BBSログ[2002.9.7-10.26]

備忘録/洗脳の恐怖 / 徳保隆夫
拉致被害者を北朝鮮に返さない、ことになった。予想されたことだけに、余計にガックリくる。

被害者の家族は喜んでいる。日本での生活は、北朝鮮での生活よりずっと幸せらしい。被害者が北朝鮮に帰りたいといっているのは、おかしな洗脳をされているからだという。だから、今回の決定は英断なのだそうだ。

日本国政府は、北朝鮮との約束を破ることになった。嘘つきには嘘をついてもいいのだそうだ。これで日本も、嘘を疲れても(道義的には)文句をいえない国になったといえよう。

北朝鮮に帰りたい人は、自力で帰れという。無理な話だ。北朝鮮で幸せに過ごした24年間はどうなるのだろうか。子どもは日本へつれてくるそうだけれども、あちらで築いた人間関係も、やり残した仕事も、補償はされない。

被害者の家族にとっては、失われた24年間だったのかもしれない。しかし、本人はちゃんと24年間を濃密に生きてきたのだ。人の人生を無下に否定する被害者家族は鬼だ。なんと身勝手なのだ。

北朝鮮に拉致されるのはいけないことだが、日本に拉致するのは問題ないらしい。被害者の子どもの立場になればすぐにわかる。突然、親が日本に拉致され、洗脳され、日本人になってしまう。そして「お前も日本人になれ」というのである。

自分の正しさを、無邪気に信じられる人は幸せだ。だが、私はこうした人々を憎む。頑固で、偏狭で、多用な価値観を認めない人々を憎む。アメリカも、北朝鮮も、拉致被害者の家族たちも、みんな嫌いだ。

日本政府は悩みに悩んだ末に、被害者家族の訴えを聞いた。優柔不断だとか、当然の結論を出すのに何を悩むのかとか、勝手なことを散々いわれているが、日本政府はまともだと思う。

実習船沈没事故のときにも感じたことだけれども、日本人はどうしてこうも、自分の悲しみばかりを訴えるようになったのか。他人の悲しみに無頓着になったのか。

拉致被害者は洗脳されているといって、自分の感情に都合の悪い発言をひとつも聞こうとしない人々は、地獄に落ちるがいい。自分で自分の感情、思考を制御できると思い上がっている馬鹿者は、じつに冷酷で残忍だ。そのくせ自らの善行を疑わない。

本当に恐ろしいのは、「自分は自由だ」と思い込まされるタイプの洗脳なのかもしれない。はじめてそのことをはっきりと認識したのは、オウム真理教事件の後始末を見ているときだった。以来、くり返しくり返し、同じことを考えてきた。

オウム信者を社会復帰させることが大切だ……そう堂々とのたまうお方々に、私は戦慄した。みな、人間の正しい生き方について、確固たる答えを持っていらっしゃるらしい。宗教なら、経典があるので助かる。その限界も矛盾もはっきり認識できるからだ。しかし、空気はスイスイと追っ手の網をすり抜けていく。

空気は人間にとり憑き、身勝手にふるまう。そして次第に増殖していく。ビデオテープを見ただけで憑かれる貞子の呪い。「リング」の恐怖とは、この空気の暗喩ではなかったか。

最後に一人だけ、空気にとり憑かれ鬼となった方の名前も備忘録に記録しておく。

蓮池透さん、お願いですから、もうこれ以上、罪を重ねないでください。
No.1217 - 2002/10/26(Sat) 00:13
栞16歳からのラスト・メッセージを読む / 徳保隆夫
遥かな道しるべではこう語られています。

ちゆ12歳は12歳の少女が毒舌で語るから面白いのではなく、面白いテキストを12歳の少女が語るから面白いんですが。フォント弄りと同じく、キャラをしっかり作った所で元のテキストが駄目なら面白くはならないんじゃないでしょうか。

これ、もっと正直にいっちゃってもいいんじゃないでしょうか。つまり、ちゆ12歳は、べつにちゆ12歳でなくても成功したはずです。例えば連邦のような形(バーチャルネットアイドルという形式を取らない)でも全然問題なくヒットしたのではないですか。その後乱立したVNIには、たしかに「そのキャラが語らないとおもしろくもなんともない」ものも出てきていますが、そういうのは根本的にレベルが低いやり方です。ちゆ12歳は端っから、語り手が誰であってもおもしろくなる話題を提供しているわけで、レベルというか、志が違うといってよいのではないかと。

というわけだから、オリジナルキャラのVNIは偉いということを栞さんはおっしゃっているけれども、これも見当違いです。オリジナルキャラでやっていけるような話題というのは、そもそもVNI形式でなくてもやっていける話題ですよ。VNIに対する私の最初の印象は、ネカマの新しい形だなあ、と。最初からネカマを宣言している……歌舞伎の女形のようなもの。女形だから出来る台詞回しがある、というだけで、語ってる内容自体は女形でなくともいえることばっかりだ、というわけです。

Lさんでもちゆさんでもいいけれども、そのキャラを使わなければ語れなかったことがどれほどありますか。ひとつもないと思いますが。と同時に、そのキャラ「だから」おもしろいという内容がどれほどありましたか。台詞回しの妙を除外すれば、内容自体についていえば皆無じゃありませんでしたか。そして最後に、台詞回しの妙を除外したら面白みが0になってしまうような更新があったとして、それがどれほど人気に影響していたと思いますか。そういうのは、ほとんど人気には関係なかったんじゃないですか。

内容だけが重要で、他は全部おまけです。おまけはないよりあった方がマシでしょうが、そんなのは本質的なことじゃない。VNIに物語が必要というのは、ナンセンスというか、どうでもいい話。キャラに物語があろうとなかろうと、内容がつまらなければそんなに人は読みにこないわけです。かつておもしろくて、最近はつまらないというならともかく。

というか、ちゆ12歳の物語って何? それがあったからヒットしたんですか、ちゆ12歳は。物語がなければただのニュースサイトとおっしゃいますが、私はその「ただのニュースサイト」としてのおもしろさに惹かれた読者なんですよね。正直、ちゆ12歳というキャラはどうでもいいです。むしろ気持ち悪いと思って、ふつうに画像オフ+ユーザスタイルシートでデザインを白地に黒文字にして閲覧してるくらいです。

VNIのあるべき姿をとくとくと語る方は、もう一度ちゃんと自分を見つめなおされたらよいと思います。そんなにVNIという形式に力があるのでしょうか。ほかん庫からあちこち巡ればわかりますが、大抵のサイトはろくにお客さんもいません。10万ヒットに到達するようなサイトは一握りです。VNIの持つ意味だとか何とか、自意識過剰です。VNIなんてのはただの形式、おまけです。どうでもいいんです。HTML文書は文章が読めればいいんであって、きれいな装飾なんてのはおまけだということと同じです。栞さんに限らず、VNIはこうあるべきといった主張はみな、どんなブラウザでも同じ見た目にしたいなんていう、本質からずれたところを重視するテーブルレイアウト派の愚かさと重なるんですよね。

そんなどうでもいいことばっかり気にしてるから(以下略)[2002.10.22]
No.1216 - 2002/10/23(Wed) 19:00
it→itselfの掲示板より転載 / 徳保隆夫
テキストの批評に限らず、いわゆるホームページ批評も含めておっしゃっているようなので、私からも一言。400くらいの批評サイトを見てきての感想ですが、1.短文批評だからといって更新が早いわけでは決してない。2.短文批評をする人は概してレベルが低い。3.短文批評を5つ受けると、そのうち2〜3つは内容が被る。といったことがいえるかと思います。

比較的短時間で多くの批評を受けてみようということであれば、たくさんのサイト批評掲示板にマルチポストされるとよいでしょう。案外、批評者は重なっていません。で、そうした掲示板のレスを見ると、短文批評の虚しさを実感できます。1〜2行の感想なんてのは、じつに他愛ない、たいしたことない発言が多いのです。

ご参考まで。……ところで、私は被批評者の「言い訳」に非常に興味を持っており、批評後に積極的に収集してきました。それを読んでまた「説得する論理」を構築したり、「あー、そういう事情もあるのか」と思ったり、「世の中にはこんな風に考える人が案外多いんだな」と納得したりしています。良心的なサイト批評サイトは大抵、苦情の受付などという形で反論を受け付けています。批評者もその道のプロではないわけで、たくさんの勘違いや知識の不足があります。どんどん反論するのがお互いのためにいいのではないかと思います。

なお2chのサイト批評スレッドはなぜか反論に冷たいですね。多分、あまりたいしたことない(お勉強することをもう止めてしまった)方々が中心となって批評しているのだろうと思います。
No.1214 - 2002/10/20(Sun) 16:29
訂正 / 徳保隆夫
if→itself が正しいサイト名でした。
No.1215 - 2002/10/21(Mon) 01:29
ログ保存について / 徳保隆夫
表紙に更新している文章というのは、所詮は使い捨ての記事。ご大層にログファイルを作って記録を残すほどの物ではありません。だから、アクセシビリティーの低いこの掲示板に放り込んでおくのでもまあいいかと。(面倒くさがり)

消しちゃうのももったいないかなー、という程度のログ保存なので。以前は平気で消していたわけですからね。
No.1213 - 2002/10/20(Sun) 13:27
ログ保存 / 徳保隆夫
緊急更新

吃驚しました。にゃごろう村が復活してますね。といっても当サイトへおいでくださっている皆様は村のことをご存知ないかと思いますが、にゃごろう村は、1998年以来WWWに無関心だった私をこの世界に呼び戻したサイトなんです。

