規制されることはない、と思う。というか、そんなの判断できないでしょ。授業で扱っていない何とかの定理をいきなり持ち出すから、オイオイってバツになるんで。

センセーショナルな書き方の記事で、みんな思い思いに想像力の翼を広げてワイワイやってるけど、杞憂なんじゃないか。

とかいいつつ

例えば、教科書の例題や、授業中に扱った練習問題を、そのまま定期試験に出す場合があるのだけれど、そういうとき、「授業で習った解法で解け」と指示するのはアリだと思う。一字一句同じでなきゃならないということはないが、習ったとおりの方針で解かねばならない、ていうね。

なぜそれが必要かといえば、連立方程式を解くのに、代入法しか使えない、なんていう生徒が実際にいるからです。加減法と代入法を、係数を見て自在に使い分ける力を育てたいのに、片方しか理解できなかったけど、それで何とかなるのでそれ以上お勉強しない。意外と少なくないんですよ、そういう子。

掛け算を習っても足し算に固執するとかね。そりゃ解けますよ。しばらくは解けますけど、それでいいのか、という。小数の計算で行き詰るじゃないですか。一切の別解を認めない、てのも、場合によってはありえると私は思いますね。

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