以前、以下の小論を「序」としていたのだが、本稿を発表後、同一日に5件以上のレビューを投稿をしてもきちんと採用されるようになったこと、掲載拒否率が大幅に低下したことをお伝えしておきたい。
- 序[2004-07-02]
Amazon のレビューは掲載までに1週間ほどかかる、と広報されていますが、実際には1~3日で掲載されています(平日の場合)。稀に1週間以上経ってから掲載されるケースもあるけれど、あくまでも例外です。Amazon は意外にレビューの掲載拒否をしています。拒否通知が届かない(掲載待ちと掲載拒否の区別がつかない)のが汚いところですが、トラブル回避策としては賢明でしょうね。
ちなみに、一度は掲載を拒否されても、文言を書き換えれば掲載される場合があります。掲載の可否は Amazon のカスタマーレビュー審査担当者の判断に任されているので、線引きの詳細は怪しい感じがします。しかしながら、穏当な内容を心がけ、1日5つ以上レビューを送信せず、未審査のレビューを10件以下に抑制すれば、掲載拒否の確率は下がるようです。
注:個人的経験から述べると、どれほど多くのレビューを書き、送信しても、1日に5つ以上のレビューが新規登録を許可されたことはありません。6つ目以降は後日に審査・登録されますが、掲載拒否率が非常に高くなります。どこがまずいのかさっぱりわからないレビューが、いつまでも登録されないのは寂しいものがあります。
以下に示すのは、2004年7月18日現在、Amazon に掲載を拒否されているレビューです。全てが掲載を拒否されたものとは断言できませんが、いずれも3週間以上も不掲載となっているので、掲載拒否と考えるのが妥当でしょう。
なお、過去に掲載拒否となり、改訂して掲載を許可されたという経緯を辿ったレビューについて、掲載拒否されたバージョンをご紹介できれば面白いと思うのですが、残念ながら記録がありません。
単なる偶然だったのか、それとも担当者の方が小論を読んでくださったのか……。(2004-08-13)
いずれも半月以上、非掲載となっているものです。(2005-04-01)
Super web GRAPHIC とは画像処理ソフト「Paintgraphic」のことです。初心者は、セット商品ではなく単独の HPB9 を購入されることを勧めます。「Paintgraphic」は定価が2000円のソフトウェアなので、後から買い足しても負担は大きくありません(逆にいうと、この商品は他のセット商品と比較してお得感が薄い)。
HPB に標準添付される画像処理ソフト「ウェブアート デザイナー」は、「Drawgraphic」に似たインターフェースを有しています。大きな作業領域に画像やロゴをドンドン放り込み、積み木細工のように画像を作成できます。一方、「Paintgraphic」は「Photoshop Elements」に似たインターフェースを有した画像処理ソフトです。出自がレタッチソフトなので、「ベースとなる1枚の画像」に様々な加工を行うのが基本の作業フローです。
「とりあえず作業領域に材料を放り込む」ことができる「ウェブアート デザイナー」の方が、初心者にはずっとわかりやすく、安心できます。「Paintgraphic」の方が多機能ですが、たいていの初心者は「ウェブアート デザイナー」で満足できるでしょう。いくらセット価格が割安でも、使いもしないソフトウェアを安く買っても仕方ありません。
本商品は、「ウェブアート デザイナー」に不満があり「Photoshop Elements」の購入を検討されていた旧版ユーザにお勧めです。半額強の予算で、HPB 本体を一新し「Photoshop Elements」と同等の画像処理ソフトまで買えるのですから。
Super web GRAPHIC とは画像処理ソフト「Paintgraphic」のことです。本商品の HPB9 はバージョンアップ版ですから、購入者は既に一定の経験のある方でしょう。
HPB9 にも旧版と同様「ウェブアート デザイナー」が付属しています。しかし今回もまた機能の向上はなく、ベテランユーザなら「Photoshop Elements」など高機能な画像処理ソフトが欲しくなります。「Paintgraphic」は「Photoshop Elements」の大半の機能をカバーしていますから、「Photoshop Elements」の半額以下で「Paintgraphic」を買い HPB 本体もバージョンアップできる本商品は魅力的です。
「Paintgraphic」は「Photoshop Elements」と同様、「ベースとなる画像に処理を加えていく」システムです。「ベース画像」という考え方のない「ウェブアート デザイナー」に慣れた方には使いづらいでしょう。フリーの画像処理ソフトはほぼ全て「ベース画像を処理する」仕組みなので、まずはそれらの試用を勧めます。「Paintgraphic」のインターフェースは洗練されていますが、基本設計に起因する問題は共通していますから。
ただし、画像処理ソフトではなく「お絵描きソフト」がほしい場合は、「Paintgraphic」の能力は「ウェブアート デザイナー」の比ではなく、購入の価値は高いといえます。
なお、HPB のバージョンアップは数年に1度で十分だと思っています。基本的な使い方で満足している場合、バージョンアップはバグ解消以上の意味を持たないためです。ですから、HPB7 や HPB8 のユーザは「Paintgraphic」の単独購入も検討すべきです。