一時期、私がサイトのデザイン等を担当していました。現在のデザインも私が携わったものをほとんどそのまま流用しています。当時はHTMLやCSSのことをよくしらなかったので、いろいろ問題があるものになっているわけですが、とにかく私にとっては一番に重要なサイトです。復活を祝したいと思います。

というわけで、みなさん、にゃごろう村をよろしくお願いします。

なお、バラ職人(=助役)というのが私のかつてのHNです。そして私はもう、村の運営にはタッチしていません。今は村のあちこちに私の名前がありますが、その内に消えていくことでしょう。でも当サイトからのリンクは継続していきます。
ところで

……当サイトは、「いわゆる個人サイト」です。サイトの純化に逆行する私事優先の緊急更新をしていることからもおわかりのとおり、デザイン講座の内容を自ら否定しています。

デザイン講座は、遠からず、大幅に追記しようかと思います。デザイン講座には「新しい考え方」の一片を盛り込みつつも、その概要は従来のアクセスアップ講座系サイトの内容を踏襲しています。しかし本当にその内容には実効性があるのでしょうか。新講座では思い切り「ぶっちゃけた話」をする予定です。気長にお待ちください。
No.1212 - 2002/10/20(Sun) 13:23
ログ保存 / 徳保隆夫
これまで備忘録は掲示板だけでやっていたのですが、試験的に表紙に更新してみます。えーと、テキストサイト界隈の騒動に興味のない方にはわけがわからない話題を扱いますが、これは個人的な備忘録なので、私自身にとって必要のない解説はつけません。そういう記事をなぜ表紙で更新するのかといいますと、なぜかこういう記事を読みたがる読者もいるからです。サイト作成支援系サイトの読者が、それ系の記事にしか興味を持たないというわけではないのです。(といったことも、新しいデザイン講座では触れていきたいと思います)
仁氏から売られた喧嘩についてを読む

LINE ONの管理人ササキさんが仁さんの徒然草管理人の仁さんを批判しているわけですが。かなり息の長い批判騒動になっていて、ずでにテキストサイト界隈では、ササキさんが絶対善、仁さんが絶対悪と断定してもさして咎められない空気が形成されています。……と、書いたからには当然、私はちょいとササキさんのやり方にカチンときているわけで。

他人事なのになぜカチンとくるのか、という批判がありえますが、それはバカバカしいですよね。映画を見ていて喜んだり悲しんだりして楽しむのと同じことです。私のような一介のウォッチャーにとって、今回の騒動は正義の味方ササキさんが悪党仁さんを叩くという物語が用意されたエンターテインメントです。筋書き通りササキさんに感情移入できれば一番簡単なのですが、物語が第21話まで進むにいたって、次第に正義の味方のスタンスに懐疑的になってきたというわけです。私はササキさんが仁さんをやっつける展開を望んでいただけに、これではフラストレーションが溜まります。

そこで、ガス抜きをしようかと考えたわけです。期待外れの映画の感想を書けば愚痴になるというようなものですね。

愚痴なんか書くな、意味がない、という意見もよくありますが、愚痴を楽しく読む人がいるんだから、そうした意見は的外れです。それに、私はこうして愚痴を書く前にちゃんと予告をしています。いきなり愚痴を読ませようとはしていませんよ? こういう文章に興味のある人だけ読んだらいいですよ、と思います。私はここで、興味のある人といいました。愚痴を読むのが好きな人ばかりでなく、批判的な方が読むのも、歓迎はしないけれども理解できないとは申しません。嫌な文章にも興味はあるという場合がありますからね。もちろん私は、嫌なら読まなきゃいいのにとは申しますが、お互いその程度の自由は認め合いましょう。

さて、どんな文章を書いたって、誰もが楽しめるようなものにはならないわけです。もちろん映画の愚痴感想は、関係者が読んだら傷つくかもしれないし、怒るかもしれない。でも、そんな配慮はみんなしませんね。よく考えてみると、個人サイトへの言及にも同じルールを適用していいはずです。無料だから、相手は仕事でやってるわけじゃないから、というのはおかしな話。

私がよく使う例えなんですが、高校野球の応援にいったり、あるいはテレビで観戦する場合を考えてみましょう。応援しているチームの選手がエラーをしたら、「バカヤロー」くらいはいうんじゃないですか。自分がとてつもないスポーツ音痴だったとしても。そして、Webで公開する日記にも、へたくそな選手がエラーしたせいで負けてしまった。あいつは練習が足りない。気合いが足りない。というくらいのことは書いてもおかしくない。少なくとも、日記にそうした記述があったからといって、声高に責める人はまずいないでしょう。いわれた当人も(滅多に)いちいち反論しないでしょう。

ところが、なぜか個人Webサイト同士だと、ちょっとしたことで喧嘩になりやすいですね。すぐに謝れだなんだとか、当人だけじゃなくて、直接は関係ない閲覧者までそういうことをいう。遠い立場の誰かさんが叩かれるのは気にしないくせに、「これを認めたら自分もヤバいのとちゃうか」と敏感に察知するとコロっと方針を変えるらしい。これはひょっとすると人間の本能に関係していて、どうしても仕方ないことなのかもしれませんが、私は何だかなあと思います。

さて、本題。

人の事を餓鬼だの精神病呼ばわりしたことは、今どう思ってるのか答えて下さい。

ササキさんの要求は、当初これだけでした。引用元を読めば(blockquote要素のcite属性をご覧ください/Mozillaなどなら簡単にたどれますがIEはcite属性にいまだに未対応/仕方ないのでIE利用者はソースをご覧ください)周辺事情がいろいろわかりますが、要点は上記の一文に凝縮されています。仁さんが悪口をいったことをどう思っているのか、答えてほしいというだけのことです。

今までの仁氏からの回答は謝罪文であって謝罪ではありません。単なる単語の羅列です。責任取るつもりがあるなら、行動で納得させて下さいよ。私を。100%満足させろ、なんて無理いうつもりありませんから。

ところが、ササキさんの要求は、次第にエスカレートしていきます。ササキさんは口の悪い方で、サイトでは上司の批判などをバリバリやっています。時には口を極めて罵ることもあります。でもそこがおもしろくて、私もLINE ONを読んでいるわけです。だからそんなササキさんが、餓鬼だの精神病呼ばわりしたことくらいでなんでそんなに怒るんだか、私にはよくわかりませんでした。周辺事情の説明を要約すれば、仁さんのような人にだけはいわせっぱなしにしないぞ、ということのようですが、それはどうなのかと思いました。仁さんも相手がササキさんだからひどい言葉を使って批判したのですから。

けれども、エンターテインメントとして、これはおもしろいと思いました。辻本清美さんが秘書給与をちょろまかしていた事実を知る今となっても、あるいは国防に無関心な途方もなく幼稚な発言を何度も聞かされてきたことを考慮に入れても、鈴木宗男さんを追及する様子はテレビ的にカッコよかったのと同じようなものです。(私は鈴木宗男さんに感情移入していましたから、辻本さんには「やられた」と悔しく思ったものです)

さて、その後の展開は私のお望み通りで、どんどん仁さんがボロを出して転落していき、ササキさんはビシビシ水に落ちた犬を叩いてくれました。……なんて書くと私が相当趣味が悪いかのようですが、私にとってこういう騒動は、柳田理科雄「空想科学読本」メディアファクトリー・刊や山本弘「トンでも本の世界」宝島文庫と同様におもしろいのです、といえば少しはご理解いただけるかと。

柳田さんは山本さんに「こんなにヘンだぞ!「空想科学読本」」太田出版・刊で完膚なきまでに叩きのめされています(この本も非常におもしろい)が、それはそれとして「空想科学読本」は傑作です。バカ・アホを笑うのはおもしろい、ということです。叩かれている方は怒るのでしょうし、叩く側の資格を疑問視する批判もあるでしょうが、いずれもコトの本質からずれています。被害者感情や正当性を根拠とした資格云々は、叩き芸において重要なことではありません。問題はエンターテインメントとして成立しているかどうかです。被害者だの正当性だのは、エンターテインメントを損ねない範囲であればさしたる問題ではないのです。

ササキさんの正当性は私には危うく見えましたが、一大エンターテインメントと化した騒動のおもしろさと比較して、些細なことと思われました。仁さんは哀れでしたが、同情心が騒動を楽しむ気持ちを越えることはありませんでした。

けれども、やっぱり引っかかるものはありました。

正直、仁さんは「為したことと比較して過大な要求を突きつけられた」といえます。最初の対応はメールでちょちょいと謝る程度でしたが、まあそんなものだろうと思いました。それが責任取るつもりがあるなら、行動で納得させて下さいなんてことになって、困惑されただろうと推察します。そして、仁さんは愚かにも挑発に乗った。そもそも謝罪のメールを出したのが間違いだったのだけれども、常識人としてそれは仕方ない。けれどもなぜ、明らかに状況が悪くなってからも、ササキさんとの関わりを避けようとしなかったのか。自ら招いた不幸ですが、ここまで大事にすることはなかったはずです。こんなことを考えていると、仁さんはバカだなあと思うと同時に、暗澹たる気分になってきます。

騒動は適当に短く、そして適当な落ちがつくのが望ましいといえます。騒動がだらだらと続けば次第に物語と現実との乖離が進んでしまい、エンターテインメントの舞台装置が崩れていきます。思い切り楽しんでいるときは気にならなかった矛盾、問題点が気になりだし、感情移入して盛り上がっていた気持ちに水を差されるようになります。すると、フラストレーションがふつふつとわいてくるのです。

