罪と罰(抜け殻)が更新されていますね。
「主義主張を超えて」個人サイトの反戦運動に賛同している方々は「政治思想」を分離している(と思っている)わけだからそれが選挙に反映されるとは考えづらい。
なるほど。そうか、そういうことか。
興味深く読む。
政治に民意が反映されないのは、民意に従ったら国が潰れるからです。以前にも書いた通り、なぜ社会党が政権をとるにあたって自殺行為(日米安保と自衛隊と消費税にOKを出す)に打って出たのか、その悲壮な決意を推察するとき、政治家ってのは難儀な職業だよなあ、と思う。直接民主制(地方の住民投票)に私がいい顔しないのは、非現実的な理想論が好きな庶民に、諦めに近い感情を抱いているからです。
政治に民意を反映せよと本気でいっている方々が世の中にはけっこういます。でも庶民もやっぱり無意識に、何でもかんでも多数派の意見に従います、という政党はヤバイと思っているのではないかな。そうでなかったら、本当に私利私欲で政治家が動いているのならば、さっさとそういう政党(民意反映党)が誕生してもおかしくない。民意を政治にそのまま反映させることが正義ならば、民意反映党の候補者は絶対に当選できそうですよね。
結局、庶民は自分勝手なことをいっているだけだから、無体な要求ばっかり突きつけてきます。そのまま実行したら、国家がすぐに破綻してしまう。衆愚は恐ろしいということは田中真紀子さんが外務大臣を務めたときに、つくづく感じたものでした。ああ、これぞヒトラーへの道である、と。反戦平和主義的の彼方に待つのも、やはりカタストロフィーでしかないと思います。国家体制の破綻がいかに悲惨かということは、最近もマケドニアで実験済みです。直近の極端な事例では、警察組織が崩壊して暴徒が放火、殺人、強盗を繰り返したイラク各地の状況など。
日本でもこの夏、ことによると大規模な停電災害が吹き荒れ、理想を追うことの困難さ、現実との妥協の必要性を実感させられることになるかもしれません。さて、東京電力の原子力発電所、予定通りに稼働を再開できますかどうか。
実際問題として、韓国がイラク派兵を決めたように、政治家はバカじゃない(庶民にはバカに見えたとしても)から危急の事態には民意を無視します。無視できなきゃ困る。庶民が怒ったからといって、いちいち配慮していては困る。で、民主党も、あるいは共産党だって、たぶん政権をとったらそれなりに現実的な政策をとるはずです。ブッシュ政権からクリントン政権にバトンタッチしたときくらいの変化にとどまるのではないでしょうか。最悪でも美濃部都政くらいでしょうから、次の選挙で政権を追われるまで国は持つでしょう。