もつとも、「ダブルスタンダードは惡い」「一貫性がないのは惡い」と云ふ價値判斷が一般的な價値判斷でないのならば、私野嵜は勝手な事を言つてゐる、と云ふ事になるのでせうが。
そうなのです。私はダブルスタンダードや一貫性のなさを相当程度許容する人間なので、野嵜さんの主張には頷きつつも、正字正かなを勉強しようとも使おうとも思いません。で、それはそれでいいんじゃないかと考えていたりします。
理屈からいえば並立しえないものを、現実問題として並立させてしまうというやり方を、私は受け入れるということです。そして、それはそう悪いことではないと思います。「正しいこと」に徹底してこだわる必要を感じないんですよ。