今回の騒動は、盛り下がってきたところで都合よく仁さんがサイトを休止して、ちゃんと落ちがつきました。叩かれ、叩かれ、とうとうネットから追放された、仁さんの姿は物語の中ではそのように描かれ、私は一応のカタルシスを得たわけです。「一件落着。めでたし、めでたし」と。

ところが、仁さんはもう更新を再開されたのでした。たしかに休止は1ヶ月ほどになりますが、騒動はまだ風化したとはいえません。そしてササキさんの言及が再開されました。

ここで私がまたササキさんに感情移入して、「そうだ仁さんをやっつけろ」となればよかったのですが、どうにもそういう気分にはなれませんでした。

「空想科学読本」を楽しむには、柳田さんの強引な論法、大法螺、勘違いに「騙される」必要があります。柳田さんの文章にしらけてしまっては全然おもしろくない。もちろん、「こんなにヘンだぞ!「空想科学読本」」と対照させつつ読めば、空想科学番組を笑う柳田さんの文章を笑いながら読むという高等芸も可能ですが、なかなか自力では柳田さんの嘘を笑いがこみ上げるほど明解には認識できません。だから気付いてしまった嘘はなるべく読み飛ばして、笑うことに集中しようとするわけです。しかし深く引っかかりを覚える論法に出くわしてしまうと、なかなか自分を騙しきれなくなります。「なんでえこんなの、嘘で嘘を笑おうなんてふてえ野郎だ!」なんて言葉が頭の中をぐるぐるしだすともうダメです。しらけてしまって続きを読めません。

ササキさんは今回の更新で何かボロを出したわけではありません。ただ、時間の経過が私を冷めさせただけでしょう。

大体、前回最後のメールで「もう2度と会いたくない」とか言ってるじゃないか。それを忘れて書いてくるなんて行動に一貫性が無さすぎ

仁さんがいいたいことは、まさにこれなんでしょう。いい加減しつこいよ、と。餓鬼だの精神病呼ばわりしたことくらいで、なんでササキさんがそんなにしつこく謝罪を求めるのだか、私だってわかりません。騒動が盛り上がっているときはあえてここに目をつぶっていたわけですが、熱がさめてみると、くだらない話だよな、とイライラしてきたわけです。ササキさんの正義にもともとこの程度の根拠しかなかったという事実は、その後の騒動で雪達磨式に膨れ上がった大量の根拠の中に埋もれてしまっています。「ランボー」で終っておけばいいものを、「怒りのアフガン」とか無理して続編を作らないでほしいわけです。いい加減、戦う根拠が薄弱になっていることに気付いてほしいわけです。

そんな文句をいっているくらいなら、もう読まなきゃいいじゃないかという意見があるでしょうが、それは違いますね。初期の段階からササキVS仁の騒動を読んできた私には、あるいはそうでなくとも、あらゆる読者にはこの展開に愚痴をいう権利があるはずです。

ササキさんが仁さんとのやり取りをサイトでやっているのは、閲覧者を利用するためです。閲覧者がいなければ、サイトでやりあうのもメールでやりとりするのも同じことです。ササキさんがあえてサイト上でのやりとりを選択したのは、閲覧者の存在に何らかの価値を認めたからです。観客がいた方が面白いということかもしれませんし、証人がどうのこうのという話かもしれません。いずれにせよ、最初の文書は明らかに、エンターテインメントを意識しています。読者を楽しませる仕掛けが随所にあります。私はこの初回の文書をおもしろいと思ったのがきっかけで、現在まで続きを読んできたわけです。

幸い、おそらくはササキさんの意図通りに、私を含めて多くの閲覧者がこのネタを楽しんできました。ササキさんは個人的な問題に閲覧者を巻き込みましたが、これまで私は楽しませてもらっていたから、そのことに不満はありませんでした。けれども最近の更新はよくない。おもしろくないんだな。これだけ時間を置かれたので、私は冷めてしまって、以前と同様の論法では全然仁さんをやっつけることができていないように思えてしまう。エンターテインメントに期待するカタルシスがえられないわけです。

中途半端ながらもエンディングがあって、まあこんなもんかということで納得していたというのに、おもしろくない後日談が始まるのでは困ります。困るなら読まなきゃいいというかもしれませんが、更新されない「ちゆ12歳」へ毎日数万人がアクセスしていた事実を忘れないでほしいわけです。あれだって、いついつまで休止といっていたら無駄足にならずにすんだ人がいっぱいいるわけです。過去の実績で期待させておいて、つまらないことをされるのは非常に困るのです。「ちゆ12歳」の場合は更新しないという究極のつまらなさでしたが、「ダークマター」でササキさんが更新したというニュースを見たので読んでみたら、これが全然おもしろくない展開だ、というのもやっぱり困るのです。

ササキさんがやっているのはエンターテインメントなんだから、もっとおもしろくしてほしいのです。いや、今の更新は絶対おもしろいはずだ、という自信がおありなら、現状維持でも全然構いません。ササキさんに更新する自由があるように、読んでがっかりした私も、こうして愚痴を書くだけです。私は何回でも最新の更新を追いかけて、がっかりし続けるのでしょう。

前作がおもしろかったので続編の映画を見に行った。期待外れでがっかりした。そういう話です。前作があんまりおもしろかったので、私はこれから、続編が作られるたびに見に行きます。つまらなくてがっかりするのが、おそらく20回くらい連続するまで。そりゃたしかに、ササキさんには何の義務もないですよ。でも私が期待し、がっかりさせられる原因となっているのはたしかです。

ササキさんには、期待させただけの物を見せてほしいと思うのです。お願いしますよ、ササキさん。仁さんのサイトはつまらなかった(騒動関係の記事はそもそも存在しないか、すぐに消えてしまって読めない)ので、期待できないんです。この騒動、ササキさんの更新だけを楽しんでいたのです。だからほんと、お願いしますよ、ササキさん。
No.1211 - 2002/10/20(Sun) 12:52
軌道修正 / 徳保隆夫
ここしばらく、掲示板では感情の赴くままに書きたいことを書きなぐってきたわけですが、この当りで微妙に方向を修正しようかと。ふつうの掲示板みたいになればいいと思います。(……と身勝手なことをいってみる)

まずはアドバイスのご依頼を募集。
No.1210 - 2002/10/18(Fri) 23:58
的確なアドバイス / 徳保隆夫
お礼のつもりでかしらないけど、的確なアドバイスですね、なんて感想をよこす人がいるわけで。なんでそれが「的確」だなんて判断できるのでしょうか? しかもアドバイスを読んだ直後に、その判断を一片の迷いもなく口にできるのでしょうか? 私はそれが的確かどうかを必死で悩んできていて、今回のアドバイスではその中間報告を述べたに過ぎないというのに。

……とまあ、私はそういうことに妙にカチンとくるわけで。

この文章をたまたま見つけちゃった(過去、または未来の)依頼人の方は、この文章のことは忘れるのがよいと思います。こんなひねくれものの思考をいちいち忖度してたら何の返事もできないわけで。そんなことで言葉を失うくらいなら、アドバイスへの不満、疑問、言い訳をどんどん書いてほしいと思います。それを読んで私はいろいろむかつくのでしょうが、それ以上に、ずっと大きな感謝の念を抱くのですから。

じゃあ何でこういうことを書くのかというと、物事というのはプラスとマイナスで相殺できるようなことばかりじゃないでしょ? バランスということでは感謝が勝ったとしても、それでむかつくーという感情が消えるわけじゃない。というあたりまえのことを書いてみたかったんです。

いや、最近、というか昔からかもしれないけど、よくあるじゃないですか。人が悩みを相談すると、「でも××といういいこともあったじゃないか」という回答が。バッカじゃないの、と思うわけで。

バランスをいえばそれでもいいんだろうけど、数学でいえば -2+5=3 は成立しても -2y+5x=-2y+5x というわけで、yとxは別物じゃないですか。違う変数は相殺なんてしない。どうしてそんな簡単なことがわからないのかなあって強く憤りを感じるわけで……。
No.1205 - 2002/10/13(Sun) 14:23
閲覧者はもっと賢くなるべきだ / 徳保隆夫
フォントサイズ最大をデフォルトに「せざるを得ない」状況の人は、ちゃんと自衛策を取るのが筋だと思います。

IEならユーザスタイルシートであらゆる文字サイズを指定できます。NN7やMozillaではもっと簡単に、「最小の文字サイズ」を設定できます。そうした対策をしていれば、どんなサイトを見ても、文字が小さすぎて読めないという事態は回避できるわけです。

NN6なども文字サイズ固定を無視するという機能を持っていたわけですが、そうしたブラウザがあるにもかかわらずつかわないというのは閲覧者の怠慢でもあります。Webでは見る側に自由が大きく与えられているのですから、どんどん勉強して閲覧者の実力を見せ付けてやるのがよいと思います。逆にいうと、賢い閲覧者の手にかかれば、ページ製作者の意図した表現などというものは簡単に破壊されうるということです。結果としての表現はおまけに過ぎないというのがWebの発想ですから、これは仕方ありません。

