趣味Web 小説 2008-08-08

長文レポートを下書きせずに書く学生への対処法

昨日の続き。学生の期末レポートの質が低くて困惑している先生の日記を読んだ件。

5枚以上という分量になると、当然下書きは必要だ。それをして推敲してから書くように言っているが、たぶんぶっつけで書いている学生がかなりいると思われる。だから、繰り返しが多かったり、論旨に一貫性がなかったり、尻切れとんぼで終わったり、文体が突然変わったりする。

長文レポートに下書きは必須。なのに、それをサボる学生は、たしかに多い。そこで強制的に学生に下書きさせる方法を紹介します。簡単です。

「清書したレポートに下書きを添えて提出しなさい。下書きを添付しないレポートは零点とする」

ちなみにこれだけだと、全く同じ内容のレポートを2通作成する学生が現れます。そこで、「下書きは必ず6枚目の最後の行まで文字を埋めなさい。1行でも足りなければ零点とする。また清書は必ず5枚とすること。4枚でも6枚でも零点とする」などとし、下書きの分量は清書より1枚多くします。

こうすれば、ワープロで下書きする学生でも、無理なく下書きを作成できます。まず6枚ガチャガチャ書いて下書きとし、これを1枚削る過程で自然と清書することができるというわけ。

なぜ下書きは最後の行まで書かせるかというと、5枚+1行で6枚到達、みたいなズルを排除するためです。それに、ページの穴埋めに書いた脈絡のない話が、意外と清書に使えたりもするのです。逆に清書は、内容の方に注力してもらいたいので、行数合わせなどに気を取られないよう、5枚であればよしとします。

余談

某所で実践した方法ですが、バカバカしいけど有効です。なお「零点」は厳しいと思われるでしょうが、複数回、レポートを課す前提で、本当に零点にした方がいいです。そうすれば、2~3回目で下書き忘れはなくなります。ゴネれば何とかなる、と思われると、ずーっとサボり続ける人が出てくるので要注意。

ただ、この提案を私がしたとき、みんな目が点になってました。ポカーン。一発で変人扱いされます。

だいたい常識人が考えるのは、「下書きの大切さを授業で教えよう」といった方法。でも、そういってる本人が、ちょっと忙しくなると原稿を一発書きしているのだから、他人だって同様だと考えるべき。下書きの有効性は、ちゃんと「下書き→清書」の手順を踏めば嫌でもわかる。

口で説明するのは教師の自己満足。大切なのは、いかにして実際に下書きをさせるのか、だと私は思います。

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