10月8日よりでNHK総合で第2シリーズが放送されているNHKの教養番組「出社が楽しい経済学」のガイドブック。番組の放送時間帯は木曜23時から30分、月3回のペースで全8回となる予定。
第1シリーズ全12回はNHK教育で放送されたが、その際には続編を想定していなかったという。だが番組の評判がいいので、急遽、続編が企画され、さらに教育から総合へ進出することになったのだそうだ。
こういう話を聞くたび、「評判がいい」って、具体的にはどの程度の評判なのか、と私は気になる。たいていそのあたりはぼかされているのだけれども、この本には具体的な記述があった。
最終回を終えたあと、視聴者の方々から300通を越えるメールをいただきました。そのほとんどが、第2シリーズの要望でした。
NHK教育は、NHKの公共放送らしさを背負って立つ部門で、単純に視聴率の獲得を目指すことはなく、テキストとたくさん売ること自体を目標とするわけでもない。漠然とした「視聴者の反響」がスタッフの心の支えになるんだけど、砂漠に水をまくような状態なのだとNHKの方に聞いたことがある。
「たった」300通のメールが30人近いスタッフを数ヶ月間仕事に向かわせたと知って、なるほど、あの話は本当だったんだな……と思った。
既に2回分の放送が済んでいますが、今ならまだNHKオンデマンドで第1回、第2回を視聴できますよ。
ちなみに、第2シリーズのガイドブックは、本編が12回から8回に減ったのにページ数は第1シリーズのガイドブックと同じ。これは第1シリーズの復習が入っているため。なるほど親切だな、とは思うけれど、もし第3シリーズが製作されたら、ガイドブックはどうなるんだろうか。