閲覧者は、自分に都合のいいようにHTML文書の見た目を変えられるのですから、文字サイズ固定くらいでうろたえる必要はないのです。こうして自分の都合でページの見た目を調整する閲覧者が増えれば、製作者も文字サイズ固定の虚しさに気付くようになるのではないですか。
No.1208 - 2002/10/14(Mon) 13:52
表紙の更新コメントの記録 / 徳保隆夫
サイト批評サイトリンク集に24サイト追加。中高生女子の個人サイト群がサイト批評サイトの中心地であることを再確認。ただしそれはあくまでサイト数の話。アクセス数についていえば、テキストサイト界隈が他を圧倒しています。やはり批評がエンターテインメントとなっているのがテキストサイト界隈だけだからでしょう。中高生の個人サイトで爆発的な人気(一日数千のユニークアクセス)を誇るのはいわゆる「タグ屋」以外にほとんどありません。[2002.10.12]
No.1209 - 2002/10/14(Mon) 16:47
(No Subject) / 田中
こんにちは。私は、徳保さんの書込みを見かけては「なるほどなあ」等と感心したり、勉強させられたりしているのですが、最近はあまりお見かけしませんね。お忙しいのでしょうか?1ファンとして、お待ちしております。
ところでリンク集は無くなったのでしょうか?
No.1206 - 2002/10/13(Sun) 14:26
リンク集は健在ですよ / 徳保隆夫
リンク集は表紙の一番目立つところにおいてあるつもりなんですが……。リンク切れしていますか? サイト批評サイトリンク集とか、21 Web Reviewer's Link なんて名前でリンクしているのですが……。

あ、ファイルが壊れてたみたいです。修復しました。情報に感謝します。

> 最近はあまりお見かけしませんね

私は飽きっぽいのです。それで最近はあまり……。忙しいというのはまあそうなんですが、サイトを見るほうの時間を減らさずに、アドバイスの方をサボっているという状況です。これが逆なら以前と同様にアドバイスできるのですが、あまりそんな気にならなかったり。

でも週に1回くらいはやる気になるので、「みゅうはぁと」の「サイト鑑定掲示板」で主にあれこれ書いています。何でその掲示板に長く居着いているのかといいますと、私がどんなにたくさんアドバイスしても、他の方のアドバイスが減らないからなんですね。「ホームページ診断掲示板」が以前は大好きだったのですが、あそこは私がたくさんアドバイスすると他の方が明らかに「引く」のですね。また、誰かのアドバイスに反論するとか、そうした議論がほとんどない。お互いの意見を尊重しましょうね、みたいな感じで。それはそれでいいのですが、好き勝手なことをどんどん書いていきたい私としては、バランスが取れるように「ふつうの方」の意見もほしいわけです。私のアドバイスばかりが掲示板を埋め尽くすのは、いささか重圧でした。そんなわけで、だんだん「いづらいな」と思うようになりまして……。

トップページデザインバトルの掲示板は、単に通信環境が変わって、ああいうスレッド型の読み込み回数が多いタイプは低速回線ではつらく感じるようになったから。それで足が遠のきました。創作でLinkのHP診断掲示板は、いったん閉鎖されましたでしょう。意見を押し付けるのはやめてください、とかいう管理人さんの意見表明といっしょに。私は「これはあくまで私の個人的な意見ですから……」なんて言い訳しながらアドバイスする方に不満があったので、こういう理由で私はこういう方法をおすすめします、とビシッとやりたかった。それでここは嫌だな、と。

結局、やる気と相談しても、妙に依頼件数の多い「サイト鑑定掲示板」だけで十分かなあという結論に……。そんなところですね。

サイトの更新が全然なのは、これはもう単にサボっているだけです。すみません。
No.1207 - 2002/10/13(Sun) 14:58
苦情禁止サイトって多いね / 徳保隆夫
サイト批評サイトって、苦情禁止サイトが多いんだよね。何でかな。私の場合、苦情というか、「言い訳」が非常に参考になったことが何度もあったので、苦情は絶対に募集するべきだと思っているわけです。万能ではない私がアドバイスなんて大それたことを趣味で行うわけです。当然のように、誤解、勘違いなどに基づく頓珍漢なアドバイスをいっぱいしていることでしょう。苦情というのは、自分の程度を冷静に見つめなおす数少ないチャンスなんです。

もしいつまでもこんなバカなアドバイスをしつづけていたら……これまでに顔が青ざめたことは一度や二度ではありません。大抵重大な問題は苦情から発覚するものなのです。

苦情禁止の方々というのは、そうした不安がないんでしょうね。そうして人様に迷惑をかけていても、自分さえ気分よくアドバイスできれば満足なんでしょうね。私も単なる趣味でアドバイスをやっているわけですが、この趣味が楽しい前提として、人様の役に立っている、というのは重要なファクターなんですよね。何の役にも立たないことをやっていたんじゃ満足できないんです。

これはあくまでも私の個人的な意見だから、鵜呑みにしないでねー、なんて書きつつ、「でも苦情は禁止です!」と断言しちゃう方々というのはなんなんでしょうね。人様にはもっと勉強しなさいよ、というくせに、自分はもうこれ以上勉強しませんよ、というわけですから、もう……。

しかし私も卑怯な人間ですから、しばしばとんでもない逃げを打ったり、こそこそと逃げ道を用意したりしてます。苦情禁止サイトも他山の石としたいですね。
No.1203 - 2002/10/13(Sun) 13:54
他山の石といえば / 徳保隆夫
デザイン講座で「何でも掲示板」では流行りませんよ、と書いている本人がなぜこの掲示板を「何でも掲示板」にしているのか、ついでにちょっと書いておきましょうか。まあ、説明は一言で済むのですが。

ぶっちゃけ、書き込みがたくさんあっても困るじゃない?

あーあ、書いちゃった。もうしーらない……っと。まあ、私はそーゆー奴です。どうしようもない人間です、と卑下しておこうかな☆ ……寒い☆印はともかくとして、自分を卑下すると何かと生きやすいですよね。自分の期待値を低めに誘導しておくと、ちょっとしたことで誉めてもらえるんですよね。私は長らく、他人に夢を抱かせては裏切るということをくり返してきたので、Web上ではその逆をいきたいなあ、なんて憧れることがあるんですよねえ。

こうして、「例え書き込みがあっても俺は全然喜ばないぜ」みたいな雰囲気を演出していると、たまの書き込みにていねいに応対するとそれだけで感激されたりするんだね。書き込みが毎日いくつもあったらうざいというのは正直な気もちなんだけれども、その気持ちを正直に表に出していると、意外なおまけもついてくる、というわけです。

でも、こうして考えてみると、つくづくいい子ちゃんには生きにくい世の中だよなあ、と思う。こんなのはよろしくないぞ! なぜ善人がバカを見なきゃならんのだ。たしかに善人というのは見ていてむかつくことも多いんだけど、少なくとも悪人よりはずっといいと思っている。悪人が得する世の中は改革されるべきだ。

正直、こういうことをいうには悪人キャラでは説得力がないのですが、これは善人キャラではなかなかいいづらいことなんだよね。
No.1204 - 2002/10/13(Sun) 14:09
たにしさんのこと / 徳保隆夫
100件突破おめでとうございます! このところ100件突破サイトが増えてきて、サイト批評サイトウォッチャーの私としても嬉しい限りです。

このところやる気が減退しているそうですが、たにしさんは性格がよすぎるのだろうと思います。私のようにいい加減で人を食ったような人間ですと、やる気がなくなるやすぐさま新規受付停止という暴挙に出るわけでありまして……。最近はメールでアドバイスはするものの、それをサイトに公開するのを面倒くさがるという始末。まったくしょうもないのですが、これも長く続けるためのコツだと割り切っております。

たにしさんも、たまにはお休みになられてはいかがですか。せっかくアドバイスしても何の御礼もない人は案外多いものですが、しばらく休むうちに、「人間なんてそんなものさー」と悟りも開けるというものです。

ボランティアして気持ちよくなるためには相手が必要なわけで、ある程度の「外れ」は仕方ないかなー、なんて、ゆったりと構えられるようになったら気が楽になりますよ。(その代わり私のように性格が悪くなってしまうのでしょうが……ワハハハh)

というわけで(?)おすすめサイトを目立つ位置に移動しました。というご報告。百難乗り越えて、長く楽しくサイトを継続してくださることを期待しております。
No.1200 - 2002/10/13(Sun) 12:39
↑という投稿をしたわけだが / 徳保隆夫
たにしさんという方がいらして、サイト批評サイトとして順調に実績を積んできたわけです。それで先日、とうとう100件を突破した。すぐにお祝い書き込みをしてもよかったけれども、面倒だからしばらく様子見にしていたわけです。

100件以上批評したサイトといえば、コンテンツをさっくり消してしまった「ホカポン」「WEB82」には呆然としたものです。サイトがなくなるわけでもないのに、あれは昔のコンテンツだから、と。もうやめたから、と。未来がたくさんある若い子はいいねえ、なんて思ったものです。消すくらいなら転載を許可してほしかったなあ、なんて今でもぶつぶついっているくらいで、私にはせっかくのコンテンツを消してしまうという神経がよくわからない。

今のお客さんに「批評してー」とかいわれても困るし、みたいな理由なんだけど、とにかく「今」だけが問題らしい。歴史というのかな、自分の通ってきた道、それを未来に活かそうという発想がないんだなあ。今起こりうる、ほんのちょっとした問題のために、過去の努力の産物をポイしちゃう。そんな刹那的な生き方でいいのかな。他人事だけに、純粋に心配してしまう。(自分のこととなると冷静さを失って判断を放棄してしまうのだけれども)

それにしても、「いい人」が多すぎると思いませんか。って、誰に向かって書いているのだかわかりませんが、たにしさんも本当にいい人のようで、掲示板には100件達成おめでとうなんていう書き込みがあふれているわけで。よくそれで、100件も批評できたな、と思います。そんないい人が、これほど不毛なボランティアを継続できるというのが不思議でなりません。

たいていのサイト批評サイトが続かないのは、まあテキストサイト界隈のような叩きがあってどうのというのは例外中の例外で、単純に「サイト批評なんて、いい人にはいつまでも続けられるようなものじゃない」からだと思う。よく規約に「お礼してほしいとはいいません。ただ、批評を見たかどうかだけは教えてください」なんて書いている方がいらっしゃるわけです。私はこういうのを見るたびに、バカだなあ、と思う。そんなの見なきゃ連絡よこさないやつなんてのは最初から救いようがないバカなんだ。どうしてそれを諦めきれないんだろう? これを読めば目を覚ましてくれるだろうなんて、どうしてそこまで、ふざけた連中に期待をできるのだろう?

