Webサイトデザインアドバイス

Advice

徳保隆夫の発言集02

私は方々のサイト批評掲示板でいろいろ書き飛ばしています。その一部を収録。新旧いろいろ入り混じっています。場所もいろいろ。

kacchi's roomとほほ書店員の日常

URI:http://sapporo.cool.ne.jp/kacchi/ [2002.02.23]

デザインを揃える

「書店用語 悪魔の辞典」「2匹目のどじょうはここにいた」「コラム」「昨日までここにあった本ないんですけど」を楽しく読ませていただきました。日記も今晩中に読破してしまおうかという勢いです。それにしても注文した本をキャンセルされる方がいるとは……。知りませんでした。

さて、デザインが気になるとのことでしたが、テキストサイトとしては大きな問題はないように思いました。肝腎の文章はちゃんと読めましたから。

直すとすれば、ページごとに違うデザインをそろえるということくらいでしょう。文章が面白いと思うので、私としては、そちらに力を入れてほしいです。

デザインの統一についてですが、表紙の固定幅センタリング無地背景テーブルに文字を入れるというデザインが背景画像ともどもよくできているので、全ページとも同様にされるとよさそうです。慣れない内は、サイト内の全ページのデザインを統一されることをお奨めします。

ただしテーブルについてなんですが、あんまり縦に長い大きなテーブルになると読み込みと表示に時間がかかります。例えば5話分ずつテーブルを分けるとよいでしょう。

また、テーブルを固定幅にされる際には、段落の変わり目以外の改行を消さなければなりません。(その理由は……ためしにテーブルの幅を固定して、文字サイズを変えてみればわかります)そうすると割と大仕事になるのではないかと思います。

で、それが面倒だという場合には、2つのポイントは放っておいて、とりあえず背景画像を表紙と同じにし、無地背景のテーブルをセンタリングし、その中に文字を入れればOKです。それだけで今よりだいぶサイト全体のデザイン的なまとまりがよくなるはずです。(「さるさる日記」のページは現状維持)

福井屋〜北へ行け

[2002.02.26]

情報の質を高く

私はkeiskeiさんのサイトに好感を持ちました。よい内容だと思います。ただ、情報の更新頻度からしますと、あまり最新の情報を求めるタイプのリピーターが多くつくようなサイトではありませんね。

こちらの「リニューアルのすすめ」もあまり更新されないサイトなんですが、それでも毎日大勢の方が訪問されていますよね。それはおそらく、自サイトのリニューアルと平行して、何度も参照にきている方がいるのだろうと思いますが、それでも結局は用が済めば流れていくお客さんが多いことでしょう。更新頻度が遅い場合には、大勢の人が参照するような「情報の質の高さ」がアクセスアップには重要です。

たとえば北へ旅行しようという方が、keiskeiさんのサイトを見て、同じコースを歩いてみたいと思った場合には、実際に旅行に行く直前まで、幾度もアクセスして内容を繰り返しご覧いただくことができるでしょう。逆に私のようにさらっと読むだけの人は、一度読んだものを読み返すことはないので、アクセスは一度きりということになります。私のような人までリピーターにするためには毎日のように更新が必要ですが、そういうことができるサイトではないだろうなあと思いました。

題材が題材だけに、なかなか「リニューアルのすすめ」のようにはいかないでしょうけれども、じっくり旅行記を書き溜めていかれるとよいのではないかと思います。というわけで、常連様の維持にあまりあくせくしない方がよいような気がしました。(ただし日記は書き続けるべきです。何より自分自身のために……)

おっとっとのくつろぎタイム

URI:http://easter.ne.jp/ottotto/ [2002.03.04]

じつは人気サイト

私の見たところ、一日60近いアクセスがあるわけです。2月に始めたばかりのサイトですからね……。少ないというほどでもないような気がいたします。掲示板も、ほとんど毎日書き込みがありますよね。私のサイトは1日200〜300ヒットですが、掲示板は閑古鳥です。

現状をみますと、どこが悪いというわけではなくて、いいあたりで落ち着いているのではないかと思います。何せ一日60ヒットですよ。私は一日に60もサイトを回りません。もし私が管理人なら、ギブアンドテイクの「テイク」ばっかり多くてすみませんと謝ってしまうところです。

あまりサイト運営に過大な期待を抱くべきではありません。大切なお客様を不当に軽視することにつながります。

更なるアクセスアップを目指すには

一番の問題は、メインコンテンツがさっぱりわからないということです。情報提供型サイトと異なり、ふつうの個人サイトでは最新の更新分がアクセス数確保の命です。であるならば、毎日やってくる人に「何を期待させるか」が大切なわけです。ところが現状では、いくつものコンテンツが並列的に存在するために、一体どこが更新されるのか予想が立ちません。その結果、閲覧者の期待は、焦点がぼやけてしまいます。

