趣味Web 小説 2009-12-19

発売前レビューの是非

今回のAmazonの措置に問題があるとすれば、FFを例外措置としてしまったことだろう。原則として発売前レビューが出来ない、と言うシステムになっていれば、誰も文句は言わない。

Amazonでは2009年7月3日にレビューガイドラインが改定され、発売前の商品のレビューが禁止されました。

Amazonが扱っている商品もいろいろあるわけですが、ゲームやDVDなどの多くは、発売初週が勝負なんです。とすると、発売前のレビューを禁じてしまうのは、レビューの存在意義を半減させることに等しい。

「発売前の作品なんかレビューのしようがない」とは必ずしも言い切れません。映画のDVDなら、映画館で見た人なら、DVDの特典などについては言及できないにせよ、作品自体についてはいろいろ書けますよね。雑誌や新聞で連載された小説も、単行本では多少の加筆修正があるかもしれませんが、連載から何年も経ってからの書籍化でなければ、それは限定的だと予想がつく。ハードカバーの文庫化も、事前レビューは可能だと思う。

ゲームだってそうです。ゲームショーなどで事前に一部は公開されているわけだから、その範囲内でなら、ちゃんと実体験をもとにレビューできるはずです。ゲーム雑誌の記事だって、未完成の状態を取材して書かれていて、大勢がそれを参考にしているわけです。

あるいは、ゲームにも価格を改定して再発売される商品があります。「ベスト版」なんて呼ばれることが多いですけれども、それらは基本的に初期版と内容は同じわけだから、「作品を最後までプレイしたレビュアーによる発売前レビュー」が成立するはずです。なのに一律に規制されてしまっていいのかどうか。

……ただ、実際には「期待してます!」「**が作るのはダメな作品に決まってる!」という水準のレビューが並んでいたので、発売前レビューの規制には納得できます。レビューの審査に回すリソースが足りないのでしょう。有意義なレビューを厳選するより、商品の価格を下げた方が客に喜ばれるのだから仕方ないですね。

Amazonの回答は「クチコミ」です。宮本さんのアイデア通り、自由な意見を発表できる掲示板形式の投稿コーナーとなっています。

補記:

ガジェット通信の記事は、ちょっと間が悪かったですね。DQ9などの場合、発売日の午前には既にレビューが掲載されていたのに、FF13では翌朝までレビューが掲載されなかったのです。それで「おかしい」と思ったらしい。ガジェ通の記事が午前5時頃に出て、その数時間後にはレビューが掲載されたようです。

そんなわけで、ガジェット通信は発売前レビュー禁止を批判しているのではなく、「発売後もレビューが掲載されていない」ことを問題視していたのだと思います。

余談:

個人的に気になっているのは、Sony Styleです。カスタマイズ可能な商品は、構成次第で価格が2倍以上も違ってくるわけですけれども、「販売価格:***円(制込)~」と表示されているのに、価格シミュレーションページへ移動したら、最安値の構成要素が「販売終了」表示。そりゃないでしょ、と。

まあ、サイトの構成をした際に、構成部品の在庫がリアルタイムに最低価格表記へ反映されるような仕組みにしていなかっただけで、とくに悪気はないのでしょうけれども。でも高価格の構成要素にはほとんど売り切れがないのに、安い方ばっかり売り切れているから、誤解する人も出てくるんじゃないかな、これは。

こういうところで営業戦略が剥き出しになるからITは怖いですね。

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