誰にだってダメな面はあるわけで、相当程度その辺は割り切らなきゃやっていけない。私はまともな人間で、救いようのない馬鹿はどこかよその世界にいる人だなんて、私は考えることができません。救いようのないバカは私の中にもいて、それはもう本当に救いようがない。バカを見ることは私を見ること。私が救われないように、他人も救われない。そんなのは、当たり前のことじゃないか? あらゆる欠点を克服しうる人はいない。更生させられる実力を持った人もいない。自分ならそれができるなんてのは、ふざけた思い上がりではないですか。

で、あるからして、私はこう考えます。私は自分の領分を守ってアドバイスしようじゃないか、と。返事をよこせだなんだとうるさいことはいうまい。Webサイトデザインのアドバイスは自分の満足がいくようなものに仕上げる。でも、それ以上は求めない。とことん、自己中でやっていく。

サイト批評サイトなんてのは、はっきりいって依頼人の喜びの声なんてものでは続けられない。もしそれでサイトが続くなら、先人たちはなぜ次々とうち倒れていったのか。いい人がいつまでもサイトを継続できるほど、このジャンルは甘くはない。まあ、どこのジャンルもそうなんだけど……とにかく、サイト批評自体を自分が好きでなくちゃやってられないはずなんです。依頼人の期待にいくらか応えようとするのは、自分の理想を目指す行為の一環にすぎない、という割り切りがなくちゃ、やってられなくなるときがくるはずなんです。

動機を外部に求める「いい人」たちは、私の予言(?)どおり、志半ばで散っていきます。それを見て私はただひたすらに悲しく思うのですが、たにしさんはいい人のままとにもかくにも100件に到達しました。これはすごいなあと思うわけで。

以上、備忘録。例によって、将来自分が読み返すための文章に過ぎないので、推敲とか考えてません。他人が読むのは自由だけど、わかりにくいとか文句をつけるのも自由だけど、私は全然直すつもりはないのでそのつもりで。

どんどん投げ槍になっていくね。アドバイスの方はむしろ鬼気迫る、だったりするけれども。方々の掲示板での発言はどんどん自己中投げ槍になりつつあるけれども、直接お申込のあったサイトへのアドバイスは相当キてます。そのうち公開するので、うへーと思っていただければ……。内容にはけっこうばらつきがあるんだけれども、最長のだと一件につき原稿用紙30枚越えのアドバイスをしてます。よく書いたね、まったく。これは、はっきりいってよそのサイト批評サイトではありえないことだと思います。これは俺様の俺様による俺様のための批評だから可能なこと。もちろん自分が満足するためには依頼人の満足が前提条件となっているわけで、ちゃんと自分の欲望を公益に昇華しているのです。最初から人様のためというのではこうはいかないんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょうね。
No.1201 - 2002/10/13(Sun) 13:22
そういえば / 徳保隆夫
そういえば、私は依頼が集中して困ったことっていうのはないんですよね。過去数回、受付停止しているのですが、そのときだって、依頼は全部こなしてからおもむろに受付停止にしたわけです。依頼人から見た場合に、自分の依頼をこなす前に受付停止になられると嫌でしょう? 受付停止の前にはすっきりしておきたいんですよ。週末に家に仕事を持って帰るようなわびしいことはしたくないんですね。

でも、やっぱりそんな暢気なことが可能だったのも、過去最高6件以上の依頼を溜め込んだことがないから。別に評価が早いわけじゃないんですけれどもね。お客さんが多い割に依頼は少ないんです。これは私の狙い通りでもありました。狙いははまって、このところうちのサイトは更新してもしなくても、批評依頼を受け付けても受け付けなくてもアクセス数がそんなに変わらなくなりました。やったぜ、という感じ。

素晴らしいサイト批評サイトというのは大抵、依頼が集中すると休止か閉鎖に追い込まれちゃう。そうしてつぶれていくんですね。それは嫌だと思ったわけです。頁意匠評価会なんてのは本当に素晴らしいサイトなのに、今年になってからどんどん人気を落としてる。あれはもったいないんです。ログは素晴らしいのにね、それだけじゃダメなんだなあ。

うちのサイトはアドバイスの申込規約などが非常に冷たい文面になっています。とっつきにくい、冷たい、掲示板での発言も適当。こうした「悪い人っぽい管理人」を自然体で演出することで、一通りの問題を回避しようというわけです。

依頼が多くて困るという人は、いっそ悪い人になってしまえばいいんじゃないかな。サイト批評サイトウォッチャーとしては、何よりサイトが消えるのが一番つらい。なんでもっとがんばって、続けてくれなかったのかって、もっと長い間自分を楽しませてくれなかったのかって、身勝手な思いに駆られるわけです。まあこんなことはいくらいっても仕方ないことなんだけど、さ。生き方の違いだから。

うちは口が悪いですとか、そういった色々の言い訳を用意するのはカッコワルイ。でもそうして「いい人」の自分を演じつづけなきゃいけないというのは、何より本人がつらいなじゃないかな。でも悪い人になって、批難の声に耐えるのはもっとやりきれないんだろうな。やっぱり根がいい人たちは、自分が悪くいわれるのが我慢ならないんだろうな。
No.1202 - 2002/10/13(Sun) 13:40
転載/ノーベル賞のことなど / 徳保隆夫
最近、文章を書くのが億劫で……。備忘録代わりに、よその掲示板に書いた文章を転載。

***

> (なんででしたっけ、バラ職人さん(笑)?)

世界市場を視野に入れると、Mはモトローラの頭文字。三菱がMを使うと誤解を招きます。そんなわけで、三菱「電」機のDをとったという話を聞いたことがあります。世界的には、三菱は携帯電話のシェアをほとんどもっていません。ノキアやモトローラに完敗しているのです。

で、三菱は目先の勝負を半ば投げつつ、IP方式の携帯電話では先進的地位を確保しています。さて、携帯電話のIP方式への移行は進むのでしょうか? 今後に注目ですね。

……とにかく今日は島津製作所の田中さんがノーベル賞を取ったニュースで頭がいっぱいです。受賞対象の研究は28歳当時の業績で、通常業務の一環として行われたものだったんです。ううむ。島津製作所の業績はこのところひどいものですが、しかしまったく……。

よかれ悪しかれ、田中さんの人生はこれで一変するのですね。将来はどこかの大学の学長になったりするのでしょう。それが面白いかどうかはともかく、運命ですからね、これは。現状はまだ予断を許さない状況ですが、どうかこの人生の転回を幸せにつなげてほしいと思います。(私は、枯れた人に名誉を与えるという社会の仕組みは、概ね理に適っていると思っています。さて、田中さんは湯川先生のように、華麗なる人生を送ることができるのでしょうか? 興味津々です)
No.1199 - 2002/10/09(Wed) 22:34
ダイエットの危険性の謎 / 徳保隆夫
日本人女性のほとんどは肥満体ではないにもかかわらず、ダイエットしたいと考えている人、実際にダイエットしている人が大多数だという。具体的な数字を挙げよう。国民栄養調査によると、15歳以上の肥満人口は男性が1300万人、女性は1000万人。20年前と比較し男性の肥満は30代まででおよそ2倍に増え、女性はほぼ横ばい。70歳未満の女性の半数は「太っている」と考えているが、実際の女性肥満者は20代で7%、30代で14%、50代でも26%に過ぎない。にもかかわらず、やせようと努力している女性は20−40代で7割、50−60代で8割にのぼる。

……だから、無理なダイエットはやめようという話になるわけだけれども、これはおかしいんじゃないの。つまり、ダイエットが問題となるのはやせすぎへ突入した場合である。肥満が今なお一定数にのぼる一方、それほど多くの女性がやせすぎているというデータは聞かない。

つまり、「みんな、ダイエットしようと努力して、どうにか健康体重を維持できているんじゃないの?」と疑問に思うわけだ。健康体「なのに」ダイエットをするのは「おかしい」というのは、視点が間違っている。ダイエットをして健康体になる、健康体を維持するにはダイエットの継続が必要である、ダイエットを継続するには、「自分は太っている」という強迫観念が必要である……で、私は自信満々の人はあまり好きではなくて、謙虚で自信の足りない人のほうが好みである、という話。自分は太っていると思って悩んでいるくらいの方がいいんじゃないの。自分の美貌に自信があるよりは。
No.1198 - 2002/10/09(Wed) 06:26
メモ / 徳保隆夫
なぜ新製品の開発には計算機によるシミュレーションが必要となったのか。アイデア一発勝負の設計が可能になった理由は。設計の手順が変わった。開発革命の基盤となったデータの蓄積、分業、自動化の考え方。

