Webサイトデザインアドバイス

Advice

徳保隆夫の発言集39

私は方々のサイト批評掲示板でいろいろ書き飛ばしています。その一部を収録。新旧いろいろ入り混じっています。場所もいろいろ。

でんじは

[2002.10.14]

ナビゲーションとレイアウト

使いやすさということで非常に気になるのは、フレームの表紙にあるサイトマップにリンクが用意されていないことですね。サイトマップにはリンクを用意して、ちゃんとそこからもコンテンツへいけるようにしておくのが常識です。またリンクに下線がなく、リンクでもないのに下線のある文字があるのは変だと思います。リンクを隠して得することはあんまりないと思うのですが……。

全体的には、まだコンテンツの量がそこそこだということもあって、単純なナビゲーションが十分に機能しているように見えます。ただしイラスト等は現在の方式ではそのうちに対応しきれなくなりますから、間もなく「次のナビゲーション」を考える必要があるでしょう。現時点でも、文字サイズが大きめで画面が小さい場合には目次が全部表示されません。スクロールを許しつつ、デザインも崩さない新しいレイアウトを考える時期ではないでしょうか。

また、フレームの表紙は前面が青になっていますが、他のページはすべてコンテンツ側は背景白なので、表紙もそれにあわせた方がきれいだろうと思います。イラストに力があり、情報をすっきり整理することもできておりということで、かなりいい線いってるサイトだと思います。今後のさらなる発展に期待します。

level one

[2002.10.14]

3ヶ月(100日)の法則

順調な人気、というのはどの程度をいうのでしょうか。一日100ヒット以上となると、比較的サイトの運営は安定するのですが、一日数十ヒット程度ですと、ずるずるとアクセス数が半減することがよくありますよね。

個人サイトのアクセス数には3ヶ月の法則というものがあります。8割方のサイトのアクセス数は、開設後3ヶ月で決まってしまうというものです。開設当初より上がって止まる、下がって止まる、いずれの場合もありえて、それぞれ理由は説明できるのですが、ここでは割愛。簡単にいえば、サイト本来の実力が開始後3ヶ月程度で明らかになるというわけです。ビギナーズラックも、最初の躓きも乗り越えて、安定路線に入るのが3ヶ月(100日)という節目なんですね。

アクセス数の決定要因

さて、どこか悪いところがあるのか、ということですけれども、アクセス数に直結するのは内容と宣伝です。一日500ヒット以上となると宣伝ではもう追いつかない数字なので、完全に内容勝負となります。逆に一日30ヒット程度なら宣伝でどうにでもなります。デザインは正直いってあまり問題ではありません。内容さえあれば、ひどいデザインでも人は集まります。

アクセスに直結する対策は?

直さんのサイトは一日数十ヒットお見受けしましたが、どうやら内容の充実を一気に進めるのは難しそうですね。内容が充実するまで我慢するというのも一手ですが、それではいつまでも現状を覆せないかもしれません。内容の充実というのは、単純に量の問題ではないからです。となると、アクセスに直結するのは宣伝しかないのでしょう。内容が伴なわない宣伝は不毛ですが、自転車操業で構わなければ一日数十ヒットは維持できます。

宣伝といっても「うちへ遊びにきてください」なんて掲示板に書いてまわってはいけません。あちこちのサイトに、ていねいに感想の書き込みをして、ネット上の友人・知人を地道に増やしていくということです。

アクセス数がどうしても気になって仕方ないなら、頑張るか、見切りをつけるか、どちらかではないでしょうか。正直いって、3ヶ月の法則には例外がいくらでもありますが、しかしそれを全部足しても2割にしかなりません。2割に入れると思えば頑張ればいいし、無理だと思うなら、人気のあるサイトというのはどうやって作ったらいいんだろう、ということを最初から考えた新サイトで出直しを図ることです。

補助的対策は所詮……

サイトの構成やデザインを修正して、完成度を高める努力をすることは無駄ではないでしょう。でも、それでアクセス数が増えるとは思えません。

更新頻度を高める、というのも同様です。私は昨年、毎日更新のサイトを運営していました。今年のサイトは月1回更新です。ところが、今年のサイトは昨年のサイトの5倍のアクセス数をえています。更新頻度なんていうのは、所詮は悪あがきのようなものです。内容が素晴らしい記事を書けば、スカスカの更新を100回するよりも価値があります。

無題

[2002.10.14]

リピーターが少ないって?

始まったばかりのサイトでリピーターうんぬんというのはどうかしていると思います。贅沢なことをいえるほどログも実績もないわけです。心機一転というからには、1からちゃんと積み上げていかなければならないわけです。

フレームなしのデザイン

さて、サイトを拝見しましたが、表紙はやっぱり不要でしょうね。フレームだとアクセス解析のリファラがうまく取れないということなんでしょうが、それならフレームなんかやめてしまえばいいのではないですか。ここしばらく、個人サイトでフレームが普及する一方で、企業サイトではむしろフレーム排除の方向性が明確になってきています。Webデザインの技術が進歩した結果、フレームのデザイン上の欠点が明らかになってきたということです。

個人サイトのデザインは企業サイトを追っかける傾向がありますから、現状程度で停滞しない限りは、いずれフレーム排除の方向へ向かうでしょう。フレームはデザインの自由度を奪いますし、じつはそれほど便利とは言い切れないものなんです。時代を先取りして、http://www.q-3x.com/のデザインなどを参考に、フレームなしでやってみてはいかがでしょうか? そうすれば邪魔な表紙も要らなくなりますし、全体的にすっきりします。