タイトルが非常に分かりづらいのですが、HPB9 と「デジカメの達人 Power+」のセットです。いずれも IBM の製品で、かつて HPB のセット販売といえば、この組合せしかありませんでした。キャンペーンによる大幅値下げのため実売価格において「デジカメの達人 Power+」の定価を下回っており、非常に割安です。
デジカメは気軽に写真を撮れる反面、データの管理をおろそかにしていると、すぐに大切な画像がどこかへ埋もれていってしまます。銀塩写真と同様、時系列での管理(ネガの管理)と、大切な画像をわかりやすく整理保存する工夫(アルバムの整理)が必要です。「デジカメの達人」は、いたって標準的なソフトウェアですが、それだけに安心して使えるでしょう。
またデジカメならではの利点として、きちんと素材を用意しさえすれば、素人にも簡単にパノラマを作ることができます。最近のデジカメはおまけのソフトウェアが充実していますが、もし不満があるようでしたら、この機会に「デジカメの達人」を手に入れることをお勧めします。定価で買うにはちょっと高いですから。
さて、HPB9 ですが、HPB2000 の頃とは、たしかに見違えます。しかし少なくとも HPB8 との比較であれば、バージョンアップしても拍子抜けする方が多いでしょう。ふつうのユーザがふつうに使い続けるだけならば、何も変らないといってよい。新規ユーザには、値段も安いことですし、HPB9 を勧めます。しかしバージョンアップユーザは、追加された機能の魅力を値段とよく比較してください。11月まで待ちますと、HPB10 が出ます。
HPB9 通常版と入門書「できるホームページ・ビルダーV9」のセット商品です。
HPB は入門者に最適で、中級者まで広く対応する Web サイト作成ソフトウェアですが、毎年のバージョンアップにより、いささか多機能になりすぎた感があります。何も見ずに HPB を起動した初心者は、たいてい機能のジャングルの中で道に迷ってしまいます。
入門者向けの編集モードを選択すれば基本機能以外は隠されますが、それに慣れてしまうと、いつまで経っても初級者を脱することができません。結局、中級者向けの編集モードに慣れるのが一番いい。重要な機能とそうでない機能の区別を教えてくれるガイドブックが必要となるのは、このためです。
HPB9 には標準で入門者向けのマニュアルが用意されています。これはこれで悪い内容ではありませんが、やはりガイドブック付の商品が発売されることには理由があります。マニュアルは事典として用いることとし、初心者はしばらくの間、ガイドブックひとつに絞って学習を進めることをお勧めします。
なお、そもそも HPB にしようか、他のソフトウェアにしようか悩んでいらっしゃる入門者には、HPB を強くお勧めします。ユーザと解説書が多いのは大きな強みです。とくに謝恩キャンペーン版は価格差もほとんどないわけで、パソコンの性能に不安のある方以外には、HPB を推します。
HPB9 と「EASY WEB DESIGN」のお得なセット商品です。HPB だけでも機能は多過ぎるほど多いので、入門者は HPB9 を単独で購入されることを勧めます。
HPB は HTML 文書の作成を支援する本体に外部ツールを追加した総合環境です。画像の作成は「ウェブアート デザイナー」、動画 GIF は「ウェブ アニメーター」、動画編集は「ウェブビデオ スタジオ」、マルチメディアコンテンツは「Hotmedia クリエーター」というように、別個のツールで素材を作成し、本体の編集画面に貼り付けていくシステムとなっています。
その点「EASY WEB DESIGN」は、文字や画像をマウス操作で簡単にレイアウトでき、画像編集やお絵描きもひとつの画面上で行うことができます。動画や音楽素材もドラッグ&ドロップで配置できて便利です。
HPB が基本設計を変えないのは旧版のユーザにはありがたい話ですが、過去の下手な設計を改善せず、外部ツールやオマケの機能を増やすばかりでは、HPB の「どこでも配置モード」が「EASY WEB DESIGN」に進化することはありえません。IBM の開発陣にとっては皮肉なセット商品です。
といって「EASY WEB DESIGN」単独では総合環境としては欠けている機能が多過ぎるわけで、こちらもまた中途半端な商品ではあります。HPB 単独では満足できない、初中級のユーザにお勧めします。
初心者に最適な Web サイト作成ソフトウェアの学割版です。謝恩キャンペーン中なので、さらに割安で嬉しい話ですが、学割版の商品は、学校を卒業したら使えなくなることに注意してください。HPB はライセンス認証なしで完全に動作するため、実際には卒業後も使えるわけですが、利用規約は尊重すべきです。
また対応環境はメモリ:128 MB以上/HDD:200 MB以上となっていますが、実際には最低でも 256MB 以上のメモリと 500MB 程度の HDD がないと、気持ちよく動作しません。CPU の動作周波数も目安として 1GHz 以上ほしい。
