仮に地球の自転と同じスピードで何時間も走れるとしたら。また、赤道直下に陸地版グランドラインの様な一直線の乾いた土地があれば。東から西へ、太陽だけを追い掛けてまるで地球を使った壮大な球乗りをするかの如く。そしてその中でこそ僕は見つける事が出来る。地球が回っているという事実を。その実感を。
速度にしておよそ時速1700km。
赤道直下の地上0メートルに限定するから難しいんですよね。もうちょっと緯度が高いところでよければ、例えばアメリカから日本へ渡る航空便などに乗ると、いつまでも昼が続く怪現象を体験できます。逆に日本からアメリカへ向かうと、偏西風にのって快調な旅になれば、夕方に出発したのに、到着したら同じ日の午前中ということも。(余談。アメリカから日本へ太平洋を渡る便の場合、外は明るいのに窓のシャッターを下ろして「夜を作る」サービスがあります。部屋を暗くすれば夜になるという発想は面白いですよね)
そういえば、白夜を体験できる地方では、立ち止まりながらにして地球の自転を体感できるともいいますね。