趣味Web 小説 2003-04-04

他山の石

他者を信じすぎてもろくなことがないとよく言われるが、信じて馬鹿を見る、と、信じないで相手を軽んじるでは、私は前者を取りたい。誰も信じない人間は、きっと寂しすぎると思う・・・。

他者を信じすぎるとよくないという話は、必ずしも誰も信じないことにはつながらない。自分で話を飛躍させておいて、きっと寂しすぎると思うと嘆いてみせるマッチポンプ。私もついついやってしまいがちなことなので、自戒しておきたい。

ところでマッチポンプとは、マッチで火をつけ消火ポンプでその火を消すという比喩で、いわゆる自作自演のこと。goo国語辞典はさらに一歩踏み込んで自分で起こしたもめごとを鎮めてやると関係者にもちかけて、金品を脅し取ったり利益を得たりすること。と解説していますが、必ずしもそれほど限定された意味で使われているわけではないと思います。なお、マッチポンプは和製語なので、日本人語圏以外では通じませんから、注意が必要です。

余談。他山の石とは見てくれが良くなくとも、そのものの大成には欠くことのできない好材料。(俗に、模範の意に解するのは誤り)ということなのだそうです。先ほど辞書を引くまで、ずっと誤解し続けていました。いやー、驚いたなあ。

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