趣味Web 小説 2003-03-30

ある技術者の個人史

15才の私が知りたかったことを、今、65才の私が ここに見せる……いたってまじめな技術系サイト。どんな大人になるんだろうか?なんて話もあって、たいへん興味深く読みました。

すごくいいサイトなんだけど、早くも一通り完成してしまっているのが少し気になりました。まだ人生は先が長いというのに、自分史を描ききってしまったらそれはそれで寂しいだろうな、と。読む側としてはこれくらいの分量というのは非常にいいので、これでいいということなのかもしれません。微に入り細に入りというペースで書いていったら全体が膨大すぎていつまでも完成しないし、それでもしも寿命が先にきたら本気で後悔してしまいそうですからね。

お孫さんの紹介があって、なんだか非常に微笑ましくてよかったです。私はそういうのが好き。だからWWWでは個人サイトばかり見ているのでしょうね。玄人の発信する情報は基本的に書籍・雑誌で入手するのが私のやり方です。

以下は、理系サイトへのお決まりのつっこみとして。

WWWに文書を公開する際に、やはり技術者としては、単にこうすればそれっぽい見た目のHTML文書を作れます、ということで納得しないでほしいと思う。技術的基盤、たとえばHTMLの狙いと基底にある思想について、いくらかの留意があってもいいのではないでしょうか。ぱっと見はそれらしい感じなのですが、私のようにユーザスタイルシートを常用する者から見ると、ずいぶん無駄に苦労されていることが気になります。

図版の上にマウスをかざすと説明文が現れるという仕組みを実現するためにJavaScriptを利用されているのですが、それは例えばCSSを使う方法、title属性を使う方法などとちゃんと比較した結果の選択なのでしょうか。どうもそうは思われないのです。さらにいえば、そもそも図版の説明がかなり長い場合に、最初それを隠しておくというやり方がいいのかどうか。私ならむしろ、最初は説明が出ていて、何かするとそれを隠すことができる、といった仕組みを考えます。さらに隠した状態をCookieで記憶できたら便利かもしれませんね。

何はともあれ月1回更新のペースを維持されているようなので、今後の展開も楽しみにしたいと思います。

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