正義のためなら無法も許される、という議論がある。たしかに法律の運用には、一定の弾力性が社会的に認められる場合がある。
問題は、無法を支える正義が明らかでないということにある。多数派の意向次第で少数派が抹殺されかねない危険思想が根底にある今回のパナウェーブ問題について、私は地方自治体の無法を批判せずにはいられない。選良たる首長、議員の仕事は単に支持者の多数派の操り人形に徹することなのか? そうではない、と私は考える。責任ある立場の方々には、どうか理性的な対応をお願いしたい。