趣味Web 小説 2003-05-24

自らの首を絞める庶民

いいがかりのような気がします。安全宣言というのは、感染拡大はありませんという意味。「検査しました。もう大丈夫です」というのは安全宣言そのものなのですが、検査には大変な手間と時間がかかりますし、確実性もいまひとつ。おいそれとそんなことはいえません。それでも知事は会見で何かいわざるをえないわけで、なるべく早期に安全宣言を出せるようにしたい、という発言となるのです。

台湾人医師の大阪滞在日から無事に十日経ちましたね。安全宣言も出て、ホッと一安心というところです。

そういえば、都ホテルなどの名前が公表されたときに、産経新聞の複数の記事で繰り返し述べられていたことがあります。無闇にSARSを怖がって、いつまでも台湾人医師の宿泊したホテルなどの利用客が減ったままだと、今後の情報公開に支障をきたすだろう、と。なるほどと思いました。むしろ積極的に情報公開したホテルなどの姿勢を高く評価し、今後の客足増につなげていかねばなりません。日本人の良識が問われているのです。

いつもいつも、庶民は自分で自分の首を締めてきました。今回こそ、よい方向へ事態が収束していくことを願いたい。

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