基本設計を変化させず、機能の追加で要望に対応する方針も限界に近付きつつあるという印象です。もっとも数年前からずっと限界説は出ているわけですが、そのたびにパソコンの性能向上が HPB を延命させてきました。今後もそうなのかもしれません。ただ、古いパソコンのユーザは覚悟してください。Windows98 対応ということになってはいますが、実際には重くて使い物にならないはずです。
怖がらせるようなことを書きましたが、最近パソコンを買った方であれば、まず心配は要りません。機能の豊富さ、ユーザと解説書の多さは他の初級者向けソフトウェアの追随を許しません。お勧めです。
HPB は安価で高機能、そして使い易い、お勧めのソフトウェアです。動作が重くマシンパワーを食うのが玉に瑕ですが、最近のパソコンならまず大丈夫でしょう。256MB 以上のメモリと 500MB 程度の HDD があれば、まずまず使えます。
スリムパッケージ版といっても、それほど箱が小さいわけではありません。シルエットは DVD のケースと同じサイズですが、厚さが違います。そしてズッシリ重い。立派な印刷物のマニュアルが同梱されているからです。HPB9 を初めて触る方の多くは初級者でしょうから、紙のマニュアルが付属するのは安心できます。
HPB は初心者にもすぐに使えるソフトウェアですが、それはマニュアルをきちんと読めば、という条件付です。何も見ずにいきなり飛びつくと、たいてい失敗します。いまどき、立派なマニュアルが付属するソフトウェアは多くありません。HPB が例外であり続けている理由を、よく考えねばなりません。
ちなみにスリムパッケージ版のマニュアルは、大きな箱に入ったバージョンのマニュアルよりも版型が小さくなっています。内容は同じですが、文字や図版が小さくなっているので注意してください。
HPB9 の初級解説書です。冒頭にコンパクトな入門記事を置き、その他の機能は全て辞書的に扱うのが本書の特徴です。旧版からのバージョンアップユーザ、あるいはできるだけ短時間で簡単なウェブサイトを開設したい方にお勧めです。逆に、初級レベルをきっちり学習したい方は他社の解説書を選ぶべきです。
バージョンアップユーザは、冒頭の入門記事を再確認したら、後は興味のある部分だけ読めば十分です。レイアウトはシンプルで読みやすく、開放感があります。文字数を絞ったシンプルな解説は単純明快です。説明の流れの中に図解を置く形式ですが、画面写真は豊富です。図解+補注の解説書より理解しやすいでしょう。
一方、初めて HPB を使うユーザは、まず冒頭の非常にコンパクトな入門記事を熟読してください。解説通りに実践すれば、Web サイトを作成・公開できます。問題はその先です。やはり本書はリファレンスなので、頭から順番に読んでいくと挫折します。したがって、一定以上の知識をきちんと身につけてから Web サイトを公開したい初心者には、本書を勧めません。
なお、類書より値段が高い分、頁数と解説は多いのですが、HPB9 の「全機能」は紹介していません。また後半部は2色刷か単色刷です。要注意。
Word の入門書です。とくに中高年の方にお勧めします。フルカラーながら落ち着いた色調が目に優しい紙面、大きな版型で余裕のあるレイアウト、初歩からステップを踏んで進むていねいな解説、滅多に使わない機能は割愛して初級の技能をきっちり学ぶ堅実な内容、辞書的な知識の羅列ではなく有機的なつながりを大切にした構成……などなど初学者への配慮が嬉しい良書です。
毎日コミュニケーションズからは「速効!パソコン講座 ワード」という、よくできた類書が刊行されています。いずれを選んでも大差ないのですが、「やさしいパソコン講座」シリーズの愛読者は、値段が少々高くとも本書を選択されるとよいでしょう。1段組のレイアウト、明朝体のフォント、文章によるていねいな説明、図解の癖など、小さなことと思われるかもしれませんが、本の個性は意外と気になるものです。
本書はあくまでも入門書なので、ビジネス用途や町内会の仕事などでバリバリ文書を作成される予定のある方は、ここで満足しないでください。本書をマスターすれば、ふつうの文書を1つ作ることはできます。しかし、たくさんの文書、長大な文書、複雑な図表や書式の作成となると、お手上げになります。次の1冊として、「文書作りでつまずくWordのしくみと落とし穴」をご紹介しておきます。
本書の特徴は、200ページ超のB5版フルカラー解説書で最も値段が安いことです。アピバパソコンスクールが勧めているそうですが、内容は類書と同等です。編集・製本も遜色なく、コストパフォーマンスの高い一冊です。
本書は解説紙面の構成にちょっとした特徴があり、全体図を多用する他書と比較して、ポイントとなる部分をクローズアップした画面写真を多用しています。初心者の場合、どの部分がクローズアップされているのかわからなくなってしまう危険がありますが、基本的には、一連の解説の流れで登場してきますので、杞憂でしょう。
初級の総合解説書としては標準的な仕上がりですが、それゆえに、多くの類書と同じ欠点を持っています。例えば、「スタイルと書式」作業ウィンドウの使い方を説明するにあたり、場当たり的に設定した書式に由来するスタイル「MS ゴシック云々」を他に流用するという、本来とは逆の手順を紹介しています。「見出し」といったスタイルが先にあり、書式は後で設定するのが正しい手順です。