まず頭の中のもやもやを

現状は各ページのレイアウトも、サイトの構成も、またテキストの内容も雑多でごちゃごちゃです。カズヤさん自身がよく頭を整理していないのではないかと感じます。ページのレイアウトもサイトの構成も、一度、紙に書いてみることをおすすめします。そうしてイメージを明確にしてから、l今後の更新に取り組まれるとよいのではないでしょうか。

デザインが改善されれば内容もまとまってくるでしょうが、過去ログを読んだ限りでは、多くのアクセスを得るのはちょっと厳しいかもしれません。以前がどれくらいだったのかはわかりませんが、1日数十ヒット程度なら早々に回復できるでしょう。以前が1日100ヒット以上だったとすると、回復には苦労しそうです。

楽しい、おもしろい、を売りにするサイトですから、自分だけが楽しくたってダメなわけです。売りにする以上は、お客さんを楽しませることを念頭において、余計な要素を排除することが必要です。何かを付け足すのはなかなか難しいでしょうから、余計な要素を取り去ることからまずはじめられるとよいでしょう。とりあえず、下手な謙遜は言い訳にしかなりませんから、それを外す辺りから。

光の飛沫

URI:http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/7994/ [2002.10.14]

時流を立体的に積み重ねる

2年半もサイトを続けていらっしゃるのですね。高校時代のすべてをサイトともに過ごしてこられた……。カウンタが回らない理由はいろいろあるでしょうが、よくも悪くも歴史の積み重ねが感じられないとうこともあるかと思います。

唯一、ていねいに書き溜められた詩だけが3年間というときの流れを主張しているようですが、サイトの構成もページのデザインも、あんまりにもあっさりと時流を消化しすぎているような気がしてなりません。詩に創作の日付けを入れるだけでも、かなり変わってくると思うのですが、今更無理な注文でしょうか。

ゆっくり大切に更新されてきたのだろうと思います。それはわかるのですが、since 2000.3.9と書かれていなければ3ヶ月前にできたサイトですといわれても違和感がないという平板さが、哀しくて哀しくて……。過去はどうでもいい、今が大切、だとしても、今を生きるためにも過去を平板な世界に押し込めるのではなくて、立体的に積み重ねることが大切なんじゃないのかな、と感じました。

幼いデザインを卒業するべきかどうか

サイトのデザインには、もっと統一感を出した方がいいでしょう。

コンテンツやページ毎に使っている素材が違うのも、長い時間かけて更新してきたことの証拠でしょう。それはわかるのですが、そうしたデザイン的な幼さが、3年もサイト運営をしてきたという事実を閲覧者に忘れさせるものでもあるのです。いつまでも初心者のようなデザイン(最近の初心者にはレベルの高い人も増えましたね)をされていることが、やっぱり哀しいのです。

ただ、カウンターを本格的に気にし始めたら、今のサイトはなくなってしまうと思います。コンテンツも文章も同じものを使っていくとしても、デザインは全面的に変わってしまうでしょう。これからの更新もこれまでとは様子が変わっていくでしょう。

それがよいことなのかどうか、難しい判断になるかもしれません。カウンタを回したいのであれば、現状はちょっとまずいのかもしれません。けれども、人生の友としてみればどうでしょうか。よくも悪くも飛沫さんのパーソナルな部分が色濃く反映された現在のサイトを、他人を楽しませるためのサイトに作り変えていくことが果たして正しいのかどうか、私は判断に迷います。

Z @ net

[2002.10.14]

文字を画像にする意味は?

メニューの文字画像が読みにくくて困ります。お知らせ、NEWなども同様です。そもそも、画像である必要性を感じません。改善されることを望みます。アンチエイリアスのかかった画像の文字というのは、読みにくいものなんです。かといってアンチエイリアスを外せば、単なる文字と変わりないわけで、それならふつうにCSSか何かで装飾した文字を使えばいいじゃないかと思うわけです。それで重さも相当改善されるのですから、いいことずくめではありませんか?

記号に注意

「↓」という記号が多用されていますが、私は感心しません。画面上にたくさん下向きの矢印があるのは、画面の雰囲気を悪くします。記号には、その機能だけでなく、余計な印象がついて回ります。機能面だけで選択すると、画面の印象がおかしな方向に捻じ曲げられる場合があるので注意しましょう。

ネットマナーの限界を認識していますか

ところで、著作権の表明の中で、無断引用を禁ずるという文面がありますが、これは修正しましょう。無断引用は、誰にも認められた正当な権利です。法の定める範囲内において、引用は自由なのです。転載と引用はおのずから性格が異なるということに注意してください。

同様に、リンクも法的に各人の自由です。表紙以外へのリンクはいやだというのは自由ですが、法的な実効性は全くありません。権利関係について強硬な姿勢をとるのは構わないのですが、その主張は出るところへ出たら通用しなくなってしまいます。そういった限界を認識した上での主張ならけっこうですが、認識不足であれば一通りの勉強をなさることを勧めます。

ネットマナーというのは、所詮はマナーにすぎません。しかも、日本で巷間に流布しているネットマナーは、そのほとんどが一部の人が発案して広めてしまったもので、様々な問題を逆にはらんでいます。WWWの本質を根底から否定しかねない内容も含んでおります。感情論で乗っかってしまわないよう、注意してください。勉強するならば、まずWWWの本質とは何かという話、次に法律論を読まれることです。かなり世界観が変わることは請け合いです。