ひとつ提案ですが、日記のようなコンテンツを作ってはいかがでしょうか。最新の更新は、基本的にそのコンテンツで行うわけです。そしてそれをログに格納するときに、各コンテンツに配分すればよいわけですね。ではそのコンテンツはどこで連載するか。それは当然、表紙です。閲覧者のクリック回数を減らすという意味でも、サイトのインパクトを強くするという意味でも、表紙で連載するのが一番よいわけです。

いずれにせよ、サイトを開設してすぐにアクセスがぽんぽん上がるはずもなく、とことこと地道にやっていくのがよいと思います。あんまり気張ると、早くに疲れて閉鎖するもとです。楽しくやっていきましょう。

目次の順番

自己紹介やリンクが目次の上の方にありますが、あんまりそれはうまくないですね。目次は、自分にとって重要な、とくに見てほしいという順番に並べるべきです。

CHIE's ROOM

[2002.03.17]

タイトルについて

私は「さと本」経由でかなり以前にお伺いしたことがあるんですよ。ちょっとしたところをクリックすると管理人様の写真を見れたりした頃です。サイトのタイトルを、今さら変える必要はないんじゃないかと思います。掲示板もにぎわっていますし、アクセス数にあくせくする状態でもないと思われます。

そもそも、初心者的に見られて問題のあるサイトではないですし、あれもこれもと詰め込んだ典型的個人サイトなので、むしろ名が体を表していてわかりやすいです。

色に関しては、リンク色の青がアクセントカラーとして効いており、センスよくまとまっています。もう少し明るい青の方がアクセントとして主張が強くなるのは確かですが、落ち着いた雰囲気を重視するなら現状維持が正解でしょう。

テーブルを使わずに段組風表示を実現するには

テーブルで、というご意見は、要するに段組を使ってページを縦方向に短くせよという意味だろうと思われました。しかしながらテーブルによるレイアウトはできるだけ避けたいですよね。せっかくきれいなソースを書いているわけですから。

そこで、CSSの出番です。floatを使って段組を実現すれば、ふだんは2〜多段組表示、ブラウザ表示領域の幅が狭いときは1段組表示とすることができます。自動で切り替わるので、非常に便利ですよ。

サイトの趣旨は明示すべきか

もともと「何か」についてのサイトではないわけですよね。興味のあることを何でも詰め込んだ典型的な「個人サイト」なのですから、「パッと見て何のサイトかわからない」という、万能の批評文句は的外れです。

閲覧者は必ずどこかのリンクをクリックしてサイトへやってくるわけですが、基本的にその時点である程度の前提知識があるはずです。また、はっきりいってサイトのタイトルがすべてを表しているではありませんか。表紙からアクセスする人は、そこが何でも屋の個人サイトだということを理解していると考えるのが一般的ではないかと思います。

あるいは、目次をさっと眺めるだけでサイトの概要はわかるではありませんか。題名が「いかにも」なものであり、目次にはHTMLとMusicとEssayと〜がある、という時点ですべて了解されるはず。CHIEさんも、評価側のマンネリ発言をあまりまに受ける必要はないと思います。

ベストデザイン

URI:http://ww21.tiki.ne.jp/~takeshima/best/ [2002.03.17]

画像の代替文字列について

画像が正しくアップロードされていても、トラブルで画像が表示されない場合があります。また、セキュリティー上の観点から画像の読み込みをOFFにしている人がいます。テキストブラウザを利用していて、画像をそもそも読めない方がいます。

HTML4.01では画像に代替文字列が必須とされています。それは、上記のような「画像が表示されない場合」にも閲覧者に不都合のないよう、画像の代わりになる文字を表示するためです。

さて、「何のための代替文字列か」を理解すれば、現状のおかしさもまた明らかです。

タイトル画像の代替文字列は、「ベストデザイン copyright〜」が正しいわけですし、「はじめに」の代替文字列は、画像中の文字全部を書かねばなりません。紹介サイトの表紙画像は、「(サイトタイトル)表紙のキャプチャー画像」という代替文字列が適当でしょう。

target="_blank" の是非

自動で別窓を開いた方がよいというご意見が出ていますが、私はまったく反対ですね。通常のリンクであれば、新しいウィンドウを開くかどうか、右クリックから「閲覧者が決定できます」。一方、自動で別窓が開くリンクの場合、閲覧者に「別窓にしないという選択肢は用意されていない」のです。嫌でも別窓になってしまう。ですから、私は自動で別窓を開くなどというリンクの設定は好みません。