趣味Web 小説 2009-10-16

技術展示会にコンパニオンって必要なの?

私は技術者なので、ビックサイトや幕張メッセで開催される技術展示会によく行くのですが、いまだにセクシーな服装のコンパニオンをたくさん動員している会社があります。女性技術者も増えているのに、これで宣伝になるのかなあ、と疑問に思っています。

私の勤務先のブースでも派遣さんを使ったりしていますが、ふつうのスーツ姿です。パンツスーツも当たり前になりました。そんなわけで、もはや派遣である必要はありません。人員の都合とか、そういった意味だけになってきてます。

他社のブースで、ときどき社員と思しき人(技術的な質問に臨機応変にズバズバ答えてくれるので、そう判断)が、妙にセクシーな服装をさせられているのを見ることがあり、いいのかなあ、と心配になります。

ここ数年、コンプライアンス強化で接待が(するのもされるのも)ほとんど撲滅されました。贈り物もしないし受け取らないことになってます。でもたまにチェックを通り抜けて席まで届くものがあるのですが、取引先からヌードカレンダーが送られてきたときにはびっくりしました。いまどき、かえって顧客を無くすような気がします。

新聞などで叩かれて大企業がどんどんクリーンになっている一方、中小企業には30年前、40年前から変わらない感覚でやっているところがまだまだたくさんあるようです。

私は学生の頃までは、大企業=巨悪の温床、中小企業=庶民の善性が宿る、みたいなイメージを持っていましたが、アルバイトしてみると中小企業ほどひどい。法律とかマナーとか、非常にいい加減に扱っていることが多い。どうして中小企業が新聞などであまり叩かれないのか不思議です。

ミニの制服が復活したら航空会社ではセクハラ反発があるかもしれませんが、中小企業の社員は、「その程度のことで何を騒いでいるのか」と感じるに違いありません。技術展示会には、お辞儀するとスカート裾の後ろ側が上がって下着(のように見えるもの)がチラッと出てしまう超ミニを着ている方さえいます。

いくらなんでもこれは……と思ったが、会社の同僚は「うちの会社は、もっとフォーマルな服装を選択する。どっちの信念が正しいかは、商売で決着をつければいい」と素っ気なくも二枚目な発言。でも実際のところ、説明員の服装で取引先を決めたなんて話はない。「商売で決着」なんて空文ではないか?

とはいえ、私自身、立ち位置が微妙なので、歯切れのいい提案はできない。

女子高生が自分の意思でスカートを短くするような自発的な行為なら、目くじら立てるつもりはないのだけれど、本当は嫌だと思っているならよくないな……と思う、みたいな。

もう少し踏み込むと、仮に自発的だとしても、男性社員がみなふつうのスーツ姿なのに、どうして女性社員だけ? という疑問は残る。セクシーな容姿、立ち居振る舞いを売りにする男性コンパニオンも、あまり見かけない。ルールの面では男女平等になったとしても、文化の壁は高く厚いと感じる。

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