なぜ特定の企業が得意分野で圧倒的な力を発揮することができないのか。新製品がすぐに真似されるのか。独自技術はどのような分野に求めていったらよいのか。産業構造の大転換は、静かに完了した。現代の設計者はどこにいるのか。

世界企業、全体企業の可能性、不可能性。理想を妨げるのはやはり「人間性」なのか。ふつう、であることの価値、そしてくだらなさ。人間として許せない、とは笑止である。なぜひとつの文化を普遍のものと信じて疑わないのか。

本音がいえないだけ、という思い込みを「絶対の真実」と信じて疑わない顔をして見せるのが良心であるという空気。生きていることを願うのはよいとしても、死亡情報を一切信じず、生存をますます確信したという発言が「当然の判断」とされる異様さ。自由な国の不自由な空気。

偽善は偽悪よりはずっとよい。偽善を責める暇があるなら、偽悪を責めよ。しかし偽善はマシではあるが、良心的な人々、市民派、サヨクの優しい方々の押し付けてくる価値観には苦笑する他ない。

環境問題の本質は人口の増加である。なぜ人口が爆発しているのか。死ぬべき人間が死なないからである。人は死んでも死んでも滅びないよう、たくさんの子供を作るようにできている。それがみんな成長するのだから、人口が増えるのは道理だ。人は、人口を抑制する知恵を獲得するより早く、人命を救う知恵を発達させてしまった。こうして人類は活用可能なエネルギーを急速に食いつぶし、来世紀には文明を失うのである。

日本でも目先を捉えて少子化対策などという。愚かなりというべし。100年後には電気もガスも水道もない世界に逆戻りするというのに、現在の文明社会を維持するための人口を求めるとは。日本人は明治維新後2倍以上に増えた。現在の人口は多すぎる。よく考えれば当たり前の話なのである。

以上、最近よく考えることなど。結論……人間は欲望を抑制できないから、滅びるしかない。科学文明は麻薬のようなものだ。まじめに考えると暗い気分になるから、能天気な連中は、ある意味で正しい。
No.1197 - 2002/10/07(Mon) 22:58
アドバイス頂きたいです / 蛇見ラス Home Mail
・サイト名 蛇の生焼け http://www7.ocn.ne.jp/~hebiyake/index.htm

・main 日記

・疑問等
ソースを見ていただければ分かるのですが、
例えば過去ログだと日記と日記との間(12月25日と26日とか)の空白部分の大きさを目測で決めているためにまちまちだったりします(10ピクセルぐらいあったり5ピクセルしかなかったり)。indexでも日記の部分とcontentsの間の大きさも日によってまちまちです。これらを改善するためにはどのようにすれば良いでしょうか?できればスタイルシート等のどのページにも使える方法が良いのですが。
後、マージンの使い方が分かりません。

・できればメールでアドバイスを頂きたいです。
宜しくお願い致します。
No.1192 - 2002/10/06(Sun) 00:59
お引受します / 徳保隆夫
念のため。

1.ご相談の回答としては「CSSの使い方」を解説すればよろしいのでしょうか? CSSを使えば問題は解決できますが、そのやり方がわからない、というご相談であると解釈したわけですが……。

2.アドバイスは、とりあえずメールでお送りしますが、最終的には(1年以内には)サイトで公開いたします。そのときサイトを移転していようと、現在と全くデザインが変わっていようと、私は気にしないわけですが、とにかくアドバイスはいずれ公開されます。それだけはご承知ください。
No.1194 - 2002/10/06(Sun) 02:37
つけたし / 蛇見ラス Home Mail
1.やり方が分からないという事です。説明不足でしたすいません。少し勉強して見たのですが全く分からず放置していた所ここを見かけたので依頼したのです。

2.公開の件は承知致しております。
No.1195 - 2002/10/06(Sun) 03:26
完了 / 徳保隆夫
アドバイスをご送付いたしました。
No.1196 - 2002/10/06(Sun) 22:38
アドバイスを頂きたいのですが・・・ / 篁煌大 Home Mail
はじめまして、篁煌大と申します。
つい一ヶ月ほど前、初めてのHPを稼動させました。
けれど、掲示板の書き込み(同系列管理人様以外の一般の方)がなかなか増えません。
これは、サイト構成や何かに問題ありなのかと思い、
色々検索したところ、この有り難いサイト様を発見しまし、是非アドバイスを頂ければと思い書き込み致しました。宜しくお願いします。

サイト名 To the last drop of my blood〜回帰性戦慄カテゴリー
URL http://turnoveranewleaf.cside.biz/
メインコンテンツ 漫画の同人系ファンサイトで駄文中心です
HP作成ソフトを用いて大体を作った後に、javaスクリプトや、スタイルシートを挿入しました。ちょっと重くないだろうかと心配です。
アドバイスはメールでお願い致します。
No.1189 - 2002/09/30(Mon) 00:59
お引き受け致します / 徳保隆夫
ご依頼に感謝します。しばらくお待ちくださいませ。
No.1190 - 2002/09/30(Mon) 05:40
完了 / 徳保隆夫
アドバイスをご送付いたしました。
No.1193 - 2002/10/06(Sun) 02:27
傘をさす / 徳保隆夫
誰も傘をさしていないのに、立派な紳士が一人、黒光りする大きな柄の傘をしっかりと開いて大またで闊歩している。私はお節介だから、信号待ちで追いつくと、さっそく声をかけてみた。

「どうなんでしょう? 雨はこれから強くなりそうですか」
「なるでしょうね」

そこで私も傘を開いた。

しばらく歩いて、寮の玄関が見えてきた頃、ようやくポツッときた。
No.1191 - 2002/09/30(Mon) 21:55
MMR掲示板から転載 / 徳保隆夫
[59] テキストサイト界隈は From:徳保隆夫 Reply
2002/09/29 03:53
テキ通閉鎖ということで、あらためて思ったことなのですが、テキストサイト界隈は、どうしてこうも危険がいっぱいなのでしょうか? アクセスアップ講座系サイトにせよ、サイト批評サイトにせよ、テキストサイト界隈でさえなければふつうに市民権を得ており、なんの騒がれることもありませんのに。その内容がいかにくだらないものであろうと、です。自浄能力が高いという見方もできましょうが、他人のやることに干渉しすぎとも思えます。
Email Home

***

【New】
[62] Re:テキストサイト界隈は From:MMR Reply
2002/09/29 13:21
おはようございます、徳保隆夫さん。
作法に則ったご丁寧な書き込みに我々は頭が下がります。

>テキストサイト界隈は、どうしてこうも危険がいっぱいなのでしょうか?

なるほど。
そう、お感じになるのもごもっともです。
幾ら自浄能力が高いと言えど、外界の常識ある方々から見れば、現在の界隈の状況は常軌を逸していると映ることでしょう。
それについて、我々が今ここで脳死界の歴史を紐解き、自説を開陳することもやぶさかではないのですが、何分にも煩雑にして複雑怪奇、関係提示資料も膨大なものになるため、とても一朝一夕に説明できるものではありません。
ただ、斬鉄剣直腸リンク事件を最後に、そこそこ平穏を保ってきたこの世界に、現在の脳死の流れを持ち込んだのは、塾幽ヒカルさんであることは確かです。
この、ヒカルさんのアクセスホスィ事件を契機として、無題が復活、ヒデG事件の勃発、マサの動乱など、界隈はまるでヒカルさんがはじけ飛ぶのを待っていたかのように、脳死の波に飲み込まれていったのです。
「やったもの勝ち」という悪しき前例を残したヒカルさんの罪は大変大きく、我々は現在でも後年の鯛の乱、植物発狂事件よりヒカルさんの起こした事件を重く見ているぐらいです。

「他人のやることに干渉しない」というスタンスも、それはそれで当然のごとく存在を許されてしかるべきと我々は考えますが、ここまで混乱の極に達した脳死界、及び自らそれと意識せずに脳死に関わる人々が出現する現在の状況では、最早そのような悠長なことは言っていられないと我々は考えるのです。

我々はどちらかというと悲観論者であり、脳死が更正するとは決して考えません。それよりも現実的な選択は、脳死の進むべき道を示してやり、正しい育成を行うことです。
もちろんこれには、自らが脳死となることも厭わない、悲壮なる決意と覚悟が要求されます。
徳保隆夫さんに、我々のそういった思いの丈が伝われば、我々としてもこれに勝る喜びはありません。

***

【New】
[66] Re:テキストサイト界隈は From:徳保隆夫 Reply
2002/09/29 21:46
> この、ヒカルさんのアクセスホスィ事件を契機として

私は鯛さん以降の「脳死サイト」は見ていないんです。「トンでも本の世界」は楽しく読んでも、トンでも本自体には手を出さないのと同様に。けれども、ヒカルさんなどは騒動と同時に原典も読んでいたことを思い出します。

私はヒカルさんがメール騒動後も叩かれ続けた理由が理解できませんでした。叩く側の意見はわかりますけれども、ヤフーなどにはもっとえげつないアクセスアップ講座系サイトが多数登録されており、さらにアクセスアップ支援サイトなるものまである始末です。テキストサイトという枠を外せば、ヒカルさんの主張は「よくある」ものでした。メール騒動でさえ、少なからずのアクセスアップ講座系サイトで「初心者のよくやる間違った宣伝方法」として紹介されているくらいで、ありがちな失敗にすぎません。なぜあれほど騒がれたのか、と不思議に思いました。

