趣味Web 小説 2010-04-06

memo:経済雑感 #2727

最近の、よくわからない問題のひとつ。ユーロなんてのは管理通貨版の金本位制みたいなもので、デフレ不況を耐え忍んでまでユーロに固執する意味があるとは思えない。

2000年代の好景気の波にドイツとフランスはうまく乗れなかった。それはユーロが足枷となったからだ。欧州は最適通貨圏とはいい難く、相対的に発展途上国に近い国にとっては緩和的な金融環境を、逆にドイツやフランスなどにとっては引締め的な金融環境をもたらしてきた。ユーロ参加国の苦労を見て、アジア統一通貨構想の類も下火になるといい。

為替相場の変動ってみんな嫌なんだよね。それはわかるんだけど、経済の調整弁として優秀なのは、やっぱり物価より為替の方だと思う。

こちらはラトビアの話。通過の切り下げで景気回復を目指すのは勘弁してほしい、というのが債権者側の意見。そこで、デフレを敢行して国内産業の輸出競争力を回復させたのだそう。ラトビアの人々は激痛に耐えて頑張っているようだけど、債務デフレの問題は大丈夫なのかな。そこがよくわからない。

しっかし全国民的に給料の3割カットとかやってるそうで、すごい話だな。為替を3割切り下げても大した混乱はないが、物価を3割切り下げるのは大変なこと。しかし内政の混乱で昨年3月に首相交代劇はあったものの、連立与党の枠組みは変わっていない。今年の秋に4年の任期が終って、選挙になる予定。結果が気になる。

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