趣味Web 小説 2009-10-27

店舗ごとに違う古本の買い取り価格

この記事に関して、なぜ同じブックオフなのに買い取り価格に差があるのか、という感想をちらほら見かけました。

元古本屋アルバイトの知人に以前聞いた話によると、古本屋チェーンの書籍買い取り価格は店舗の在庫が一番重要なのだとか。そうだからこそ、同じ書籍が、定価の半額、105円と分かれるのだという。よほど在庫の回転が早い商品でもなければ、所定の在庫数に達した段階で105円本扱いになるのだそう。

一部のゲームソフトなどを例外として本部から買い取り価格の強い指示がないのはなぜか、知人が地域マネージャーに訊ねたところ、「意外と本の売れ方には地域格差があるから」だとか。書籍は点数が非常に多く、また単価が安いため、店舗間で商品を融通するコストがペイできないらしい。

だから、在庫が積み上がっている本は、その店舗では、とにかく安くしか買わない。他の店舗なら売れるかもしれない本でも、買い取りを断ることもあるという。

お母さん社長が行く! (NB Online book)

この本の中でも、マッキンゼーから転職して入社した現社長の佐藤弘志さんが単品管理に挑戦したものの、なかなかうまくいかなかった話が出てきます。佐藤さんの挑戦はイーブックオフコミかるに結実しているのだけれど、今も実店舗への全面導入には至っていない。

注:知人がアルバイトをしていたのはブックオフではありません。だからこの記事で私が書いていることは、ひとつの類推です。

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