Word は大量の文書を効率よく作成する支援機能が豊富で、自動で多くの箇所を調整します。これが場当たり的な文書作成でトラブルの原因となります。しかし類書同様、本書も支援機能を正しく説明していません。中級を目指す初心者には「これでわかるワード2003」を、初級者には「文書作りでつまずくWordのしくみと落とし穴」を勧めます。ただし初級止まりで OK なら、本書は決して悪い選択肢ではありません。
Word の初級 Tips 集です。本書は Tips の収録数にこだわっており、この版型とページ数で495項目を扱っているのは驚異的です。もちろんそのしわ寄せは紙面に現れており、図解無しで簡潔な作業手順のみが書かれた Tips が少なくありません。
それゆえ本書は、Word に不慣れな方にはお勧めできません。解説は簡潔ながらもポイントを外していませんが、基本操作レベルで躓いている方の場合、画面写真がないだけで行き詰ることがしばしばあろうかと思います。ボタンひとつ探すのにも苦労したりすることがあるでしょう。
また、解説はほとんど、各項の目標を達成する手順を淡々と記したものであり、その背景にある Word の考え方を説明している箇所はほとんどありません。したがって、各 Tips はその場限りの知識にしかならず、自力で問題解決する力の増進はあまり望めません。
これらの欠点は、視点を変えれば美点となります。余計な説明無しにズバリ目的達成の手順を教える本書は、正しく使えば一定の実力を有する初級者にとって心強い味方となります。
本書の対極が「Word文書の作成・編集に役立つ[厳選]技<Word2003/2002対応>」です。比較検討の上、目的に適った本をお選びください。
カラー図解中心の初級者向け Word 解説書は各社の看板シリーズで刊行されていますが、いずれもマイクロソフトの公式解説書「ひと目でわかるMicrosoft Office Word 2003」に劣ります。Word を正しく使いこなす「考え方」を解説しないからです。しかし公式解説書の説明は端的で無駄がなく、手取り足取りの冗長な解説が必要な多くの初心者は挫折の危険が高い。
本書は Word の本質を初心者にもわかりやす伝える、ほぼ唯一の総合解説書です。ページが多く値段も高いため敬遠される方が多いでしょうが、些事に目を奪われず、確実に良書を選択してほしい。落ち着いたカラー紙面は美しく、目的の項目を探しやすいビジュアルな目次や、途中で放り出しても一定の作業ができるよう工夫された構成など、使いやすい工夫も豊富です。
ただし本書は Windows の初歩から説明する入門書ですから、ページ数の割に到達点は低めです。既に Word をご利用中で、思い通りの操作ができずに悩んでいる方には、「文書作りでつまずくWordのしくみと落とし穴」を勧めます。なお、大量の文書作成や複雑な図表・書式と無縁ならば「Word を使いこなす」必要はありません。その場合は「速効!パソコン講座 ワード」など、もっと薄く安い本が適当でしょう。
HPB の初級解説書です。大きな版型でページも多いのですが、意外にも到達レベルは低い部類に入ります。テキスト採用の多いシリーズらしく、2色刷の堅実な紙面構成となっていますが、類書と比較してページあたりの情報量が非常に少なく設定されているのです。したがって、集中して取り組めばどんどんページが進みます。
サンプルサイトの制作を通じて機能を学んでいく構成は、多くの類書と共通するものです。また現状では初級解説書においても「標準モード」を主軸に据えた本が過半であり、個人利用の場合、とくに本書を選ぶ理由は見当たりません。ただし情報満載のフルカラーの紙面にアレルギーのある方にはお勧めできます。
ページあたりの情報量が少ないので、パソコン教室のテキストには最適でしょう。ページを指定するだけで、生徒が迷わず指示された情報を発見できるからです。しかし本書のレイアウトはあまりにシンプルで、解説文と図解が線で結ばれていません。ですから、箇条書きが何行にもわたる場合、「《セル内の余白》を「10」ピクセルに設定します。」といった説明の理解に時間がかかる生徒も出てきます。よく図解を見れば、「セル内の余白」が赤字になっていますが、説明が多い場合、図内の何箇所も赤くなっていて混乱するわけです。
独習であれば、基本的には「できるホームページ・ビルダー8」など他書を優先的に検討すべきでしょう。紙面がフルカラーで値段も安く、とっつきやすいはずです。
HTML の初級リファレンスです。本書は用途で HTML を分類・整理してサンプルと解説をセットにしたリファレンスなのですが、じつはほぼ全ての類書が本書と同様の構成になっているので注意が必要です。現在、ABC 順で HTML の要素を紹介するのは中級者向けリファレンスの一部に限られています。
本書は良くも悪くも典型的な旧来型の HTML リファレンスです。
HTML の解説を中心とした Web サイト作成の総合解説書です。各社入門書シリーズの類書(タイトルに「無料」を含む本)と比較して、HTML の解説の比重が大きいところに特徴があります。しかしその内容は著者の前著「はじめてのホームページ―HTML入門」から進歩がありません。
私は本書に辛い評価をつけましたが、とくに本書がひどいのではなく、HTML の入門解説書は大抵ひどいのです。本書の内容を全て吸収しても HTML の本質は理解できず、文法違反のない文書を作ることさえできません。文書の装飾のために HTML を使うという発想では、アクセシビリティなど高度な問題には対処不可能です。正しく易しい傑作入門書「HTMLとスタイルシートによる最新Webサイト作成術」が登場した現在、少なくとも HTML 解説書として本書を勧める理由はありません。
