趣味Web 小説 2010-07-24

memo:「障害者」なら許せる、「無能」は許せない。

結論 企業は養護施設じゃないんだから、「仕事が出来ない人」に多大なエネルギーを使うくらいならクビにするのが筋

優秀な人間だけ集めて社会を作ったら、どんなに暮らしやすくなるだろうか……みたいな感覚、現代の日本ではそれなりに人権感覚が広まってきたように思うのだけれど、なかなかしぶとい。

「(少なくとも身寄りのない)ボケ老人は、さっさと殺した方がいい」とまで突き抜けた考えを持っているなら、それなりに一貫性はある。けれども、そこまで割り切れないなら、会社から無能を追い出したって、税金経由で命を支えざるをえない。だったら少しでも仕事をしてもらった方がいいじゃないか。

いま一方で「障碍者雇用」が少しずつ進んできているのだけれども、「障碍者」なら許せる、「無能なヤツ」「向上心がないヤツ」は許せない、みたいな分断って、不幸だね。便宜的に線引きが必要になる場面があること理解するけれども、それはあくまで便宜のためだと考えた方がいい。

こういう話とは別に、私が夢想するのは、基礎収入制度と最低賃金撤廃がセットで実施された、「ほんの僅かでも社会に貢献できることがあれば、1円からでも収入を得られる」ような社会。いきなり時給600円というのが、仕事の敷居を高くしている。もっと気軽に仕事をできる社会であるべきだと思う。

昔から、これは考えてた。もし可能なら、やるべき。日本人の平均所得なんか、いまの半分でいいだろ。70年代後半くらいの生活水準じゃ、そんなに不満なのか? 飢えて死ぬわけじゃなし、自動車とカラーテレビと冷蔵庫と洗濯機くらいはあるぞ。

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