趣味Web 小説 2003-04-24

単打

また、「安打」と「ヒット」は同義語なのではないこともキモに銘じておきたい。[hit a hit] とは決して言わないのは「胃痛が痛い」「安打を打つ」ほどに奇妙な表現になってしまう。[hit] したら[a base hit]にも、あるいは[a foul]や[a home run] になることもあるワケだ。その意味では、日本の野球用語に「1塁打」という表現は作っておくべきだったと思うが、どうだろう。

ミキオ・Eさんは単打という言葉をご存じないらしい。この記事はベイスボール・マガジン社「月刊メジャー・リーグ」連載中のものを転載しているのだそうだが、編集者がこの原稿をそのまま通したことが不思議でならない。

とはいうものの、Baseball English Jam ~体験的英語語実況スタジアム~は全体として、かなり面白い読み物だと私は思います。ただ、この記事の筆者は単打という言葉を知りませんよ、ということ。

以下は余談。

スポーツ競技を見るのは大好きだけれど、英語にゃそんなに関心はない、というのが平均的な日本人だとすれば、例のバレーボール の「バレー」とテニスやサッカーなどでよく耳にする「ボレー」がまったく同じ「volley」だと知って腰を抜かすのではないかいナ。

記事の中に解説がないので補足しておくと、volleyは一般に一斉射撃の意味で使われるけれども、「宙に浮いた状態を維持しつつ(つまりノーバウンドで)打ち返す」の意味がある。なるほど、バレーボールはまさしくvolleyballなのである。(ううむ、ということは蹴鞠の英訳もvolleyballなのかな→答えおまけ

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