しかしながら、本書の紙面は全ページがカラーでとっつきやすく、工夫されたレイアウトのため読みやすくなっています。無料レンタル CGI による日記やチャットの設置も簡明な解説により迷うことなく実現できるでしょう。HTML への本質的理解が欠けていても、完成した文書に文法違反があっても、初級者に理解できる範囲では問題が生じません。初級者が「ほーむぺーじ」を作るには、不都合ない本だと書き添えておきます。
HTML の入門書です。FTP の簡単な解説もあります。秀和システムが「はじめての……シリーズ」で価格1000円の廉価戦略をとっていた頃の本で、類書と比較してお買い得です。紙質が硬く、本が閉じやすいのでご注意。
HTML の入門書に正統派の解説書は僅かで、本書も残念な一冊です。要素の入れ子規則といった重要な文法解説の欠落、HTML の背景思想やマークアップという概念に関する本質的な理解の不足、といった致命的な欠陥を内包しています。HTML 文書の利用環境が PC 向け視覚系ブラウザ(IE など)に偏っているため、HTML を文書の装飾に用いる誤用が広まっています。ある事情から、この誤用は初級者にとって実用上の問題がありません。だから誤解の再生産が繰り返されているのですが、実用を極めていけば、やはり本質の理解が問われます。
本書は整理されたレイアウトのカラー紙面が見やすく、解説も簡明です。初級者には頼れる一冊となるでしょうけれども、ありがちな誤解に寄りかかっていることを忘れてはなりません。易しく正しい傑作入門書「HTMLとスタイルシートによる最新Webサイト作成術」を私は勧めます。HTML とは何か、そして何でないかをきちんと解説しているからです。
値段が安く、飾り気のないレイアウト、ページ数の割に多くの内容を扱う、といった特徴があるためか、学校や講習会での採用例が多い30時間シリーズだが、私は基本的に勧めない。
インターネット活用の総合入門テキストです。タイトルは HTML 編となっていますが、実際にはブラウザの起動と WWW の利用、インターネットの基礎知識やメールの使い方など、幅広い内容を扱っています。WWW の利用経験などを問いませんので、パソコン初心者を対象とした講習のテキストとして、安心して採用できます。
本書の欠点は、HTML の解説にあります。90年代の遺物というべきレガシーな手法を未だに温存しており、「dd 要素で左インデント」など、基礎基本の概念を誤解させる無茶な記述であふれています。
幸い、本書を完全に代替するテキスト「30時間でマスター インターネット2 HTML+メール」が発刊されています。こちらは素晴らしい内容となっていますので、新しい方を購入されることを勧めます。
これは当然の増補。
ウェブログの初級解説書です。本書の特徴は、ウェブログの設置・カスタマイズなどの技術解説は必要最小限に扱い、ウェブログの運営手法に大半の紙面を割いていることにあります。
類書「ウェブログ・ハンドブック」(翻訳書)がヘビーユーザを対象とし基本概念や技術の解説を省略しているのとは異なり、本書は入門者から読めるよう十分な配慮がなされています。ウェブログはもちろん、従来の Web サイトの運営経験も不要です。WWW での情報公開について初歩レベルから説き起こし、ウェブログという情報公開の形の持つ意義、利点、欠点などをていねいに解説します。
本書の白眉は、著者の経験を踏まえ、誰もが直面しうる問題に正面から取り組んだ中盤の章です。著者の示す「正解」には賛否両論あるでしょうが、いずれも無難な線でまとめているので安心できます。
誰でも簡単に始められることがウェブログの売りだったはずで、200ページ以上もあるような技術解説書が入門書として売られている現状には疑問があります。多くの利用者にとって詳細な技術解説は無用です。しかし全ての利用者は運営上の問題から逃れられません。本書はコンパクトでサッと読めますので、ライトユーザにもお勧めします。その代わりヘビーユーザには物足りないでしょう。
ウェブログの初級解説書ですが、中級者にも勧めます。「何をどう書けばいいのか」という運営・更新の解説に注力した解説書ですが、レンタルブログの始め方、基本的な活用法、初心者が躓きやすい点についてきちんと押えていますから、ウェブログ入門はこの1冊で十分足ります。
第1章でウェブログの定義と魅力を紹介し、第2章でライブドアブログを例にウェブログのはじめ方と使い方の重要部分を詳細に解説、第3章で運営・更新のポイントを解説します。初心者の方でも、ここまで読めば十分にウェブログを楽しめるでしょう。項目を絞り、それぞれに十分なページを割いた解説は、入門者が必要とする範囲においては、多くの技術系解説書よりも各技術の基本概念をよく伝えています。
しかし本書の真骨頂は後半4~6章です。外国語が堪能で日頃から広い視野で情報収集に努めている著者の本領が発揮され、世界各国のウェブログ事情を踏まえた注目すべき解説が詰まっています。中級者にも一読を勧めます。逆に初心者には少々オーバースペックなのですが、慌てて読む必要はありません。まずはウェブログを楽しみ、その後、ふと思い立ったときに読んでも遅くありません。