またテキストサイト界隈のサイト批評サイトはすぐに叩かれますが、じつは外界ではそんなことは全然ありません。サイト批評サイトは特別珍しいものでも、とくに実力のある人がやるものでもありません。中高生女子の個人サイトが常に最大の勢力であるという事実ひとつとっても、それは明らかです。

テキストサイト界隈は、新聞の社説のような、まじめで批判好きな雰囲気があるようです。それはそれでいいのですが、外界ではさそて問題とならない行動なのに、「テキストサイトであるが故に」猛烈に叩かれるサイトを見ると、なんだか可哀想に思えます。

テキストサイト界隈は危険がいっぱいというのは、よそでは問題にならないようなことが問題になる、という意味で申し上げたわけです……。仁さんや鯛さんはさすがにどこでも問題になるでしょうが。

とはいえ、界隈によってサイトを叩くポイントが違うのは当然かもしれませんね。私のようなサイト作成支援サイトの一派から見ると、テキストサイトのほとんどが「引用」をq要素やblockquote要素を用いずに表現するのは許し難いといえます。無題さんは斜体、ななめよみ。さんは太字ですか。そういう方法で引用を表現するのは、アクセシビリティーの観点から看過できません。HTMLを勉強せず、健常者だけを対象とした、自己中心的かつ視野狭窄を体現したサイトの作り方をしていると批判したい。しかし、そういった指摘に興味を持つテキストサイトは絶無のようです。

以上、長文書込み失礼いたしました。

MMR様の今後ますますのご活躍を楽しみにしております。既存脳死の更なる成長もさることながら、新生脳死の育成に大いに期待します。
Email Home
No.1187 - 2002/09/29(Sun) 21:54
視野狭窄 / 徳保隆夫
脳死というのは、テキストサイト界隈で(おバカな)騒動を起こしたサイト(とその管理人)を指す業界用語です。あまりにもあんまりな名前ですが、その道では通りがいい(というか、他の単語では通じない)わけです。

MMRさんのご回答を読んで、ふと思いたって無題のログを読んだわけですが、このところHTMLに興味を持っている私は、文章以外の部分が気になって気になってしょうがない。基本に返って、地に足つけてサイトを運営してくれというような主張を読むと、「それはいいからHTMLの勉強を少しはしたらどうか?」といいたくもなる。文章を明解に伝えるために、HTMLには多くの機能が用意されているのに、そういった「自分がよってたつ技術」に無関心なのはどうしたことだろう。なんてね。

テキストサイト界隈が妙なことを気にするのと同様、私は私のこだわりをもつということ。
No.1188 - 2002/09/29(Sun) 22:30
ガクッ / 徳保隆夫
毒舌です、というサイト批評サイトに依頼人がないので、申し込んでみたわけです。どれくらい毒舌なのかな、と。結果は真っ当で、毒舌というのは違うんじゃないのかな、という感じ。誉めるところは誉めているわけだし。

で、お礼代わりにアドバイスサイトの先輩としてのアドバイスを書いてみたら、「メッセージが長すぎます」とエラーが出てガクッ。こっちに転載します。

***

批評、拝見しました。なるほどなあと思いました。私もあちこちのサイト批評サイトからご意見をいただいてきたわけですが、10台女性の方にはたいてい厳しいご意見をいただきます。そのポイントは色々なんですが、総合するとあれも悪い、これも悪いというわけで、デザインは全然ダメらしい。今回はそのパターンだったなあ、と思いました。管理人さんのProfileはわかりませんが、たぶん、10台女性に受けるサイト批評サイトに成長されるのではないかと思います。

ところで、flowerは女の子のサイトを模して作ってみようとした(そして途中で放棄した)ものです。あれが一番いいというのは、予想通りで安心しました。方向性としては間違っていなかったな、と。

以下は、疑問・ご質問への回答です。なぜ依頼人が「バカなこと」をしているのか、批評者には推測しがたいものです。私自身はこうした依頼人の「言い訳」が非常に参考になるので、今回は自分も書いておこうと思います。

リンク集の利用者が多いというのは、閲覧者数が多いということです。ところが、以前アクセス解析でしっかり調べた際に、リンク先へいっていない人がほとんどだとわかりました。リンク集だけ見て満足しているんですね。これは謎だなあ、ということなんです。

printingは画面上でダサくても構わなくて、名前の通り印刷して文字が読みやすいことを目標にしています。デザイン切替自体CSSの説明用なんで、もともとデフォルト以外のデザインには意味がないです。

多系統の色が使われているというご批判がありましたが、橙色系はリンク専用でした。リンク箇所がわからないというのがユーザビリティ低下の最大要因なので目立つように……。ダサいといわれれば、「まあ、そうですよねー」としか。

進むリンクと戻るリンクは、単純に次の文書と前の文書を読むためのものです。前後の文書は目次に戻らずにクリックひとつでいけるようにしておこう、ということです。ページ内移動のリンクは、キーボードだけで閲覧する方への配慮です。1ページが長いのは、私はスクロールより何度も新しいページを読み込む方が面倒だと思うので……低速環境ですから。ブロードバンドの方は、1ページが短くて読み込み回数が多い方がいいと思う場合が多いみたいですね。

線が多いのは私の趣味ですね。ただし、見出しだけに線を使うことで、見出しとそれ以外というのははっきり区別されるようになっています。見出しは明示されるべきだというのが私の発想なんですよね……。

「中略」箇所の明記は引用のマナーです。ただ、少し改善してみました。

HTML概説については、初心者はそうだろうな、と思いました。だから初心者のままなんだろうなあ、というのが私の考えです。タグ屋さんで人気のあるところとか、サイト作成講座で人気のあるところの管理人も、たいていHTMLの本質について無知です。たまたまIEという文法違反にめちゃくちゃ甘いブラウザが世の中の主流なので、それですんでいます。そのため本来は視覚障害者でも問題なく内容を理解できるはずだったHTML文書が、一部の例外を除き、健常者以外には意味不明なものになっています。あの記事が初心者にとっつきにくいというのは、仕方ないと思ってます。HTMLの歴史は、HTMLとはそもそも何なのか、どう使うものなのかを説明する上で絶対に外せないので。

とりあえずこれで終わりにしますが、私に限らず、依頼人は何も考えずに「バカなこと」をしているわけではなく、誰もがそれなりに考えて「変なデザイン」を選択しているわけです。私もなんだかんだいって納得した箇所はご意見に従うつもりでおります。しかしやっぱり納得しない箇所もたくさんあります。批評をする上で、「各々の事情」を考える場面が多々あると思います。今回の「言い訳」が、ひとつのご参考になれば幸いです。
No.1185 - 2002/09/29(Sun) 00:27
Re: ガクッ / 徳保隆夫
アドバイスとか何とかいって、やっぱり単に悔しかっただけみたいな文面ですね。こりゃ文字数オーバーで助かったのかも。
No.1186 - 2002/09/29(Sun) 03:34
ページ批評 / ロッキー Home Mail
ページ批評お願いします。
デザイン等を見てください。
No.1181 - 2002/09/25(Wed) 16:50
申し訳ございませんが / 徳保隆夫
規約に則った書式でお申込ください。
http://www2.loops.jp/~hkt/design/info.html
1.サイト名およびURI
2.サイトのメインコンテンツ
3.疑問、相談など
4.アドバイスは掲示板上がよいかメールがよいか
No.1182 - 2002/09/25(Wed) 20:24
アドバイス / 徳保隆夫
読込速度:
軽いサイトですね。装飾にほとんど画像を用いていないこと、極端に文章量の多いページがないことを考えれば、当然の、そして狙い通りの結果といえるでしょう。

視覚要素:
リニューアルによってデザインを統一されたページはまずまず読みやすく、すっきりとした印象でまとめられており、どうにか及第点といえるかもしれません。しかし小説のページはいただけませんね。色彩、レイアウトともに読みづらい箇所が少なくありません。

リニューアルを経験してよくおわかりになったことと思いますが、サイトのリニューアルは面倒なものです。今後サイトが発展すればするほど、リニューアルには苦労するようになります。簡単に気軽にリニューアル(そしてデザインの修正)ができるよう、CSSのお勉強をなさることをおすすめします。現段階で既にサイト全体のリニューアルが困難であるならば、今後はこのままではさらに苦しくなるはずです。

操作性:
フレームを使って楽をしよう、という意図がはまっておおよそ問題ありません。わずかに小説が読みづらいのが気になるくらいでしょうか。小説本文から目次に戻るリンクがなく、第1話から第2話へ進むリンクもないというわけで、まとめ読みするには不都合でした。

さて、リンクの下線を消しているわけですが、既読リンク色が画面の設定次第では(とくに液晶画面でしょうか)本文と非常に似た感じに見えて、少々気になります。私もつい「コンテンツ」をクリックしてしまいました。表紙に戻るリンクがないのも、混乱の原因になっていると思います。たしかにあまりコンテンツとしての価値がない表紙ですが、数多くの実験から、閲覧者は道に迷ったら表紙に戻ろうとすることが知られています。やはり表紙へのリンクは用意しておくのがよいでしょう。

ところでリンク集にバナー画像ありのサイトとなしのサイトが混じっていますが、私はこのような場合、バナー画像なしに統一します。その方が見た目もきれいで読み込みも速く、利用者にも使いやすいからです。

