趣味Web 小説 2003-04-10

メール:貰って嬉しいとは限らない

迎賓館裏口の柊さんが日々見て回っているWebサイトの総数は200と少しだそうな。私の場合は15と少し。そのときどきの興味次第であちらこちらのサイトにお邪魔するわけですが、定期的に読むサイトは非常に少ないのです。個人的リンク集には約50サイトしか登録されていません。ところが、これでも私のブックマークより3割ほど多かったりします。

私がいかに同じサイトを2度見ないか、ということをよく表しているような気がします。というか、正直いって九十九式ひとつリンクしておけば、そこを経由して面白いテキストサイトはいくらでも読めますよね。先日の備忘録を探して何とか図書館(忘れた)のリンクを辿れば、これまた何日かけても読み終わらないだけの情報へたどり着けます。Yahooディレクトリも情報の宝庫。とかいっている時点でなんというかもう(以下略)

平気であちらこちらを批判したり、オフ会とかに出る気がなかったりするのも、ようするに特定の誰かさんとの関係を維持しようという気持ちが私の中にないからでしょう。ブックマークに追加したって別に誰に見られるわけでもないのですが、どうもその程度のことさえ煩わしいのです。ブックマークを整理するとき、なんだか哀しい気分になります。こんなことなら、最初から登録しなけりゃよかった、なんて思う。(サウザー?)

そういえば、返信していないメールがいくつもたまっていたりします。でもたぶん、いま返信していないメールには、この先も返信しないだろうと思います。同じ人から、また別のメールがくれば話は違いますけれども。私は届いたメールにいちいち返信しなきゃいけないとも思わないし、した方がいいとも思いません。

というか、そもそも届いたメールを全部読んでいるわけでもありません。強烈なフィルターにかけて、9割方のメールを捨てています。実際、捨てられているメールのほとんどは広告ですが、たまにそうでないのもあります。ときどき確認するだけでも見つかるくらいなので、たぶん、ふだんからいくつものメールが私に読まれもせずに捨てられているのではないかと思います。

基本的に、御用の方は掲示板へどうぞ。ただし、レスをつける保証はありません。私が書き込みを読む保証もありません。気まぐれに書き込みを削除することもございます。ようするに、私はとんでもない人間なのです。ふつうの人と同じような優しさみたいなものを、求めてくれるなということ。メールも書き込みも、その内容が平凡でとくに問題のないものだからといって、私が喜ぶと思ったら大間違いです。

例えていうならば、いつもの通勤電車に乗って新聞を読んでいたら、「おはようございます。私、あなたの文章をいつも読んでます」と話し掛けられるようなものなんですよ、私にとっては。たいていの場合は悪い気はしないので、「サインください」みたいな申し出にも快くこたえたりします。けれども、いつもいつもそういう気分になるわけじゃない。うるっさいなあ、と思うこともあり、そもそも話し掛けられていることに気付かない場合もあります。

私は当サイトを商売でやっているわけじゃないので、お客様は神様ではありません。勝手に期待して勝手にがっかりされるのは個人の自由ですけれども、それを私にぶつけられてもね……。といっても私に必要なのは、メーラーの設定で「送信者を禁止する」手間だけなのですが。

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