読了後に読者が繰り返し参照するのは、多くの人が遭遇する問題・疑問に著者自身の経験を踏まえて回答した第4章でしょう。著者の示す「正解」には賛否両論ありますが、いずれも無難な線なので安心できます。
何度も書き直しと再投稿を繰り返したケース。疲れた。
ウェブログの中級解説書です。本書は日本におけるウェブログ解説書の嚆矢となった1冊であり、その歴史的意義は大いに賞賛されるべきだと思いますけれども、現時点において積極的にお勧めできる本ではありません。
当初、ウェブログは初心者のためのものではありませんでした。国内にレンタルサービスがなく、CGI を設置できるレンタルサーバの利用者か、英語に抵抗のない方にしか、扱えないものだったのです。そのため、本書が発刊された頃、ウェブログに関心を抱いていたのは主にベテランの Web サイト製作者または WWW の先進的ユーザに限られていました。
本書はそうした時代背景のもとに制作されたため、従来の Web サイト制作手法からの「乗り換え需要」を見込んだ内容となっています。そして従来のヘビーユーザを想定読者としたマニアックな記述が散見されます。現在のウェブログ利用層である初心者ユーザ層には使いづらいでしょう。また多くの紙面を割いて解説されている MovableType も本書発刊後にバージョンアップが繰り返され、本書の記述にそぐわない部分が出ています。
「乗り換え需要」は今も存在しますが、その観点から見ても「ウェブログ☆スタート!」など後発の類書の方が現時点ではお勧めできるかと思います。
ウェブログの中級解説書です。本書は日本におけるウェブログ解説書の嚆矢となった1冊ですが、現在もその充実した内容は色褪せていません。
本書が刊行された当時、ウェブログ(ツール)の主な利用層は中級者でした。国内にレンタルサービスがなく、CGI を設置できるレンタルサーバの利用者か、英語に抵抗のない方にしか、扱えないものだったのです。この時代背景のもと、本書は従来の Web サイト制作手法からの「乗り換え需要」を見込んだ解説に注力しています。そのためウェブログ(ツール)の利点と活用法について充実した考察が用意されており、読み応えがあります。
(刊行時期の問題で)レンタルブログの紹介がない他、マニアックな記述が散見されるため、初心者には勧めません。また多くの紙面を割いて解説されている Blogger と MovableType は本書発刊後に大幅にバージョンアップしており、解説の記述にそぐわない部分が多々ありますので注意が必要です。
入門者には「誰でもできる 無料ではじめるウェブログホームページ」、旧来のウェブ日記・テキストサイト文化に造詣のない初・中級者には「ウェブログ☆スタート!」の比較検討を勧めます。
かなり書き換えました。3度目の正直でようやく OK に。
ウェブログの中級解説書です。ウェブログの特徴・具体的活用法・利点を十全に解説してイメージを掴ませ、運用のコツを指南して不安を取り除き、ツール・サービスを概観し、そして MovableType の設置・カスタマイズ方法を解説する……この多彩な内容をすっきり整理し小さな版型の240ページにまとめた本書は、現時点で最もお勧めできるウェブログ解説書のひとつです。
簡単に始められる、という触れ込みなのにウェブログ解説書の多くは技術解説に多くのページを割いています。実際、ほとんどの利用者は凝ったカスタマイズとは無縁なのであって、技術解説を思い切って切り詰め、ウェブログの本質である運営スタイルの解説にページを割いた編集者の英断を称えたい。文字中心の紙面は地味ですが、品よくまとまったブックデザインが内容とよく合っていると思います。
多くの人が感じるであろう、「結局、ウェブログってどう使えばいいの?」という疑問に真っ先に応える本書の構成は鮮やかです。本書が具体的に設置とカスタマイズを説明するのは MT だけですが、その内容はよく吟味され内容が絞らています。サーバの確保とインストールを除けば、多くのレンタルブログを利用する際にも本書の解説は通用しますから、本書は幅広い層にお勧めできます。
とはいうものの、やはり MT の設置とカスタマイズは中級者向けというべきで、本書も基本的には「乗り換え需要」を見込んています。全く初めての Web サイトをウェブログで……とお考えの方には「ウェブログ超入門」をお勧めしておきます。
ウェブログの初・中級解説書です。ツールの選び方から開設・運営まで、必要な情報をわかりやすく解説しています。とくにウェブログの何が新しいのか、どう使うと面白いのかについて詳しく、ウェブログのある生活をイメージできます。紙面は単色刷で地味ながら上品なデザインで読みやすく、お勧めできます。
第1章で多彩なウェブログの形態を提示し、第2章で「ある女の子のブログライフ1週間」をシミュレーション(レンタルブログサービス TypePad の英語版を利用)、第3章でウェブログ運営のメリットを解説、第4章で上手な運営のコツをまとめ、第5章で様々なツールとサービスを分類・整理して紹介、第6・7章で MovableType の設置とカスタマイズを説明……これほど内容豊富な解説書は他にありません。