内容の充実:
創作系のコンテンツはなかなか充実させていくのが難しいことでしょう。今後も地道に、しかし気合いを入れて取り組まれるとよいと思います。ただ、サイト運営の基本は閲覧者、あるいはご近所サイトとのコミュニケーションとなっていくような気がします。そこをおろそかにしないことが長続きの秘訣となるでしょう。

関係ない話ですが、「荒らし行為は即効に抹殺します。
なお、その場合ですが、通常のお客様には、影響のないように任務を遂行しますので安全に楽しんでいただけると思います。」ということであれば、あえてこうした荒らし行為を挑発するような文章は不要でしょう。私は荒らし対策には用意があるので、あえてサイト上では虚勢を張りません。いざというときに粛々と対応すればよいことだからです。ロッキー様もぜひご再考ください。
No.1183 - 2002/09/25(Wed) 21:29
サイトの近況など / 徳保隆夫
アドバイスの受付を再開します。久々に、掲示板での受付という形式に戻しました。依頼を溜め込みそうなので、依頼人にも溜め込み具合がわかりやすいように、という配慮です。

このところHTML文書を作るのが面倒に感じてきて、ちっとも更新がはかどらないので、アドバイスは掲示板上で行うという形式も「あり」ということにしました。そうなってくると、メールを希望する人がどれくらいいるのかがむしろ気になるところ。

CSS講座を公開しました。HTML講座も部分改訂。本当はCSS使い方講座を一番増設したかったのですが、自分で全部書かなきゃいけない講座は面倒で面倒で……。人様の文章を手直しする方がやっぱり楽。長期更新停止にもかかわらず、楽な方しか完成しませんでした。がっくり。
No.1180 - 2002/09/24(Tue) 23:06
近況など / 徳保隆夫
えーと、実家へ帰ったり、勉強したり、風邪を引いたり、目が痒くて困ったり、あんまりろくなことはないです。営業さんは毎日、毎日たいへんですねーなんてのんきに構えていたら、ようやくこっちも少しだけ忙しくなってきました。

ただ、周辺では嬉しい話があったりしまして……。
http://lastblue.fc2web.com/
の管理人さん(といってもみなさんはご存知ないでしょうけれども)がご結婚なさるそうで、いただいたメールにお返事を書きました。私は当サイトでは極力「周辺人物」のことは書かないようにしているのですが、備忘録としてこれはさすがに外せないかな、と。
No.1179 - 2002/09/24(Tue) 22:56
そりゃないよ / 徳保隆夫
http://www.lares.dti.ne.jp/~usagiinu/
宇佐教授の無駄学研究室……たしかに非常に面白いサイトだったけれども、閉鎖してからの方が延べアクセス数が多いなんて。237万ヒットって、そりゃないよ。アクセスアップ講座をやってるサイトは、こういう現象をどう説明するのか。上記サイト、リンクだってそんなにされちゃいないんですけど。検索エンジンのランクもそう高くないんですけど。

けれどもまあ、アクセスアップとはどういうことか、このサイトのログを全部ちゃんと読むと、たいへん勉強になる。巷間に流布されているアクセスアップの裏技などはみな反省すべきだ。それをいったらまあ、うちのサイトもそうなんだけど、さ。
No.1178 - 2002/09/20(Fri) 21:29
交渉の妥結点 / 徳保隆夫
明日にはもう、小泉首相の「成果」もボコボコに叩かれるんだろうけれども、交渉であまり一方的な勝利を目指すと戦争になるわけで、拉致被害者遺族の悲しみは察しても、これ以上は望めない結果だったといわざるを得ない。遺族が恨み節を述べるのはいい。その権利が彼らにはある。しかし、政治はそれだけではうまくいかない。相手側にも国民がいるのだ。

というわけで備忘録。日朝首脳会談が、今日、あった。今後、1兆円だかそれ以上のお金が北朝鮮に支払われることになるのだろう。しょうもない話だが、これも時代の流れである。
No.1177 - 2002/09/17(Tue) 21:18
html講座について / デニム Home
初めまして、デニムと申します。
こちらへは、宇治茶in茶筒のミラーサイトをたどって参りました。
内容を一通り見させていただきました。 非常に軽いサイトになっており、感心しております。
本題ですが、html講座のページの入れ子構造の説明でよくわからない部分があります。
誤った入れ子構造の例として、次のようなものをあげておられます。

 <p>段落です。一部分を<em>強調</em>してみます。</p>

この例で、どの部分の入れ子構造が正しくないのか理解できません。
私が見る限り、正しい構造のように思いますが…
html初心者ですので、ご説明いただけると嬉しいです。
No.1175 - 2002/09/16(Mon) 03:09
失礼しました / 徳保隆夫
ご指摘の通り、私の初歩的なミスです。早速、修正いたしました。
No.1176 - 2002/09/17(Tue) 20:59
うわー / 徳保隆夫
成田山新勝寺の貫首猊下、鶴見照碩さんが何時の間にか亡くなっていた。うわー。そんな大事なニュースを、どうして見落としていたんだ? うわー。ご冥福をお祈りします。

新貫首は橋本照稔権大僧正で、これは予想通り。ただ、まさか75歳まで待たされるとは思っていなかったかもしれないな。

先々代が亡くなったのは私が小学生のときで、その頃は何のことだかよくわかっていなかった。成田山の貫首がどれほどの恩人か、理解できるようになったのは小学校も高学年になってからだったように思う。
No.1174 - 2002/09/15(Sun) 18:01
がっかり / 徳保隆夫
備忘録と銘打って2ヶ月あまり。結局、備忘したいことなんてなかった、という結論になってしまった。というわけ備忘録はお休みして、またふつうの掲示板に戻します。

ご意見、ご要望、雑談、何でもOKということでスタートします。そのうちにだんだんルールが厳しくなっていくのでしょうね。
No.1173 - 2002/09/14(Sat) 22:29
ACCESS R / 徳保隆夫
ヤフーも鬼じゃないから、時々は登録サイトを増やす。まあ大抵のことは現在の登録サイトで足りるのだけれども、たまには新しい血も入れなくてはつまらないということだろう。

ホーム > コンピュータとインターネット > インターネット > WWW > ホームページ作成
http://dir.yahoo.co.jp/Computers_and_Internet/Internet/World_Wide_Web/Page_Design_and_Layout/
ここに久々の新着登録があった。「ACCESS R」という無名の(?)サイト。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~access_r/
これといって目新しい情報がないのは残念だが、CSSリファレンス、DHTML、CGI、JavaScript……何でも屋タイプの情報量豊富なサイトだった。テーブルレイアウト+CSSのトホホデザイン(テーブルを使う必然性が何もないのにテーブルを使っている他、CSSの使い方が、えーと/以下略)だが、よく見かける情報でもこれだけたくさん集めればヤフーに登録されるという好例。

ヤフー登録というと、奇をてらった「他にない!」路線がややもするともてはやされがちだけれども、実際の登録サイトにはこうした「正攻法/努力型」が多い。定番サイトが網羅された2002年になってもいまだにこの手が通用するのである。まあ尋常でないサイトの充実ぶり(質より量)が求められるという意味では「ふつう」を超越している必要があるわけだが。
No.1172 - 2002/09/11(Wed) 21:29
手を4針縫う / 徳保隆夫
昨日は同期飲みでした。それは楽しかったのですが、仕事でひどい目にあいました。ゴミの分別が叫ばれる昨今、2箇所止めのバインダーを処分するにあたり、止め金具と表紙背表紙のプラスチックを分離する作業を担当しました。金具とプラスチックの間に手を差し込み、ぐっと引っ張ったところが、分離したのは私の手のひらのほうだったというわけで。

金具が掌に食い込んで、ざっくり切り込まれてしまいました。保健室、診療所、外科とコースを巡り、約1時間後に手術となりました。うひー。怪我は痛くなかったのですが(神経がいっちゃった? 指はふつうに動くけど)麻酔注射は痛かったです。右手が包帯で巻かれていて、キーボードが打ちにくいです。小指と薬指が不安なので、右手は3本しか指が使えない。ううむ。

仕事には、あまり差し支えはないようですが……。とにかく初めて縫うような怪我をしたので、書き留めておきます。危なく書き忘れるところだった。
No.1171 - 2002/09/07(Sat) 19:07
神は細部に宿る / 徳保隆夫
「神は細部に宿る」とは建築家Mies van der Roheの言葉であるそうな。
http://www.cad.arch.waseda.ac.jp/g98d/054/secondindex.html

もうひとつ、備忘録。

スラムダンクに登場した山王工業高校は、秋田県に実在する能代工業高校(現在バスケ部員は47名)をモデルにしている。山王の若きエースは身長173センチと小柄ながら3年連続三冠王の原動力となった田臥雄太(米ブリンガム大―トヨタ自動車)をモデルにしていたはず。

能代工業高校の監督、加藤三彦氏は秋田県大森町出身。40歳。能代工業高校(三冠を経験/当時の監督は走り勝つバスケットを標榜した加藤廣志氏)―筑波大―いすゞ自動車を経て、昭和62年から母校の保健体育の教師。平成2年からバスケットボール部監督。平成8年から3年連続インターハイ、国体、選抜三冠王(前人未到の記録)。夫人と1女。178センチ、82キロ。日本バスケット協会男子強化C委員会委員。この夏、今年度の「人間力大賞」グランプリ(日本青年会議所[JC]主催)に選ばれた。
No.1170 - 2002/09/07(Sat) 18:53