趣味Web 小説 2011-06-20

究極的には企業より学生の方が強い

1.

まず不思議なのは、就職希望者の皆さんはどうして「暑いのにリクルートスーツを着てないと落とすような企業」に入りたいと思うのか、という話で。その我慢強さが入社後もずっと継続するならいいが、いや実際、過半数の者は我慢するわけだが、それでも企業の側から見れば3年離職率は高すぎる。

とにかく、リクルートスーツなんか求めていない企業は無数にあるのだから、就活学生はもっとそういうところに入ろうとするべき。例えば、ネット経由の就活が一般化したため、リクナビなどに登録しておかないと有名大学からの応募がほとんどなくなってしまい、仕方なく中企業までが大枚はたいてリクナビに登録するようになった、という前例がある。ネット経由なんか認めない、といった頑張る企業もあったけれど、ただ損をしただけで終った。

究極的には学生の方が強いのだ。ネット経由の就活が広まったのは、学生がものぐさだったからに過ぎない。オンラインでエントリーシートを送れる時代に、何でリクルートスーツなんだ。手書きの履歴書を落とす企業と同様「リクルートスーツじゃなきゃダメだなんて企業は、こっちから願い下げだ」と言い切ってほしい。

2.

それにしても採用側の基準の「いい加減さ」はどうにかならぬのか。フィーリングで面接をするのはいいとして、どんな人を採りたいのかが不明瞭なんだよな……。以下、全くの素人談義だが。

アルバイトの採用の方が、よほどきちんとしている(というか私の理想に近い)。求める人材像が明確で、客観的な能力試験で足切りし、本音で「**に対応できますか」「**を我慢できますか」と本当に求めていることをズバリ迫って、応募者の側も意外と正直に答えているように思う。もちろん実際にやらせてみたらダメだということはよくあるのだが、面接で全くチェックされなかったことが問題になるというケースはそれほど多くないのではないか。

どうして就職活動って、面接なんだろうな。いや、面接をするのもいいけど、履歴書と応募票と面接だけだというのが本当に疑問で。コストの問題なのかもしれないが、しかし……。

3.

関係ないけど、これは面白かった。これほど遅刻して叱られ続けている人でも勤続して班長にまでなっているのは心強い。あー、でも、誰に何を叱られたか、サラサラと書き出せるのはすごい。遅刻の問題を除けば優秀なんだろうな。私なんか人にいわれたことをすぐ忘れてしまう。それはヤバイよな……。

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