本書の欠点は、国内の各種ブログサービスが出揃う前に刊行されたことです。本書の紹介する海外サービスの多くは現在、国内に同等のサービスが登場しており、英語の壁は既にありません。MovableType も TypePad も日本語版が提供されています。こうした状況の変化に困惑しかねないため、入門者には勧められません。
しかし一定以上の問題対処スキルを有する方には、「何をどう書くか」というウェブログ最大の難関に取り組んだ本書は、今も最良の選択の一つです。改訂版にも期待したいところです。
改訂版の方がお気に入り。苦労した甲斐があった。
「フリーで使えるホームページ素材集 Second Edition」シリーズの第2巻として刊行された、アマチュア向けの Web 用写真素材集です。加工しないで使うことを前提として仕上げられており、そのまま簡単に用いることができます。2700点以上の素材をさっとカタログで調べて CD-ROM から落とす、という手順は簡単かつ便利で、いったん慣れてしまうと Web から探すのはかったるくなります。
Web で探せば無料の素材がいくらでも見つかるわけですが、プロがそうした無料の素材を滅多に利用しないことには多くの理由があります。アマチュアであっても、やはり時間と手間を考えるなら、本書の値段は決して高くないと思います。
ただし、2700点という数字は必ずしも大きなものではありません。私はかれこれ数万点の素材を所有していますが、それでもお望みの画像がみつからないことがあります。ただ、無茶をいわなければ、相当程度の需要は満たせるはずです。また Web で無料画像をチェックする手間を想像すれば、2700点も調べないうちに疲れて妥協することになると予想がつきます。
写真集として眺めて楽しむのも本書の使い方のひとつかと思います。興味深い1冊です。
「フリーで使えるホームページ素材集 Second Edition」シリーズの第2巻として刊行された、アマチュア向けの Web 用写真素材集です。加工しないで使うことを前提として仕上げられており、そのまま簡単に用いることができます。2700点以上の素材をさっとカタログで調べて CD-ROM から落とす、という手順は簡単かつ便利で、いったん慣れてしまうと Web から探すのはかったるくなります。
Web で探せば無料の素材がいくらでも見つかるわけですが、プロがそうした無料の素材を滅多に利用しないことには多くの理由があります。アマチュアであっても、やはり時間と手間を考えるなら、本書の値段は決して高くないと思います。
ただし、2700点という数字は必ずしも大きなものではありません。私はかれこれ数万点の素材を所有していますが、それでもお望みの画像がみつからないことがあります。ただ、無茶をいわなければ、相当程度の需要は満たせるはずです。また Web で無料画像をチェックする手間を想像すれば、2700点も調べないうちに疲れて妥協することになると予想がつきます。
写真集として眺めて楽しむのも本書の使い方のひとつかと思います。興味深い1冊です。
一字一句変えずに再投稿したのに OK となった不思議なケース。
ウェブログの紹介ムックです。マニア向けの書籍ですので、一般ユーザが購入しても役に立ちません。雑誌の増刊号だけに、入門記事から業界人向けの記事まで楽しい取り合わせになっているのですが、いささか中途半端な内容といえます。
ウェブログの導入方法の技術解説も、ウェブログ文化の紹介も、ウェブログを取り巻く日本の IT 環境(業界動向)も興味深い記事ですが、いささか全体の見通しが悪いのが残念です。断片から全体を覗き見る記事ばかり、といっていい。連載の1回なら理解できますが、一巻モノとしては不誠実な編集です。
本書はウェブログがにわかに(一部で)ブームとなった時期に発売されました。当時、ブームを牽引したのはベテランの Web サイト製作者たちであり、入門的記事には飽きがきていました。本書の奇妙な編集の背景には、こうした時代背景があります。既に、歴史的文書といってよいでしょう。
現在、ウェブログブームの主役は初心者です。本書の役割は既に終っていると思います。誰もが未来を語っていた頃の書籍だけに、今の視点で読み返すと不思議な感動を覚える箇所があります。本書の「その後」、とくに「こなかった未来」を考える一助として読むならば、たいへん楽しい1冊ではあります。
マニア向けのウェブログ紹介ムックです。入門記事から業界人向けの記事まで楽しい取り合わせになっています。ウェブログの導入方法の技術解説、ウェブログ文化の紹介、ウェブログを取り巻く日本の IT 環境(業界動向)など興味深い記事が並びますが、いずれも断片を拾う記事なので全体の見通しが悪いのが残念です。
ウェブログブームの初期に刊行された本書は、入門ムックとして編纂されながらも想定読者層は WWW のベテランユーザです。したがって、日本の個人 Web サイト文化などについてある程度の前提知識が要求されますので、ご注意ください。
本書は誰もがウェブログの未来を語っていた「あの頃」を封じ込めたタイムカプセルとしても楽しめます。ウェブログサービスがすっかり定着した今、「こなかった未来」を考えるよい史料となるような気がします。
何度投稿しても掲載を拒否されたので、ヤバそうな言葉を削っていったところ、こんなに短くなってしまったという例。
雑誌の別冊として刊行された、Web サイト作成の総合解説書です。この手のムック本が大抵そうであるように、本書も少ないページに大量の情報が詰め込まれています。通常の書籍の2~3倍の濃さですから、きちんと読み進む基礎力のある方にとってはお買い得な一冊といえましょう。
中・上級者向けとされているものの、取り上げている内容のひとつひとつはそれほど高級なものではありませんから、本書は初級者にも活用できます。しかし JavaScript の改造や SEO など解説が多岐に渡るため、一気に全部をマスターしようと考えず、気長に取り組むことが肝要でしょう。
また本書は、便利なフリーソフトを多数、付録 CD に収録しています。ウェブログの解説の中でローカルサーバの立て方を説明するなど、意欲的で面白い記事もあります。多くの著者の共著で解説に一貫性がない、レイアウトも内容も詰め込みすぎの感がある、といった難点はありますが、全体としては至れり尽くせりの贅沢な一冊だといえます。
にもかかわらず私が本書に辛い評価をつけるのは、実用志向で各技術の本質を解説しない編集方針に賛同しないからです。実用志向だからといって今すぐ役立つ説明だけが正解ではありません。問題が高度になっていけば結局、本質的な理解が問われます。とはいえ、実際にはほとんどの人はそうしたレベルに達しませんので、本書に満足できるでしょう。
雑誌の別冊として刊行された、Web サイト作成の総合解説書です。この手のムック本が大抵そうであるように、本書も少ないページに大量の情報が詰め込まれています。通常の書籍の2~3倍の濃さですから、きちんと読み進む基礎力のある方にとってはお買い得な一冊といえましょう。
中・上級者向けとされているものの、取り上げている内容のひとつひとつはそれほど高級なものではありませんから、本書は初級者にも活用できます。しかし JavaScript の改造や SEO など解説が多岐に渡るため、一気に全部をマスターしようと考えず、気長に取り組むことが肝要でしょう。
また本書は、便利なフリーソフトを多数、付録 CD に収録しています。ウェブログの解説の中でローカルサーバの立て方を説明するなど、意欲的で面白い記事もあります。多くの著者の共著で解説に一貫性がない、レイアウトも内容も詰め込みすぎの感がある、といった難点はありますが、全体としては至れり尽くせりの贅沢な一冊だといえます。
にもかかわらず私が本書に辛い評価をつけるのは、実用志向で各技術の本質を解説しない編集方針に賛同しないからです。実用志向だからといって今すぐ役立つ説明だけが正解ではありません。問題が高度になっていけば結局、本質的な理解が問われます。とはいえ、実際にはほとんどの人はそうしたレベルに達しませんので、本書に満足できるでしょう。
掲載拒否の理由がわからないので、そのまま再投稿したら OK が出た。
HPB8 の初級解説書です。本書は操作手順をすべて図解しているため、たくさんの画面写真と解説の吹き出しが大きな紙面を埋め尽くしています。パッと見には、非常に情報量が多く見え、ごちゃごちゃとした印象さえ受けるでしょうけれども、実際に作業しながら解説を読み進めるならば、本書の親切さに感動されるでしょう。
本書は大型本でありながら200ページ以上もあり、しかも紙面には情報がぎっしり詰まっていますから、しっかり読み込めばかなりの知識が得られます。というと初級者の方はしり込みされるかも知れませんが、安心してください。本書は、途中で放り出しても問題ないよう、螺旋階段を上るような構成になっているのです。序盤をきちんと読めば、最低限の内容は身につきます。中盤を読み込めば、標準的な操作をマスターできます。最後まで読めば、応用領域にも手が届きます。類書には珍しい構成といえましょう。
本書の構成は、見方を変えれば欠点ともなります。同じような内容がレベル別に2~3回に分けて出てくるわけですから、ある種の操作を基礎から応用まで概観するには向きません。当然、目次もすっきりしていない。しかし、初級者は何かと挫折しやすいものです。最後の章まで読まねば Web サイトが完成しない本より、本書を選ぶ方が現実的ではないかと思います。
HPB8 の初級解説書です。本書は操作手順をすべて図解しているため、たくさんの画面写真と解説の吹き出しが大きな紙面を埋め尽くしています。パッと見には、非常に情報量が多く見え、ごちゃごちゃとした印象さえ受けます。しかし実際に作業しながら解説を読み進めると、本書の親切さに感動されるでしょう。
本書は大型本でありながら200ページ以上もあり、しかも紙面には情報がぎっしり詰まっていますから、しっかり読み込めばかなりの知識が得られます。というと初級者の方はしり込みされるかも知れませんが、安心してください。本書は、途中で放り出しても問題ないよう、螺旋階段を上るような構成になっているのです。序盤をきちんと読めば、最低限の内容は身につきます。中盤を読み込めば、標準的な操作をマスターできます。最後まで読めば、応用領域にも手が届きます。類書には珍しい構成といえましょう。
本書の構成は、見方を変えれば欠点ともなります。同じ技術領域の話題がレベル別に分断されるわけですから、ある種の操作を基礎から応用まで概観するには向きません。当然、目次もすっきりしません。しかし、初級者は何かと挫折しやすいものです。最後の章まで読まねば Web サイトが完成しない本より、本書を選ぶ方が現実的ではないかと思います。
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